#ART & CULTURE

2BOYのくりえいてぃぶ研究所 vol.4 新しい学校のリーダーズ

Photo:Tsutomu Ono

Illustration:GIVE ME TOMOTAKA

Edit:FREAK MAG.

クリエイティブディレクター/アートディレクター/グラフィックデザイナーとして、音楽やファッションなどさまざまな分野で活躍する2BOYが、今話したい人物を訪れる対談企画「2BOYのくりえいてぃぶ研究所」。

 

第4回目は2BOYいわく“アソビシステムの同期”、新しい学校のリーダーズ(以下、リーダーズ)の4人全員とトークを繰り広げる賑やかな時間に。まだ4人のグループ名も決まる前からの付き合いだからこそ話せる内容が満載。アウトプットは異なっていてもアティチュードで繋がる両者が起こすシナジーにご注目ください。

――リーダーズのみなさんと2BOYさんはいつ出会ったのですか?

 

2BOY:ちょうど10年前、2015年ですね。“新しい学校のリーダーズ”というグループ名が付く前の、‟ガールズグループ(仮)”みたいな状態だった時に、僕が宣材用のアーティスト写真をディレクションしたことが最初の出会いでした。僕もその頃、アソビシステムに入ったばかりで、いわば同期みたいな感じです(笑)。

 

RIN:宣材だけじゃなくて、世に出てる最初のアーティスト写真も2BOYさんのディレクションなんです。私たちはいま10周年で、テレビとかで結成時のっていう感じで、その写真がときどき出るんですよね。

――リーダーズのみなさんは、アソビシステムに所属していたアーティスト/タレントの中から選ばれて結成したのですか?

 

SUZUKA:この質問にはいつも「時代に呼ばれて集まった」って答えるんですけど、今回は私たちも2BOYさんも、アソビシステムに所属していることが前提で集まっているので、そうとも言えます(笑)

 

KANON:時代に呼ばれてアソビシステムにいた4人(笑)

2BOY:そして僕も時代に呼ばれてアソビシステムに(笑)。そこから新しい学校のリーダーズというグループ名ができて、宣材写真だけでなく、校章をモチーフにしたグループのロゴもデザインさせてもらって。今ってロゴは何種類かあるよね?そんな中、自分のデザインした初代ロゴを、今も海外ツアーとかにちゃんと連れて行ってくれていて。コーチェラフェスティバルのステージにもバンと出て、めちゃくちゃ嬉しかった。なんなら泣いた。

 

KANON:このロゴが基盤になっていろんなバリエーションが生まれていったんです。

 

MIZYU:だから、日本で活動するときも海外名義(ATARASHII GAKKO!)のときも、私たちとともにずっとあるもの。

RIN:当時のマネージャーさんに「どんなロゴがいい?」って聞かれて、校章の王冠の上にある尖った部分って、通常3つのイメージじゃないですか。でも、メンバーが4人だから4つにしてほしいってリクエストしたら、それが2BOYさんに伝わって採用してくれたのかな?

 

KANON:その会話は覚えてる。そのあと2BOYさんがいくつかの案を出してくれて、その中から選んだよね?

2BOY:4人の誰かが手描きしたロゴのイメージをマネージャーさんが写真に撮って送ってくれて。リーダーズは基本アナログなんだよね。ピンタレストで見つけてきた写真とかじゃなくて、色鉛筆で描いたやつとか書道とか。最初にも言ったけど、自分もその頃、アソビシステムでのキャリアが始まったばかりで、リーダーズと同期みたいな感じと言ったのはそういうこと。仕事も少ないし手探りの状態の中で、まだこれからどう成長していくかわからないグループの仕事に関わることができて嬉しかった。何か新しいことが始まりそうな予感がしていて。実際に、4人はそこからどんどん成長して躍進していったわけで、勝手に自分に重ねながらいつも刺激をもらっています。

MIZYU:私たちもそうですよ。リーダーズがまだ始まる前から関わってくださった2BOYさんだからこそ言えることがたくさんあるんです。校章のロゴもそうですし、「最終人類」のジャケットも、KANONの手の写真を送って、「これが制服着てたら嬉しい~!」って無茶振りしたらしっかりアートになって返ってきましたし。私たちはその道のプロじゃないけどこだわりは強いから、できるかできないかは置いといて雑な言葉でお願いしちゃうんですけど、いつも私たちの感覚にはなかった新しい発見や刺激をいただいていますし、ただ作品が提供されるのではなく、共作しているという実感が持てることも、毎回嬉しく思っています。

 

――今の話を聞いて、チャンレンジ精神が共鳴している素敵な関係性だと思いました。

 

2BOY:リーダーズの限界を定めずいろんなことにどんどんチャレンジしていく姿勢は、もしかしたら通じるものがあるのかなと。当初、自分はアートディレクターとして入ったものの経験はまったくなかったから、「2BOYくんこれできます?」と言われて、「できます」と返事したはいいけど、実際はどうしていいかわからなくて。「カメラマンってどうやってオファーするの?」、「香盤ってなに?」みたいなレベル。そこから後追いで勉強してなんとかやり切ってたので。

MIZYU:それわかります。私たちも、あまりイメージの湧かない提案やオファーに対しても、少しでも可能性を感じるなら受け入れてみて、あとからそれ以上のもので返せるように咀嚼して頑張るタイプなので。

 

――それでできるのがすごいですよね。

 

SUZUKA:常に根拠のない自信みたいなのはありますね。

 

2BOY:そうやっていろんなタイプの曲にチャレンジしていくことで、グループとしてのフォーメーションも個人のパワーもどんどん上がっていく流れを10年間見てきて、ほんとうにすごいと思う。

KANON:事務所で2BOYさんに会うと、いつもリーダーズの話題になるじゃないですか。そのたびに「ちゃんと観てくださってるんだな」って、パワーをもらってます。

 

RIN:私たちのマネージャーのOTAさんからも、2BOYさんが私たちについてどんなことを話していたかよく聞くんです。例えば「‟最終人類”の最後のところ変わったよね」とか、曲のひとつまみ、すごく細かいところまでチェックしてくださっていて、愛情を感じます。

 

2BOY:OTAとは立ち話が30分以上になることもあって。4人のステージングやビジュアルの見せ方とか、やっていることが違うからトレースするわけではないけど、イメージのヒントになることはあるし、参考にさせてもらってます。そう、そこでずっと聴きたいことがあって。SUZUKAのボーカルが2020年に「オトナブルー」をリリースしたタイミングか、それより少し前くらいからか、ある時を境に大きく成長した気がしていて。厳しい言い方をするとそれより前はピッチが不安定だったり、表現力はついているけどライブだと「あれ?」みたいな瞬間があったりしたじゃない?でもいつからか、SUZUKAから発せられる音自体が変わったよね?

SUZUKA:それで言うと、あるライブのあとに2BOYさんから「今日、歌の調子あまりよくなかったね」と言われたことははっきり覚えてますね。当時は歌に苦手意識があったし、高い声も出ないし、歌うこともあまり好きではなくて。だから「図星やん!」と思いました。でも2BOYさんに対してネガティブな印象は一切なくて、その時の言葉は自分の歌と向き合う一つのきっかけになりました。

 

2BOY:だったらよかった。けっこうはっきり言っちゃったから。

 

SUZUKA:それまでも自分なりに一生懸命練習していたけど、歌が苦手、自分の声が嫌い、という気持ちがいつもどこかで働いて成長にストップをかけていたんじゃないかと。それからしばらくして歌謡曲に出会ったことが大きかったですね。中森明菜さんも、ちあきなおみさんも、山口百恵さんも、私と同じキーで1曲を完結させる表現力を持っていて、なんて素晴らしいんだろうって。そこから当時の音楽を掘り下げるようになり、スナックに通って歌謡曲で育ったお客さんの歌を聴いたり自分で歌ってみたりもしたんです。そうしているうちに、人間性や人生における経験が歌声に直結するんだということに気付いて、そこから歌うことが楽しくなってきました。

2BOY:メンタルの変化なんだね。

 

SUZUKA:その結果、横隔膜に余裕が出てきたし、ピッチも安定してきたし、表現方法もそうだし、技術的なことも付いてきたっていう感じですね。

 

RIN:SUZUKAの声が伸びる瞬間、SUZUKAがシャウトする瞬間って、ダンスもバンッっていくところが多くて。SUZUKAの声が合図になって4人が一つになる感じも、どんどん高まってきた感触はありましたね。

2BOY:SUZUKAだけじゃなく、みんなそれぞれ葛藤していることってある?

 

KANON:みんなそれぞれありますね。そこには共有していることもあれば、お互いがなんとなく察していることもありますけど、パフォーマンスとして目に見えるところもそうでない姿勢の部分でも、メンバー同士支え合えているし、刺激し合えていると思います。

 

2BOY:グループって感じだなあ。こっちは2BOYなのに一人だから(笑)

――リーダーズはアイドルという言葉では割り切れませんし、形態はダンスボーカルグループですが相対的に見て前例のないスタイルで、道なき道を行くグループというイメージなんですけど、2BOYさんから見てどうですか?

 

2BOY:リーダーズはアイドルなのか、ダンスボーカルグループなのか、みたいなことを聞かれることもあるんですけど、その都度「なんでもいいです」と言ってます。アイドルともバンドとも共演する、異種格闘のドサ回りをしてきたことで、他の何者でもない、リーダーズはリーダーズでしかないスタイルを築いてきたグループ。だから、その人の思うように解釈すればいいし、既存の言葉でラベリングしようとしてもいいし、僕はそれを否定も肯定もしないっていう感じですね。そのあたりについて、本人たちはどうなの?道なき道を行くのは不安だし大変だと思うんだけど。

SUZUKA:やっぱり根拠のない自信ですかね。言葉にはできない感覚的なもの。この4人が出会っているという運命、この4人がもうなにかをやってしまっているヤバさを、今の時代に伝えるべき、残すべきだと体が叫んでるんですよ。

 

KANON:頑張って何かを作り上げているというより、内から湧き上がってくるものを4人でかたちにしている、気付けば進んでしまっている、という感覚ですね。

 

MIZYU:4人それぞれの衝動があって、それを現実としてかたちにしようとしたときに、×4の新しいものが生まれるだろうっていう自信は常に持っています。

RIN:私たちはメンバーの誰かの衝動に対して、ほかの3人も一緒に話し合ってブラッシュアップできることが強みだと思っているんですけど、2BOYさんは1人じゃないですか。なかなか大変そうだなって。

 

2BOY:そこは、クリエイターの2BOYとアソビシステムの社員としての自分が対話している感じかも。会社員の自分はより客観的に、依頼をくれたアーティストやそれを目にするファンの人たちのことを考えられるから、「2BOY、それは独りよがりになってない?」みたいな。

 

――2BOYさんとリーダーズ、この先の仕事も見てみたいです。

 

2BOY:10年ぶりにフォトディレクションしてみたいですね。今の僕とリーダーズが一緒に考えてかたちにしたらどうなるのか。ただアー写撮ってそれをジャケ写にして、だけじゃないものを、ちょっと喧嘩もしながら(笑)、作ってみたいんだけど。

 

リーダーズ一同:ぜひ!

INFORMATION

  • 新しい学校のリーダーズ結成10周年全国ライブツアー

    【新しい学校はすゝむツアー】

     

    チケット好評発売中!
    https://l-tike.com/leaders/

PROFILE

  • 2BOY(yenter)

    “1”を”100″に、”1″を”A”に。をモットーに、不自由の中で最大限の自由を楽しみながら活動中。広告、音楽、ファッションを中心に、プランニングやコピーライティングまで幅広く手掛ける。
    トレードマークはずっと変わらないブロンドヘアー。

    「1人でも2BOY」

  • 新しい学校のリーダーズ

    個性と自由ではみ出す4人組ダンスヴォーカルユニット 自称”青春日本代表”

    パワフルなダンスを武器に、全曲メンバー振り付けで構成されたライブがおでんの中の大根より熱いと支持され、 アジアのカルチャーを世界に発信するレーベル88risingより2021年世界デビュー。

    それ相応のざわつきを生み出し、2023年には「オトナブルー」がTikTok関連動画総再生数33億回を超え、年間を代表する曲になるのでは疑惑が浮上疑惑。気がついたらばSNS総フォロワー数は1500万人Over!

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