Let's split the bill!
2020/03/31ALOHA
ワイキキを中心としたホノルルを含むハワイ州の全飲食店は
イゲハワイ州知事並びにコールドウェルホノルル市長の通達により
現在、ダイイングイン、いわゆるレストラン内での食事を禁止され
テイクアウト、デリバリーのみの営業を強いられている。
そんな中、ハワイのローカル銀行のひとつ
セントラルバシフィックバンクが擁する
セントラルパシフィックバンク財団が"Let's split the bill!'
というキャンペーンを開始し、話題となった。
「ご注文代金の半額を銀行が負担する」というものだ
銀行の主要取引先の一つであるレストラン業界を救おうというもので発案された、
提携飲食店約70店舗でのテイクアウト、デリバリー代金の50%を返金するサービスである。
手順は、携帯もしくはインターネットで
1. 指定飲食店にオーダー。
2.その時は全額支払うが、料理を写真に撮影し、
3. SNSにタグ付きでアップ。
4. そして、レシートをメールで送ると
PaypalかVenmoで返金されるという仕組みだ。
1週間に1度のみとあるので、厳密には1人1回限りとなる。
ソーシャルをうまく利用した仕組みで、
10万ドルに達したら終了、ということだった
3月27日(金)にスタートしたそのキャンペーン
筆者は銀行担当者に、
当初、告知されたWebサイト上では
いつ10万ドルに達するのかわからない方法では
「返金されない人も出るのではないか」と疑問を呈した。
それについては考慮をするということで週末を迎えてしまった。
(その時のWeb サイトデザインにはカウンターは付いていない)
ところが、29日日曜の夜、銀行の広報担当者からのメールで
好評につき、キャンペーンの延長が決定
29日日曜の夜時点で4000食、10万ドルに達したが
好評につき、10,000万食まで延長することになったとのことだった。
そして、
Webサイトを確認すると、そこには
カウンターがつけられて、残りがどれぐらいかわかる仕組みに変更されていた。
*冒頭の写真の赤いバーがそれ。
ということで、あと1日ぐらいは、その恩恵に授かれることになった
ハワイ市民の多くは、この施策を歓迎し
タグがつけられた写真は豊かな食卓の賑やかな食事が並んでいたので
SNSでの宣伝効果はかなり上がったと言えるだろう。
ひとつの成功事例として、冷え込んだハワイ経済に一石を投じたのは間違いない。
できることなら、飲食以外のダメージを受けている
ウォーターアクティビティ、ウェディング、レンタルビジネス業界などにも
同様のサポートがあるといいと思うし
他の銀行も同様のサービスを提供してくれるとうれしい
ALOHA