Gan nen mono
2019/10/15ALOHA
元年者、という言葉があるのをご存知だろうか。
1868年、横浜からハワイに渡った150名ほどの一団のことを指す。
この人々は、日本から海外に集団で移民した最初の人たちだ。
当時ハワイは、それまで捕鯨船の中継補給基地として繁栄した時代が終りつつあった。
捕鯨後のハワイの経済を支えるのは砂糖農園で、
そこで必要な労働力を確保すべく海外からの移民受け入れを始めていた。
まずは中国、次が日本であった。
ハワイの農園主でもあり、王国の内閣の一員も務めていた
スコットランド人、ロバート・ワイリーは、日本からの移民を求めた。
ワイリーは、当時のハワイ王国総領事で
日本語にも精通していたオランダ系米国人のユージーン・ヴァン・リードに日本との交渉を依頼。
ヴァン・リードは徳川幕府と交渉して渡航許可を得て横浜と江戸で移民募集を開始した。
応募した人たちの中から150名を選び、慶応4年4月25日に横浜港から出港。
一行はハワイを目指しました。
1ヶ月の航海ののち、6月19日にホノルル港に到着、翌20日に上陸を果たした。
一行がハワイに到着してから150年。
昨年、2018年が150周年であり、それを記念した碑が、ホノルル市庁舎前に建てられている。
日本とハワイは、150年前から関係がスタートしたのだ。
先達の想像を絶する苦労と努力がいまとなっている。
そんな歴史を知ることも、アロハを探す旅の一つだ。