History of Hawaiian Pineapple
2019/09/23ALOHA
パイナップルとハワイ
ハワイといえばパイナップルというイメージがあるが
じつは、ハワイでの生産高は斜陽の一途をたどっている
理由は人件費や燃料の高騰だ
2008年にはデルモンテ社が、
2009年にはマウイ・パイナップル社が生産を中止。
州内での生産に従事する労働者も2011年には850人と報告されている。
しかし、ハワイのパイナップル生産の多くを占めるのは、Dole社だ。
歴史的にはオアフ島のマノアが商業用栽培の発祥。
これはドールとは関係のない人物だった。
こちらがドール社創業者のジェームス・ドラモンド・ドール。
ハーバード大学でビジネスと農業の学位をとったのちに
1899年にハワイに移住したジェームス・ドラモンド・ドールが
農業の可能性を見出し、ハワイがパイナップル産地として魅力的なことに気づいたことで
パイナップル産業の父と言われるようになった所以である。
1901年にドールがワヒアワに土地を開拓し、
1903年に現在のような缶詰入りのパイナップルを開発
1932年には缶詰入りのパイナップルジュースを考案。
1901年にワヒアワに最初の缶詰工場を、1907年にはホノルル港近く、
現在のCostco Iwilei店横の現ドール・キャナリーに缶詰工場を建設。
生産を爆発的に拡大させ1991年まで操業された。
ドール社はさらにラナイ島を買収し、
世界最大規模という総面積2万エーカーを開拓、
世界80%のパイナップル生産高を誇り、
「パイナップル王」としての地位を築いた。
しかし、1990年に入ってからは生産量は後退
台湾、南アフリカ、フィリピンなどの生産量が爆発的に伸び
現在ではハワイのパイナップル生産量は世界のトップ10にも入っていない。
かつてのイメージにより、ハワイ=パイナップルは相変わらず強く
ノースショアにあるDole Plantation、ラナイ島のパイナップルフェスティバルなど
根強い人気を誇っている。
ハワイとパイナップルについては
ノースショアのドール・プランテーションでドール社の歴史を学ぶことができる。
これも、アロハを探す旅の一つだろう
ALOHA