Hawai'i's Midcentury Maestro, Vladimir Ossipoff
2020/01/17Aloha
CAのナオさんのブログが建築について触れているので
ALOHA BLOGもハワイの建築について取り上げよう
Vladimir Ossipoff
ロシア人建築家ウラジミール・オシポフ
(photo : Honolulu Star Advertiser)
1907年ロシア・ウラジオストク生まれ
父親は駐日帝政ロシア大使館付きの高官で
幼少期は日本で過ごした
20年代にアメリカに移住し
カリフォルニア大学バークレー校を卒業。
1930年代にハワイに移住し、
亡くなる1998年までハワイを拠点に建築家として活動。
ハワイで島の温かさから熱帯モダニズムを習得
環境に優しい建築を次々に発表した
オシポフの代表作とも言えるのが
オアフ島ホノルルの
アラモアナブルバード沿いに建つIBMビルだ
直射日光が室内に入るのを最低限に抑えるように設計された
その特徴的な外観で
ひと眼でオシポフの作品とわかるものになっている
1951年に建てられたハワイ大学のアドミニストレーションビルも
同じくオシポフの作
オープンラナイ(ハワイのパティオ)やコンクリートの石積みブロックは
貿易風をろ過するスクリーンとして使用された。
一方、個人宅の代表といえば、
タンタラス・ドライブにひっそりと佇む
1952年の作品、The Liljestrand houseだ
現在は人数限定で見学ツアーに参加することができる
作り付けの家具のほとんどをオシポフがデザイン。
細かな作りを実現するため、大工を日本から呼び寄せられたという。
The Liljestrand House
予約の上、一般見学も可能。予約はウエブサイトか電話にて。
URL www.theliljestrandhouse.com
一方、ツアーに参加せずともオシポフの作品に触れることができる
それは、ダニエル・K・イノウエ国際空港だ。
そう、ホノルル空港もオシポフの設計。
あなたは知らず知らずのうちに、オシポフ作品に出会っている。
また、いまでもオシポフの作品は不動産として売買されることがある
過去のこの記事では、販売された個人宅を見ることができる
ぜひ、見てみて欲しい
カハラやワイアラエなどホノルルの中でも高級なエリアに建つため
その価格も歴史的なものではあるが、
見るだけでも価値がある
1525 Ehupua Place, Honolulu, HI $2,685,000
1789 Halekoa Drive, Honolulu, HI $1,088,000
4258 Puu Panini Avenue, Honolulu, HI $3,395,000
Makiki Heights 売却済み
これらの物件は歴史的建造物に指定されているため
じつは固定資産税が年間$300と驚くほど低いのである。
ハワイの建築は価値が下がらないと言われている。
その中でもオシポフの作品を手に入れ
その哲学に触れてみてはいかがだろう
どれも1億円超えだけどね
Aloha