TheCamp FREAK’S STORE
2022/01/28
最強アウター M-65 のすゝめ
誕生から半世紀経つ "M-65"
皆様こんにちは。
"The Camp" FREAK'S STOREの小石です。
今月のBLOGは最強アウターM-65について。
名前の由来やファッションとの関わりの起源から
今どう合わせるのが格好いいのかをまとめます◎
そもそもM-65とは?
アメリカ陸軍の極寒冷地用被覆として1965年に採用されたモデルなので、
M(odel)-(19)65という通称で呼ばれています。
正式名称は"PARKA, EXTREME COLD WEATHER"もしくは"PARKA, MAN'S, M-65"。
M-65には野戦用被覆のフィールドジャケットやパンツなども存在する為、
そもそもは"M-65"=モッズコートではありません。しかし、時代と共に他のジャケットやパンツはファッションのメインストリームから外れたり、呼称が変わったり(M65パンツ→いわゆるカーゴパンツ)と、M-65と言えばこれだ!がじわじわと定着してきているのです。
そんなM-65。2022年現在で誕生から半世紀以上が経ちます。
米軍発のミリタリーウェアがどうファッションと関わっていったのか、深掘りしていきましょう!!
"モッズ"に愛された M-51
早速 ?? な人も多いのでは。
ついさっきまでのM-65の話題から急にM-51。
M-51はM-65の前身に当たる、寒冷地用のフィッシュテールパーカの通称名です。
こちらがM-51を着こなすモッズの当時の写真。
この男性の装いは三つボタンのスーツのセットアップにナローネクタイというシンプルかつ洗練されたもの。
この洗練されたオシャレこそが"モッズ"のベーシック。
そもそもモッズとはモダン、モダニストが語源。
現代風のファッションに熱狂するイタリアやフランスの若者たちは綺麗なスーツを身につけ、夜な夜なクラブでR&Bに酔いしれました。
そんな彼らが何故、アメリカ軍発のミリタリーアイテムを好んで身につけていたのか?
それは、彼らの大切な洋服を守る為。
泥はねを毛嫌いしてスクーター移動が主流のモッズたちにとっては、上半身にも危険がいっぱい。
そこで彼らが目をつけたのが、サープラス(余剰過多)でヨーロッパに流れていたM-51だったのです。
軍用の機能的な素材かつ、オーバーサイズで身体を覆える形は、モッズたちにとって非常に合理的でした。
これこそ、M-51とファッションとの出会いでした。その後、M-65パーカーをモッズたちが着ていたという訳ではありません。
ということで、厳密に言えばM-65もモッズコートではないのです。しかし、M-51の後継であり、その後現在に至るまでファッションとの関わりが深いM-65がモッズコートとして親しまれるのも、頷ける流れです。
1990年代、日本で生まれた "モッズコート"
散々、このブログでも モッズコート という呼称を使ってきましたが、
その呼び方は90年代に日本のアパレル企業がミリタリーコートの通称として名付けた事が起源とされています。
それまでフィッシュテールパーカーやシェルパーカーと呼ばれていたものは、まとめて"モッズコート"の名で通ることになります。
その後、踊る大捜査線やSEKAI NO OWARIなどが着用し、オシャレなのかどうかの瀬戸際に立たされることもしばしばでしたが、今もこうしてメンズファッションの真ん中にいる訳です。
どう着る? M-65
ここまでM-65の歴史について触れてきましたが、
どう着たら格好いいのかを解説していきます。
ポイントの1つは "逆行" だと個人的には思います。
往年のモッズスタイル=綺麗めなスタイリングの逆行で、パーカーや太めのパンツを合わせてあげるのが、まずは第一歩でしょう。
ここにキャップやワラビーなどでを合わせてあげると、まさに今っぽい着こなしになります!!
(同期の、仙台店 菅野君と吹田店の川村君です)
↓2人が着ているアイテムをチェック↓
シンプルなコーディネートから、
きれいめ、ストリートまで、懐の広いアウター。
それがM-65です。僕自身ブログを書きながら、
その魅力に改めて気付かされました!!
もっと色んな格好いい着方があるので、
是非店頭もしくはオンライン接客などで
お会いできたら光栄です。
今回オススメする曲はこちら。
湘南が遠くなっていく
/ 七尾旅人(2012)
聴いたことのある方も多いとは思いますが。
モッズコートをバサっと羽織って行きたいな、湘南。
行ってもないのに、もう帰り際のなんとも言えない離れがたい気持ちです。笑
また次回のブログでお会いしましょう〜!!