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#ART & CULTURE

SUPERFUZZ MUSIC -extra edition-
NYからBlack Asteroidを招いた新パーティのこと

Text:TAISHI IWAMI

Photo: Mori Tomoki

すでにヒットしている曲だけでなく、そのDJしか知らないであろう曲がクラウドの心を一つにする。前情報のない無名のアーティストや、インディペンデントなアーティストのライブがフロアを大いに沸かせる。そんなクラブやライブハウスでの音楽や人との出会いに魅了された、一人のオーディエンスでありDJでありライターによる連載『SUPERFUZZ MUSIC』。“オルナタティブ”をテーマに、いつもはタイムリーなアーティストやおすすめのニューリリースを紹介していますが、今回は7月11日金曜日の深夜に、渋谷CIRCUS Tokyoにて我々が開催した新パーティー『DUST vol.0』で感じたことをお届けします。

Black Asteroidが来日

 

Black AsteroidことBryan Blackは、90年代にミネアポリスでインダストリアルロックバンド、Haloblackを結成。そのライブを観ていたPrinceの目に留り、BryanはPrindeのキーボードテクニシャンとして働くようになる。その後、ロンドンに渡りMotorを結成。MotorはDepeche Modeとのヨーロッパツアーも経験した。2011年にソロプロジェクト、Black Asteroidを始動するや否や、テクノシーンを中心に躍進し、ヨーロッパの主要クラブやフェスティバルでプレイするように。また、Raf SimonsやRick Owensともコラボレーションを通じて、ファッション業界からも注目を集めた。

 

 

Bkack Asteroidとは今年の4月にひょんなことからやりとりが始まりました。その中で7月11日に彼の来日公演を私たちSUPERFUZZで行うことに。SUPERFUZZはオルタナティヴロックやインディーロックを軸としたパーティで、前々からダンスミュージックやエレクトロニックミュージックに特化したパーティをやりたかったこともあり、これを機に新しいパーティを立ち上げたく、もう一人のオーガナイザー、BLUMEWを誘った。それが『DUST』誕生の経緯です。

Black Asteroidはテクノシーンを活動の軸としながらも、私たちのテクノやベースミュージック、ハウス、インディーダンスやパンク、ニューウェーブなどをクロスオーバーさせたパーティをやりたいという気持ちに共感してくれました。それは彼の今のモードとぴったりだとのこと。

 

 

そして迎えた当日。Black Asteroidは、まさにその言葉通りのパフォーマンスを披露。序盤にいきなりVitalicの2000年代エレクトロクラッシュアンセム、「La Rock 01」をプレイすると、フロアは一気にヒートアップ。そして立て続けに2000年代エレクトロやそれらとリンクする自身の曲を織り交ぜる。そこから彼がすべての年代のキャリアで示してきた、インダストリアルロックとテクノの懸け橋となるような曲も挟みながらのハイなセットで、フロアに熱狂を生んだ。

多彩な国内DJ勢

 

 

日本国内を拠点にするDJは、B1のフロアにMAYUDEATH、Merco (Ben)、SEKITOVA、主催の私とBLUEMEW、1FのフロアにBU$$IN、Elana Midori、EPHEMER、HINOTO、MASATO、Sho Asakawa、soguiii®、SUPERFUZZのメンバー、KEIGOが登場。前述したテクノやベースミュージック、ハウス、インディーダンス、パンク、ニューウェーブだけでなく、多彩なジャンルの音楽が流れる。

 

 

その中で印象的だったのは、特定のDJやジャンルに偏ることなく、フロアの熱がキープされていたこと。それは、それぞれのDJがそれぞれの感覚や文脈をもって、いいパーティを作ろうとしてくれたことの賜物。そしてなにより、遊びに来てくれた人たちのオープンマインドによって素晴らしい夜になりました。

 

メイクやヘアアクセサリーのブースも

 

 

1Fには、この日のDJのKEIGO、メイクアップアーティストのYUKI、スタイリストのKANNAによるコレクティブ、A Night On The Floorと、KEIGOと同じくこの日のDJであり、ヘアスタイリストでもあるMASATOが展開するメイクアップとヘアアクセサリーのブースも展開。

 

 

<音の中でただ揺れ、人々の境界線が溶けていくことを目指します>

 

 

<あなたの夜がより自由になるように>

 

 

というA Night On The Floorのコンセプトは、その言葉をそっくりそのままもらいたいくらい『DUST』で目指していることそのもの。“人々の境界線が溶けていく”ことこそ、ダンスミュージックの可能性であり、メイクやヘア、ファッションは自分らしさのポテンシャルを引き出してくれる文化。私たちは、それらのシナジーによって生まれる自由や平和を、これからも追求していきます。

INFORMATION

  • SUPERFUZZ Ailternative, Indie &Raw Disco Party

    日程:2025年8月9日土曜日

    会場:渋谷club Malcolm

     

    オープン:23時30分

    入場料:2000円(1ドリンク含む)

     

    DJ:KEIGO / TAISHI IWAMI

PROFILE

  • TAISHI IWAMI

     10代の半ば、ファッションに対する自我が芽生えるとともに、ロックンロールやパンク/ポストパンク、インディーロックといったロックミュージックのディグに明け暮れるように。そして街で手にした1枚のフライヤーがきっかけで、そういった音楽の流れるクラブへ。お洒落でカッコいい人たちがダンスに興じるフロアに魅せられ、DJを始める。2019年にオルタナティブミュージックパーティ『SUPERFUZZ』を立ち上げた。

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