BELAIR MOTEL
2019/01/092019年になっても、まだまだデイトリッパーの旅は続く
短くは伝えきれない旅なので、
しっかりゆっくりでも伝えてゆこう
テキサス州はアラスカ州につぐ、
全米第2位の面積をもつ広さであり、
人口も5本の指に入る大きさ
テキサス州の最大都市ヒューストン、
ジョンソン宇宙センターに別れをつげて少し西へ移動し、
サンアントニオ経由で州都オースティンへ向かう
主にテキサス州は4つの大都市から形成されている
巨大空港を有するダラス
宇宙のお膝元ヒューストン
歴史を持つサンアントニオ
政治の中枢オースティン
サンアントニオにはアラモ伝道所がある
有名な伝道所は夜にはライトアップされ、
バスケット、サンアントニオ・スパーズの試合の、
TVコマーシャル時には必ず放映される場所だ
ではいったいアラモ伝道所は何かというと、
18世紀にスペイン人によって建てられた、
キリスト教布教の伝道所で、もちろん世界遺産!
テキサスがメキシコ領土であった時代に、
アメリカ入植者によるテキサス革命軍が、
メキシコ軍と独立を胸に戦った戦場であり、
テキサス革命軍の最後の砦がアラモ伝道所だった
そんな歴史深いサンアントニオも、
今は大きなビルが乱立する大都市に発展
が、歴史と共存する温故知新の気持ちは忘れてはいない
その後は今日の最終目的地オースティンへ向かう
オースティンに着いたころには夜になってしまっていた
道中で小腹が空いてつまみ食いの連続だったので、
今夜は夕飯パスで宿を探して体を休めようと
当然のように宿は決まっていない
夜の街、オースティン郊外を走りながら探してゆく
アメリカはつくづくネオンサインの文化、
色彩の使い方に茶目っ気があり、素晴らしい
コテコテなアメリカングラフィティーにならない程度
意図してやっているわけではないのだろうけども、
とても日本人には簡単に真似できないセンスを持っている
ロードサイドにはそんな宝物がゴロゴロしている
数件探してからついにお目当のモーテルを発見
モーテルというよりは、
月極めで家族が住んでしまっているアパートの雰囲気
ロードサイドの寂れたモーテルだけど、
一目惚れには勝てずに早速交渉開始
モーテルのロビーは、
まるで人の家にお邪魔した様相
物に溢れ、ホコリと誇りが交差する深夜
オーナーさんもこれまた歴史ありありな方であり、
当然のように耳が遠くて話が進まない
全てがパーフェクトであり、まさにアメリカ
オーナーが綺麗なお姉さんというのも嬉しいが、
やはりここは、おじーちゃんでないとしまらない
ファッションでいうMD構築と一緒という感じかな
このロビーを丸ごと日本で表現できたら、
どれほど素晴らしいことなのか
いつかやってみたい、匂いも持ってゆきたい
飾ってるもの全てが売り物なポップアップストアを
部屋自体はリモデルされてしまって、
面白さはないが、外壁や塗装の剥がれ、
よれ感はバッチリでデイトリッパーなモーテル
なによりもネオンサインが素晴らしい
宝物箱をひっくり返したような衝動は、
本当に身近なところにあるんだなと気づく瞬間
部屋のTVリモコンがないとロビーに戻ると、
なんとすでに消灯でNO VANANCY
僕らが最後の客ってこと!?空室だらけだけど
時間外勤務はしない、ですか
おじーちゃん、けっこう俊敏な動きするんですね。。。
ではまた