ALOHA BLOG

Old Pali Road

2019/07/30

ALOHA

昨年、産声をあげたコオラウ蒸溜所が作り出した

Old Pali Roadという名のウイスキーは

2019年3月1日に発売を開始されたばかりのメイド・イン・ハワイの一品だ

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作り上げたのはエリックとデイル

共に現役の米国海兵隊中尉である

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コオラウ蒸溜所を共同で創設した

エリック・ディル(右)とイアン・ブルックス(左)

事業のアイデアが生まれたのは2008年に遡る

イラクに派遣されていたエリックが

密造ウイスキーをつくって捕まった軍人の話をニュースで見たことだった

当時はまだYouTubeやインターネットで得られる情報も限られていたから

原料からウイスキーをつくる方法を知っている同僚がいることに驚いた

調べていくとインディアナポリスに、海兵隊員でウイスキーづくりを成功させた人物がいると知った

その創業者トラビスに連絡をとって、成長中のビジネスを間近に見ながらウイスキーづくりを学んだ

以前からイアンと一緒になにかビジネスをやろうと話し合っていたエリックは

そのとき、軍隊をリタイヤ後に自ら始める事業の構想を考えていたのだ

次の駐留先と決まったハワイの地で

ウイスキーづくりをスタートすることに決めたのだった

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ファクトリーの場所は島を横断するようにそびえるコオラウ山脈の麓

オアフ島の東海岸、カイルアに決めた

ハワイの水は上質で、スムーズなウイスキーをつくるのに

重要な役割を果たす

カイルアを擁するコオラウ山を流れる雨水は純度が極めて高い

降り注いだ水は火山岩地層の中を10年間もの時間をかけて濾過される

この最高の水を使うことで

たとえ熟成年が若くても本当にスムーズなウイスキーがつくれるという

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原料は隣町ワイマナロ産のトウモロコシを使う

ここでつくった自分たちのウイスキーを熟成させ

樽から取り出して度数40%になるまで加水させる

その後、ケンタッキーのウイスキーと合わせ43%でボトリング

現在は瓶詰めされたウイスキーの約45%がハワイ産だ

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ウィスキーの製法について説明をするイアン。近々、ファクトリーツアーも開始するという

目標は100%現地生産の

オールド・パリロード・ウイスキーをリリースすることだと力強く2人は語る

できたてのオールド・パリ・ロードをグラスに注ぐと

ぼくはコオラウ山の緑の香りに包まれた

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現在、Old Pali Road Whiskey

ハワイ州内のセーフウェイで購入可能だが

ハワイの州法では21歳未満は購入できない

それも付け加えておこう

そびえ立つコオラウの山頂は雲で覆われているけれど

今日もハワイは晴れている

ALOHA

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