このたび、FREAK’S STOREとJR東日本長野支社が異業種コラボレーションを実現。
リゾートビューふるさとで巡る大糸線の旅、信州の魅力を発信していきます。

さあ、“リゾートビューふるさと”に乗って、めぐる、めくるめく大糸線の旅をはじめようか。
長野県には、善光寺のある長野市や古い城下町の街並みを残す松本市、世界有数のスノーリゾートとして有名な白馬村や志賀高原など、日本中、いや世界中から人が集まる観光地がたくさんある。
そんな観光立県で、なぜだか、この町の雰囲気に惹かれ電車を降りた。
ここはリゾートビューふるさとが停車する、信濃大町駅。
北アルプスの麓に広がる長野県大町市のメインターミナルとして、生活感とレトロ、そしてカルチャーがほどよく共存する、いい町だ。
さて、早速散策って思ったけど、電車に揺られてお腹も空いたし、まずはごはんが食べたいな。


訪れたのは駅からほど近くにある「中国料理 俵屋飯店(たわらやはんてん)」。
“餃子といえば俵屋”というほど、ローカルに絶大な人気を誇る餃子があるって聞いちゃ、行くしかないよね。

なんとこのお店、お肉屋さんが営んでいるらしい。
お肉屋さんならではの鮮度抜群の精肉をお店で挽いて餡に使うっていうんだから、そりゃ、おいしいに決まってるよ。
隠し味には信州味噌を投入。つなぎにはラードを使用することで、まろやかさとほんのりとした甘さも演出するんだって。それを特製の皮で包んで、焼き上げる。

「餃子は耳で焼く」が、この店のモットー。油の音の変化を聞き逃さない絶妙な焼き加減で、感動の領域に達した餃子(もはや様を付けるべきかもしれない)が、相棒のビールを引き連れて入場~。
ひとくち食べれば、そのおいしさに感服。ビールで肉汁を流し込んだら、「餃子よ、私と出会ってくれてありがとう」って、感謝の言葉が自然とあふれ出た。
中国料理 俵屋飯店
長野県大町市大町3312
TEL:0261-22-0218
少し足を伸ばせば、すぐ美しい自然にも出会えるのもこの町の素敵なところ。
市の南側には「仁科三湖(にしなさんこ)」と呼ばれる3つの湖。いちばん南端にある木崎湖は、日本でも有数の透明度を誇るんだって。

ほんと、写真に撮って誰かに見せたくなるほど透明な水面と、美しい自然の景観。
だから、夏はSUPで湖上へこぎ出て湖の真ん中からパシャリ、秋は桟橋から紅葉を眺めてパシャリ、冬は幻想的な雪景色と一緒にパシャリ。木崎湖は、一年中フォトジェニックなんだ。
でも、紅葉の季節の大町って、ちょっと肌寒い。
それなら、木崎湖畔にある温泉「ゆ~ぷる木崎湖」に立ち寄って冷えた体を温めてはいかが?
あのアニメにも登場して、聖地巡礼のコースにもなっているこちら。

大浴場の入口には、そのアニメのヒロインがチェーンソーアートで象られて鎮座。
肝心のお風呂は信州の名湯・葛温泉の湯を引湯。内湯に露天風呂、サウナありというシンプルさだけど、それだけあれば、もう何もいらないよね。温泉の魔力ってそんなもんでしょ。

ゆっくり浸かれば嗚呼、極楽~極楽。
ゆ~ぷる木崎湖
長野県大町市平10639-1
TEL:0261-23-7100
温泉を満喫したら、ノド乾いたー。
そうだ、ジュースを買おう。
そう思って立ち寄った木崎湖畔に佇む一軒の商店「Yショップニシ 緑川商店」。
その店前に並ぶ自動販売機に、ふと目をやる。

なるほど。この町の自動販売機には、ラブレターも売ってるみたいだ。
Yショップニシ 縁川商店
長野県大町市平12076
ラブレターは手に入れたけど、ジュースはまだない。
どうせなら、湯上がりのノドをうるおす、この町ならではの一杯を探したいな。
ここは「ハードサイダー」を専門に醸造する長野県で唯一無二のサイダリー。
っていうか、そもそもハードサイダーって何かご存知?
簡単に言うと、アメリカで長く愛されているリンゴを原材料として作られる発泡酒で、ビールのようなドライなテイストが特徴。
それでいて、リンゴがベースだからフルーティーな味わいも楽しめるお酒なんだって。
シードルとはちがうみたい。

「お酒が飲めるのも、電車旅ならではの特権だからね」と、そんなことを考えながらたどり着いた先は、木崎湖から歩いて10分ほどの場所に醸造所とタップルームを構える「Son of the Smith(サノバスミス)」。

このタップルームでは、出来立てのハードサイダーを味わうことができる。そして、一杯一杯に取締役であり、化学者であり、醸造責任者である“ハカセ”こと池内琢郎さんの醸造愛あふれる解説付き。
それだけで、奥深きハードサイダーの世界を堪能できてしまう。

タップからグラスに注がれる黄金色したハードサイダーをひとくち。気分はもう、ポートランド。

Son of the Smith
長野県大町市平9316
TEL:0261-85-5023
※タップルームは不定休のため、要電話確認

は~、満喫、満喫。
メジャーなガイドブックに載ってる有名な観光地ばかりを巡る旅って、画一的だし、なんだかToo Much。
時にはぶらり途中下車して、町に溶け込むようにその土地の魅力を見つけながら歩く、メルティなローカル旅もいいかもね。