Honua Ukulele
2019/11/17Aloha
以前、Made in Hawaiiのウクレレメーカーとして紹介したのは
Kamaka、Kanilea、そしてKoalohaだ。
アメリカ本土であればMartin、Gstringもある。
Martinはアコースティックギターでも有名だが、
カマカと並ぶ歴史があり、
1916年からウクレレを製造しているというのを知っている人は少なくないだろう。
Gstringはハワイで誕生したが、2009年にハラワ店をクローズにラスベガスに移転したため
厳密には、現在はハワイのブランドではなくなってしまった。
さて、今日紹介したいのは、Honua Ukulele。
KanileaやKoalohaなど3つのメーカーでウクレレ作りを学んだ
日本人、Mac Harada氏が1人で作るブランドだ。
1本1本すべて手作り。
ホノルルのはずれNuuanuにある工房を見せていただいたことがあるが、
工房自体は小さいものだが、その工程の複雑さや煩雑さ。
これを1人でやるのか、と感心するしかなかった。
フレットエンドは丸みを持たせて、ゆびに優しい細工をし、
塗装は環境に優しい塗料を使うなど、
Macさんの優しい人柄が現れる、それはそれは丁寧な仕事っぷりが
1本1本のウクレレに見て取れた。
2013年に創業して以来、厳選素材を完全手作業で。
「楽器として高品質なものを手頃な価格で」というウクレレは
ハワイのウクレレショップでも評価を得て、
取り扱いの店舗も増えているという。
後に見える工具は、ぼくらが使うものとさほど変わらない。
かつて、Kamaka、Kanilea、Koalohaの3つのウクレレメーカーの
ファクトリーをすべて見せていただいたのだが
どの工程も多くの職人が担当し、流れ作業でアッセンブルしていく。
それを1人でやり遂げるわけだから、大変でしかない。
掲げている通り、多くのメーカーの2/3近くのプライスタグだが
プロからも評価が高い。
ウクレレを選ぶポイントは、見た目やブランドもあるが
大事なのはやはり音。
明るくポップな音色なのか、高音の伸びを好むのか
音量があるものを好むのか。
音に表現力を求める人もいるだろう。
好みの音でウクレレは選ぶべきなのだ。
なぜなら、楽器なのだから。
一度、手に取ってみると、ブランド名ではなく
楽器そのもののクオリティの高さを感じることができると思う。
知っておいて損はない。
Aloha