ROADSIDE LOVE
2022/02/11僕なりの旅の楽しみとして、
ホテル巡りがある
宿泊目的だけではなく、
五感で感じるホテル巡り
宿泊代が安い、高い
地元密着な老舗
クリエイターがリモデル
そして時を超えて、その役割を終えた、
廃業して朽ち果てたホテル
特にロードサイドのモーテルは、
なんとも言えない哀愁がある
モーテルの意義は、
広いアメリカ大陸を車で旅する人々が、
気軽に安価で宿泊できる施設を指すと思う
駐車場が大きく、
長距離トラックが気軽にパーキング
大男たちが楽にチェックイン出来る低階層建築
エレベーターなし、
部屋のドア開け、
即ベッドにもたれこむスタイル
素泊まりな気分がモーテルだろうか
HBO、カラーテレビ付きの看板は、
もはやアメリカンシンボル
昔のモーテルのアメニティーはタオルのみ
シャンプー/リンス/歯ブラシ、もちろん無し
ダニやホコリ、不衛生は基本中の基本
シャワーの水圧はチョロチョロ
ティッシュがあったらラッキーだ
まさにアメリカ
大好きさを再確認する瞬間
モーテルの看板はアートであり、
廃棄になった看板は、
フリーマーケットで高値で売れる
看板がサインボードに生まれ変わり、
ヒップなホテルやオシャレなレストランで、
アイコニックな存在になる
廃墟になったモーテルも撤去されなければ、
格好なフォトジェニックなポイントになる
寂れたプールはスケボーパークになり、
ファッション雑誌のロケ地、
様々なカタログ撮影に利用される
ロサンゼルスとラスベガスを結ぶハイウェイ5
ラスベガスへあと車で1時間半くらいの位置に、
砂漠の街ベイカーがある
ベイカーには僕の好きな廃墟モーテルがあり、
いつかモーテル看板を手にいれたいと、
毎回立ち寄るポイント
砂漠のオアシスとして繁栄したのかどうか
ロイヤルハワイアンモーテル
立ち寄る度に朽ちてゆく、
色褪せてゆくモーテルの姿は、
アートとしか言いようがない
灼熱の砂漠の陽を浴び続けて劣化し、
気温寒暖差で破壊されるアスファルト
水を十分に吸い上げらない、
痩せ細ったパーツツリー
干からびて底にゴミが溜まり、
ひび割れしまくっているプール
廃墟であって廃墟ではない
アメリカの凄さのひとつ、かな
ではまた