TALKEETNA TO DENALI
2017/10/17次の停車駅はタルキートナ
小さなデポ、駅舎が前方に見えてきて、
鉄道はスピードを落とす
10分ほどの停車でデポに降りて体をストレッチ
時代を遡ると、"ノーザン・エクスポージャー アラスカ物語"
アメリカTVドラマを思い出すタルキートナの雰囲気
降りる人、乗車する人
荷物の入れ替えに駅員たちが機敏良く動いている
駅の待合室にはちょっとしたお土産もあり、
メローは雰囲気でリラックスできる
タルキートナと聞いて何かを思い起こすができれば、
それはかなりなアラスカ通だと思う
20世紀初頭に金鉱山として栄えたゴールドラッシュ時期は、
かなりの季節労働者が一攫千金を求めて、
タルキートナへ集結したという
また北米最高峰の頂、
デナリへの登頂玄関口としても有名な町であり、
多くのアルピニストが集まる場所でもある
タルキートナには飛行場があり、
デナリの中腹までアルピニストを連れていってくれる
標高6190メートルのデナリ
GMCから発売されている同名の車も迫力がある大きさ
ようは大きな偉大さを感じるデナリということだろう
実際にデナリの言葉の意味は、
先住民族コユコン・アサバスカンの言葉で、
"偉大なもの"を意味するという
デナリという山の名は実は、
近年に正式に変更された名称であり、
以前までの名は第25代アメリカ大統領、
ウィリアム・マッキンリーからとった名称だったという
マッキンリーをデナリに名称を変えた歴史的大統領は、
アメリカ第44代オバマ大統領だった
デナリは険しい山であり、高緯度に位置していて寒い
夏でも頂上付近の平均気温はマイナス20度だという
しかも気圧が低いために高山病になる確率が高いらしい
そんなデナリへの玄関口タルキートナには、
数日後に車で戻ってくる予定
素敵な歴史あるホテルやクラッシックな町並みに触れるため
小さな歴史博物館も楽しみだ
世界的なアルピニスト、国民栄誉賞、5大陸最高峰登頂
(マッキンリー/エベレスト/モンブラン
/キリマンジャロ/アコンカグア)
植村直己さんの足跡を辿る旅でもある
恐れ多いのは承知であるが、少しでも大和魂を感じたい一心
この物語は数日後に取っておこう
タルキートナを出発して次の停車駅はデナリ国立公園
国立公園内にデポ、駅が存在しているというわけだ
アラスカ鉄道はゆっくり走り出し、
またもや大自然の中をゆっくり進んでゆく
夏が終わり短い秋の季節であるが、
ここまで北上してもまだ気候は暖かい
曇ったり雨が降ったり晴れたりと、
様々なことを体感できる列車の旅
もう少しでデナリ国立公園のデポに到着する
9月中旬過ぎれば近郊のホテルやお土産屋さん、
事実上国立公園も雪のために閉鎖になる
本格的な冬がやってくるからだ
目の前の光景から1ヶ月も経たないうちに、
この場所から人がいなくなるという現実はまさにアラスカだ
停車駅で置いてきぼりにならないように注意ですね
ではまた