UPDATE : 2025.11.13

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#LIFE STYLE

『夏のホリデー、南フランス編』

Photo/Text:Kae Homma

コートにマフラー、手袋までしてロンドンの気候は既に冬の始まり。異常な暑さが続く日本の夏も苦手だが、イギリスの冬の長さもなかなかしんどい。

 

イギリスが涼しくなり始めた9月頭、南フランスのマルセイユとアルルにホリデーへ行ったので、その時の写真と共にホリデーについての話でも。

 

社会人になってからのことを振り返ると、フリーランスでの生活しかしてこなかったのに、1週間以上のまとまった休暇を取ることがあまりなかった。スケジュールが空いた時には旅行にも行っていたが、長くて3泊4日が最長だったような気がする。

 

フリーランスだからいつでも休めると思うと案外行かなかったり、早めから休暇を取ることを決めると仕事の機会を逃すのも嫌で、知らず知らずのうちにスケジュールが空いた日にお休みをとる生活が当たり前になっていた。

 

一番最初の記事でも働き方のカルチャーショックについて少し書いたが、イギリスの人(ヨーロッパの人も)は、本当にホリデーを大切にする!!!ホリデーが命!

マルセイユの海辺を走るバスに乗ってお目当てのレストランTuba Clubへ

「ホリデーには行かないよ、その分稼ぐよ!」なんて言う人にはこっちでは出会ったことがないし、「来年はここに行くんだ〜」なんて1年以上前から計画を進めている友達も周りに沢山いるから、どれだけお休みを充実させたいかがよく分かる。

 

真面目によく働くのが日本人の気質で、仕事を休むことにも罪悪感を感じる人がほとんどだと思うが、リフレッシュできなければ仕事の効率も下がるというのがこっちの考え方のベースにある。

 

また、みんな平等に休んでいるから精神的な罪悪感も特になさそうだ。

 

ロンドンに引っ越してきたばかりの時は、急ぎで求めている返信が1週間以上は返ってこないことも当たり前で、この国の人達の働き方に嫌気が差していたが、3年目にもなるとこっちの働き方が私にも慣れてきて、日本の会社もこの考え方になればいいのに何て思っているから不思議である。(笑)

 

また日本から韓国に行くくらいの予算でヨーロッパのどこにでも行けちゃうのが、イギリスの良さで、今回は日本にいた頃からずっと行ってみたかった、南フランスへ行くことにした。

 

イギリス人には元々、生魚を食べる文化がないので、この国で新鮮な生魚を食べられる機会は本当に少ないし、ロンドンから近い距離にある海岸はどこも汚く泳げないので、食もビーチも楽しめる地中海へ。

地元の若者が集うワインバー

あえて予定は何も入れず、シーフードとワインとビーチだけを一週間楽しんできた。

実際のマルセイユの海

若者から家族連れで賑わうビーチ

夏の終わりということもあって、マルセイユのビーチにも最後の夏を楽しむ人が沢山いた。私のような観光客は勿論、地元民、海外ならではのトップレスの女性たちまで・・

 

日本人と全く違うのは、みんな日焼けを求めにビーチへやって来ているということ。

 

美肌!色白!を求める日本の女性に対して、曇りが多いイギリスでは、日焼けをすること自体が難しく、日焼けしていること=ホリデーに行く財力があり、裕福である象徴と捉えられるらしい。

 

ビーチへ行っても日傘をさしている人が多い日本に対して、マルセイユのビーチには日を求めにやってくる人しかいない。

 

1年目にイタリアへ行き、がっつり日焼けをして戻った時には、元フラットメイトから「太陽にキスされたみたいでいいね!」と言われて、こっちの人たちはなんて日焼けにポジティブなんだ!と思ったのも忘れられない。

 

真っ青に染まるマルセイユの海はどこも綺麗だったが、せっかくなので人も少なく景色が更に良いカランク(石灰岩地形)と呼ばれる崖に囲まれている海岸へも行ってきた。

秘境の海岸を目掛けてカランク国立公園をハイキング

カランクと呼ばれる海岸は、自然環境の保護がされており基本的にカランク国立公園を通ってしかアクセスができない。そのため車で行くことは難しく選ぶ海岸にもよるが、絶景を求めるには1時間以上のハイキングが必須である。

カランクの海岸、ビーチと違った良さがある

遊び慣れている地元民は、水陸両用の靴を履いて飛び込みを楽しんでいたけれど、実際の海は、目で見るよりも水の流れは早く、裸足で入水した私と夫は見事にシャープな岩で足をカット。想像を遥かに越える岩場遊びの難易度の高さを体験・・美しい景色とは裏腹に、ワイルドすぎる秘境には驚いた。

 

この先行く人がいたらウォーターサンダルは絶対に持っていってね。(笑)

石造りの建物が並ぶアルルの街

強くて暖かいアルルの太陽の光

リー・ウーファンの美術館を求めて、マルセイユから電車で1時間、ゴッホの街でも有名なアルルにも日帰りで行ってきた。

 

真っ青な印象のマルセイユとは全く異なり、強い太陽の光の中にクリーム色の石造りの建物が並んでいて、静かな時間の流れが印象的だった。1日居るだけで何周も出来ちゃう街の小ささも可愛い。

リー・ウーファンの作品より

石造りで出来た建物が並ぶ街にはどんな鮮やかな色も綺麗に映り、アルルでの1日を過ごすと、好きなアーティストがなぜこの街を選び、自分の美術館をこの街に作ったのかが少し理解できた気がした。

街の壁にランダムに壁に貼られているポスターまで可愛い・・

また同時期に街全体でフォトフェスティバルも開催されており、アートが好きな私にとってはたまらない街だった。是非とも行ってみて欲しい!!!

Uber、恐怖体験

最終日、マルセイユ市内から空港までUberを呼ぶと、不安げな表情をしたドライバーが迎えにきてくれた。時速

90km制限の高速を120kmの速度でとばし、左のサイドミラーは割れていてガムテープでとめてあり、バックミラーでドライバーを確認するとほぼ半目状態での運転。

 

こんなところで絶対に事故にあいたくないと思いつつもフランス語が話せないので、コミュニケーションもとれない。(笑)

 

20分くらいその状態が続いたところで、いきなり小さなサービスエリアに停車した。「もしかしてここで降ろされるのか?」と思っていたところ、ドアを降りて、トイレまでダッシュで走っていく運転手。

 

そういうことだったのねという安堵感と、さすが海外とも言える自由さ。今回の旅行の中でも中々のハイライトだったかもしれない。(笑)

この旅でのお気に入りの一枚

パソコンさえもロンドンに置いてきて、仕事から丸っと1週間離れることはフリーランスとして中々勇気がいることだったが、休んだ甲斐あり!!1度経験してしまうと来年はどこへ行こうかもう考え始めている。

 

つい先日サマータイムが終わったばかりだけど、早く冬が終わりますように!!!(笑)

PROFILE

  • 本間 加恵

    1995年生まれ。東京都出身。スタジオアシスタントを経て、2020年に独立。 

    ファッションフォトやポートレートを軸に活動し、ファッションブランドのルックやマガジンの撮影を担当している。 

    2023年に拠点をロンドンに移し、活動中。 

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