UPDATE : 2025.06.18

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#LIFE STYLE

『不便すぎる交通状況と病院システム』

Photo/Text:Kae Homma

ワーキングホリデーのVisaで滞在していた2年間があっという間のように過ぎ、これから先もこの国に長く住むことを決めた今、避けても通れないのが移民として生きるための信用獲得問題だ。2年が経ったらすぐに帰国するだろう思い、今まで日本で納めていた税金も正式に納税先をイギリスに変えたり、誰でもすぐ作れる銀行ではなくイギリスのメガバンクを作り直したりと少しずつだが生活の拠点をこっちへと移している。

そんな中ここ最近遂に手に入れたものと言えば、イギリスのドライバーライセンス、運転免許証だ。

コッツウォルズの街並み、車窓から

元々運転が好きなこともあり、日本に居た頃は撮影現場や機材のピックへ行く際にも車を頻繁に使用していたが、この国での運転経験は未だにゼロ。

バスは2階の一番前が好き

日本へ1ヶ月帰省した際も7日間は運転していた程、運転は好きなはずにも関わらず、これまで運転してこなかったのには理由がある。それは、交通事情があまりにも酷すぎるからだ。振り返るとロンドンに住んでからこの街で運転したいと思ったこともなかった。(だから免許証の申請も後回しに・・)

自分の名前のついたナンバープレートを発見、ちょっと嬉しい

まず大前提に、ロンドンを走る車は兎に角スピードが遅い。道が混んでいたり、基本各1車線ずつの道が多いからかもしれないが、一般道で速度を出している車をあまり見かけない。市内中心部は20km/hから30km/hが基本だ。夫が6km オーバーで26km/hで走っていた時にはきっちりとレターが届き罰金を取られたのを覚えている。

ロンドナーは信号無視が基本

つい先日、東京から旅行に来た友人が「ロンドンの人って本当に信号無視するよね〜」と言っていたが、もしかしてそれが速度制限が厳しい理由なのかな?とも思ってしまう。

日本では「子供が急に飛び出してくるので、よく注意しましょう」と教習所で習ったものだが、ロンドンでは毎日あらゆる所から大人も子供も自転車も飛び出してくる・・

 

イギリス人のYoutuberが信号無視をする理由に「人生で信号を待っている時間を全て足したら、すごい時間になるから」と言っていたのをふと思い出す。

ロンドンバスなど背の高い乗り物の背後から飛び出してきたら、いざとなった時に急停止するのも難しいだろう。そう考えると危険度に対して車の制限速度は妥当なのかもしれない。

こっちには多いラウンドアバウトと呼ばれる交差点、サークル状になって4方向に道が繋がる

またこっちでは車を所持することにも心配事が多い。日本のようなプライベートの駐車場は大富豪の自宅か田舎にしか存在しなく、基本的に全てが月極の路駐である。

 

自宅のエリアごとに停められる領域が決まっており、その時空いているスペースにただ路駐するだけ。車の盗難だって頻繁に起こるのに管理方法があまりにずさんだ・・。

ロンドンでの駐車方法

人通りの多い所に車を駐車していると、みんな車に寄っ掛かったり、車の屋根の上にお酒を置いたりと散々である。日常的にそういう光景を見ていると、車を所有したい気持ちも自然と減っていく。

 

意外にも厳しい取締り

 

ここまで緩そうな国だと車の取締りまで緩いのでは?と思ってしまうが、意外にもそこは厳しい。

パパラッチみたいな写真

フラットメイトの車を借りて、夫と近場をドライブしてた時のこと、自転車と申請車両しか通れない道を行き帰りで通ってしまい2枚のレターが届き、2回分の罰金を払うことになった。数週間後、「この時間に車乗ってた〜?」とフラットメイトに聞かれ、うる覚えではあったものの、確固たる証拠写真付き。笑

狙っても撮れない写真に二人でついつい笑ってしまったけど、意外にも罰則は厳しいことを学んだ。

 

こんなこともあり未だにイギリスでの運転経験ゼロ、車より絶対に自転車の方が便利!!と思い続けていたが、運転免許証もゲット出来たことだし、そろそろ練習を始めたいと思う。職業的にも車はあるにこしたことはない。

 

 

「何、GPって?」

運転だけではなく、そろそろこの国のシステムに慣れて行かなければいけないのは病院問題だ。ロンドンの病院のシステムは日本人には受け入れられない。

国の医療保険を払っていれば無料で行け、かかりつけ医に診てもらえる(GP)が、利用したことは未だにない。またGPに歯医者さんや皮膚科は含まれない。

 

これまでに一度、咳が3ヶ月止まらなくなり、救急病院(NHSの救急科)へ行った時には6時間以上待たされたし、診断結果は「咳のしすぎで筋肉痛、以上」。

その後、日本で入ってきた保険で日系の病院へ行き、無事レントゲンもとってもらった後、処方された薬で即完治。

 

ここ数年は日本へ一時帰国の際にまとめて病院へ行っていたが、30歳を過ぎた今、この先何があるかは分からない。

 

生きていく上で必要不可欠なこの国のシステムに慣れていくこと、長く住むと決めた今はもう逃げれないだろう・・。

知り合いが始めた新しいお肉屋さんHenwen’is sのハム、美味しかった

PROFILE

  • 本間 加恵

    1995年生まれ。東京都出身。スタジオアシスタントを経て、2020年に独立。 

    ファッションフォトやポートレートを軸に活動し、ファッションブランドのルックやマガジンの撮影を担当している。 

    2023年に拠点をロンドンに移し、活動中。 

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