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#ART & CULTURE

市川紗椰と『スター・ウォーズ』談義

Photo:KAZUHO HIRANO
Text: SHOGO KOMATSU

4月18日(金)から20日(日)まで、千葉県幕張で開催された「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025(以下、セレブレーション)」。累計10万人を超えるファンが来場し、『スター・ウォーズ』の根強い人気と注目度の高さを改めて確認できるものでした。その熱気は冷めることなく、「フリークスムービー」の井瀧誠司と『スター・ウォーズ』談義を開催することに! ゲストに招いたのは、同作を愛するモデルの市川紗椰さん。作品の魅力からファンならではの妄想トークまで、たっぷりと語り合いました。

―今日は市川さんと井瀧さんに、私物のグッズをたくさんお持ちいただきました。それはアナキン・スカイウォーカーの……?

 

市川:フィギュアです。エピソード1(『スター・ウォーズ/ファントム・メナス』)が公開されたとき、ファストフード店のおまけ付きメニューで手に入れました。

 

井瀧:飲食店のノベルティは多かったですよね。ぼくはピザ屋でもらったパズルも持ってきました。

 

―ありましたね。市川さんが持ってきてくれたペプシの缶に付けられる、ハン・ソロのフィギュアも懐かしい。

 

市川:もう20年くらい前ですね。音が鳴るんですよ。

 

―2人とも、グッズはかなりの数をお持ちなんですか?

 

市川:そうですね。子どものころから集めています。

 

井瀧:捨てられない性格なもんで、『スター・ウォーズ』の記事が載っている新聞さえ取っておいています。

―いくつのときから『スター・ウォーズ』を観ているんですか?

 

市川:アメリカで育ったので、いろんなところでキャラクターを見かけていたんですよ。ちゃんと映画を見たのは1997年。20周年記念のタイミングでリバイバル上映が開催されて、大画面でエピソード4(『スター・ウォーズ/新たなる希望)、エピソード5(『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』)、エピソード6(『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』)を観ました。

 

―どんなところに惹かれました?

 

市川:例えば、カンティーナのシーンとか、不気味な雰囲気が好きでした。ショッピングモールのなかにある映画館で観たんですけど、作品の世界観に没入してから映画館を出ると、いつものショッピングモールの風景に戻る感覚がなんとも不思議で。

 

井瀧:ぼくが初めて観たのは8歳のときだったけど、その感覚を覚えています。宇宙船、宇宙人……好きな要素が詰まっていましたよ。

―井瀧さんは最初に観たとき、どんな感想でしたか?

 

井瀧:衝撃でしたよ、本当に。子どもでも驚きました。内容も分かりやすかったし。

 

市川:確かに、ストーリーの大筋は分かりやすいですもんね。わたしが『スター・ウォーズ』にハマった理由のひとつが、キャラクター。いろんな種族やドロイドが動いているだけで興奮しちゃいます。昔から特撮も好きだったので、このシーンはこうやって撮っているんだ、って技術的な部分にも惹かれていました。

 

―たくさんいると思いますけど、好きなキャラクターを挙げるなら?

 

市川:ずっとボバ・フェットが好きなんです。見た目のかっこよさ、多くを語らないシリアスな存在感。帝国軍に一目置かれていて。特に当時は、キャラクターの情報に余白が多かったから、本当は死んでいないんじゃないかって、自分で勝手に物語を考えていました。

―さまざまな環境の惑星が舞台になっていますが、好きな惑星ってありますか?

 

市川:ホスが1番衝撃でした。

 

―エピソード5に登場する氷の惑星ですね。ホスはトーントーンやワンパなど人気のキャラクターが登場しますが、お持ちいただいたグッズのなかにあるAT-ATウォーカー(以下、AT-AT)が最初に登場したのもホスでしたね。

 

市川:AT-AT、好きなんですよ。グッズは大きいサイズのものや精密に作られたものも持っています。このぬいぐるみは、ただただかわいい(笑)。AT-ATってデザインが絶妙ですよね。機械的でありながら、動物的でもある。兵器としての脅威も秀逸です。

井瀧:愛嬌がありますよね。C-3POやR2-D2みたいに話したり意思表示したりしないけど、なんかかわいい。

 

市川:あと、ホスでは地上戦が繰り広げられたのもいい。リアリティがあったし、恐怖感もあって。真っ白な画面のなかで滑らかにAT-ATが動いているっていう、特撮目線の驚きもあるんです。

 

井瀧:序盤から盛大な戦闘シーンがありますもんね。

 

市川:そうなんです。物語がそこから始まる、強烈な幕開けにも引き込まれました。ホスには『スター・ウォーズ』の魅力が詰まっている、象徴的な惑星だと思います。

 

―FREAK’S STOREと『スター・ウォーズ』がTシャツでコラボレーションしました。いま着用していただいていますが、それもエピソード5のシーンですね。正面にはトーントーンに乗ったルーク・スカイウォーカーとハン・ソロが、背中にはチューバッカがデザインされています。

市川:チューイ(チューバッカ)が、いい表情なんですよ。風が吹いていて寒そうで。ボディもホスらしく雪の質感をタイダイ染めで表現しているのも気に入りました。

 

井瀧:ヴィンテージであったんですよ。AT-ATのイラストをプリントした、タイダイ染めのTシャツが。でも、すごく高額になっていて。さすがに簡単に買えないから、それをモチーフにしてみました。

―ほかに気になったTシャツはありますか?

 

市川:ジャバ(・ザ・ハット)もよかったです。こんなにアップでジャバをデザインするなんて斬新(笑)。

井瀧:ぼくが個人的に欲しいデザインをTシャツにしました(笑)。グリーヴァス将軍もあるんです。

 

市川:グリーヴァスも大胆!

井瀧:ヨーダとかはたくさんTシャツがあるけど、あまりTシャツになっていないキャラクターを使いたかったから、わがままを言って作らせてもらいました。メイス・ウィンドゥもそう。

市川:確かに、メイス・ウィンドゥのTシャツって、あまり見かけないですよね。

 

井瀧:メイス・ウィンドゥは、セレブレーション限定で販売しました。セレブレーションのイメージカラーが紫だったので、メイスかなと。

 

市川:シーンではなく、ポートレートを使っているのもいいですね。HIPHOPのアーティストTシャツみたいでかっこいい。

 

井瀧:正直、このラインナップは買う人が絞られちゃいますけど(笑)。

 

市川:ファンからするとすごく嬉しいですよ。

 

―2人ともセレブレーションに行かれたそうですが、いかがでしたか?

 

市川:楽しかったです。魅力的なブースがたくさん出展していたし、新作に関する発表もあったし。仮装以上コスプレ未満みたいなコスチュームで参加している人もたくさんいて。好きなものが共通している人たちが集まっている空間は、温かい空気で満たされていましたよ。

井瀧:すごくいい空間でしたね。FREAK’S STOREのブースに張り付いていたから、100%楽しめませんでしたけど。シガニー・ウィーバーも来ていたなんて、ネットニュースで知りましたよ。来年公開される映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』に出演するそうです。

 

市川:どんな役なんだろう。魔女かな。

 

井瀧:どうなんでしょうね。とにかく楽しみです。次回のセレブレーションは2027年にロサンゼルスで開催予定。映画『スター・ウォーズ/スターファイター』の公開直前で、最初に公開されたエピソード4から数えて50周年なんですよ。すごいことになりそうです。

 

市川:絶対に楽しいですね! カリフォルニアのディズニーパークにある「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」に行ったことがないから、セレブレーションと併せて行くチャンスかも。

 

―50周年に公開される映画なら、特に盛り上がりそうですね。『スター・ウォーズ/スターファイター』は、どんな内容なのか発表があったんですか?

 

市川:『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』から数年後の世界で、新しいストーリーになるそうです。

―どんな『スター・ウォーズ』の世界観を観られるのか楽しみです! エピソード9(『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』)の続きが作られるとしたら、どんな内容になるって予想しますか?

 

井瀧:レイがジェダイを再建するんじゃないかって噂はありますよね。

 

市川:わたしはジョン・ファブローが手がけたドラマシリーズの『マンダロリアン』とか『アソーカ』が好きなので、いい感じに合流してもらいたいです。アソーカは、まだ……。

 

井瀧:死んでいないはず。

 

市川:でも、エピソード7(『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』)からエピソード9に、生きているはずのアソーカは出てきていない。

 

―アソーカ・タノはアナキン・スカイウォーカーの弟子だから、レイと出逢ったら熱いですね!

 

市川:そうですね。レイとアソーカの合流に期待したいです。あと、個人的に希望するなら、イウォークもまた登場してほしい。最強のイウォークを見たいです。原始的な武器であんなに強かったんだから、現代的な武器を使ったら、どんなに強いんだろうって思っちゃいます。

 

井瀧:お約束のR2-D2とC-3POは絶対に登場してもらいたい。チャーミングなのに憎たらしいときもあって、ほぼ人じゃないですか。

 

市川:そうですね。彼ら目線で物語を楽しみたいです。

 

―深堀りできるし、想像も広がるから、いくつになっても『スター・ウォーズ』は楽しめますね。

 

INFORMATION

  • 映画『スター・ウォーズ』の人気コレクション

PROFILE

  • 市川紗椰

    アメリカ・デトロイト育ち。

    16歳の時にスカウトされ雑誌の専属モデルとしてデビュー。

     趣味は音楽、読書、アニメ鑑賞、鉄道、アート、相撲、食べ歩きなど多岐にわたる。

    現在 J-WAVE「THE NICHE WORKBOOK -ニッチな学習帳-」(毎週金曜日25:30〜)のナビゲーターを務めているほか、 NHK FM「× (かける)クラシック」(毎週日曜 14:00〜) ではMCとして活躍している。

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