go!go!vanillasの牧達弥が監修を務めたFREAK’S STORE×UMBROのアイテムが登場。トラックジャケット、トラックパンツ、ニット帽、バッグの4点は、これからの季節にぴったりだ。UKロックに魅了され、UKカルチャーの魅力を知り尽くす牧によるコラボアイテム。細部にまでわたったそのこだわりを牧に聞いた。
──「SWEET LOVE SHOWER 2025」でUMBROと「SWEET LOVE SHOWER」のコラボTシャツを着用してシューティングした際「ツアーに来るお客さんもUMBROを着てほしいからぜひコラボしましょう!」と言っていましたが、実現しましたね。
実現しました! めっちゃうれしいです。僕は普段からUMBROのトラックジャージをよく着るんです。というのも、僕はイギリスの音楽が好きで。特にマンチェスターという場所は、Oasisをはじめ僕の好きな音楽がたくさん生まれた場所。そしてそれらの音楽は、サッカー文化とも密接に関わっていて。アーティストがトラックジャージを着てライブをやるというのも、90年代のイギリスではよく見る景色だった。だから今回、僕らのバンド名を、UMBROのトラックジャージに入れさせてもらえるというのは夢のようでした。
──今回は牧さんが監修という形で携わっていますが、中でも象徴的なエンブレムのデザインも牧さんが手がけたそうですね。
はい。僕はプレミアリーグが好きなので、サッカーチームのように、エンブレムでバンドを表現したいと思って。エンブレムって、球団で言うと昔からあるものでかなりクラシカルなもの。そのデザインの中に歴史が詰まっていくものだと思うので、シンプルで、そのなかにトラッドな雰囲気もあるようなものにしました。go!go!vanillasのアイコンでもあるバニラアイスのモチーフを入れたり、エンブレム自体をアイスのように溶かしてみたり。サッカーのマナーとしては、たぶん縁を溶かしてはいけないと思うんですが、その“マナーから外れている”というところもロックでいいですよね。
──このエンブレムについてメンバーの皆さんは何と?
「カッコいいね」「バンド名じゃないから普通に私服として着られる」と言ってくれました。それは僕も考えていたことで。バンド名が入っていると、私服で着づらいんですよ。僕自身がgo!go!vanillasだから。せっかく作るなら、ライブのときだけじゃなくて普段から身につけたい。だからエンブレムでgo!go!vanillasを表現できたらいいなと思ったんです。と言いつつ、トラックジャージには「go!go!」「vanillas」とバンド名が入っているし、ニット帽には「go!go!」っと入っているんですけど(笑)。
──それはそれで素敵です。
ですよね。ちなみにこのバンド名のフォントは、バンドロゴと同じく「オールドイングリッシュフォント」というものです。その名の通りイギリスに昔からあるロゴです。
──ニット帽には、そのフォントもしっかり見えるくらい大きく「go!go!」が入っています。
これもめっちゃいいですよね。エンブレムだけだとシンプルなので、「go!go!」の刺繍が入ることで、コーディネートのいいスパイスになりそうです。
──そしてトラックジャージのセットアップ。トラックジャージは牧さんも普段からよく着ているということですが、こちらのこだわりを教えてください。
デザインももちろんですが、僕は、服はシルエット、形の良さが大事だと思っていて。いろいろなコンプレックスがある人も、服を着ることによってカッコよく見せたり、自分の理想形に見せたり、自分をカスタマイズできるのが服。だから僕は形にこだわりたくて。今回特に重要視したのは丈の長さ。僕はジムによく行くので、運動するときに腰回りがもたつかないようにしたくて、トップスの丈はかなり浅くしました。
──かなり実用的なことまで考えられているんですね。
だって、このジャージをジムで着ていたらだいぶオシャレじゃないですか? パンツも、UMBROのプレスルームでいろいろな形を見せてもらって、その中から選びました。特にこだわったのはお尻。ジャージって、プリーツなどが入っていないので、基本的にはストンと落ちますよね。そうするとどうしてもお尻がぼてっとしちゃうんですよ。だから、できるだけぼてっとしないように、お尻と、太ももの始まり部分は、きゅっと詰めてもらいました。横から見てもすごく綺麗に見えると思います。
──普段からトラックジャージをよく着ているからこその細やかなこだわりですね。
はい。僕の理想のトラックジャージを作らせていただいたという感じです。基本的にはUMBROにある形ですが、「ここはこうして」ってかなり無理を言って実現していただきました。
──監修ならではですね。
丈でもう一つこだわりがあって。このセットアップ、トップスには「go!go!」、ボトムスに「vanillas」とロゴを入れているんですが、セットアップで着たときにちょうどギリギリ「vanillas」が見えるくらいの丈になっているんです。丸見えだとそれはそれでちょっと着づらいので。
──ちなみに「vanillas」のロゴが、お尻側にあることにも意味が?
そうですね。トップスの「go!go!」が首の真ん中なので、センターに入れるかとか、前に入れるかも悩んだんですけど、さりげなく見えるのがいいかなと思って。セットアップで着ると「go!go!」「vanillas」になりますけど、例えばボトムスだけで着るときに見えなくなってもかわいいだろうし。
──ちょっと大きめのトップスを合わせると隠れる感じもいいですね。
そうそう、僕が実際に着るならきっと隠して着ると思うので。
──「go!go!」「vanillas」を見せたいときにも、ちょっと隠したいときにもうれしい心遣いですね。
あと色の切り返しもかわいいですよね。このデザインはFREAK’S STOREさんとUMBROのコラボアイテムとしてもともとあったもの。かわいいなと思ったので「このデザインにしたいです」と言って使わせていただきました。色もこだわっていて。go!go!vanillasなので白は欲しいなと思って。ベージュとの相性が良いように、真っ白というよりはちょっと黄色味がかったオフホワイトにしました。
──真っ白のセットアップだと「自分には似合わないかも」と思って手が出せない方もいそうですしね。
そうなんですよ。あと、真っ白だと汚れも気になっちゃうじゃないですか。ジャージなので綺麗に使わなくていいと思っていて。ガシガシ使ってちょっとくすんでいっても、それも味になるようにということは考えました。
──そして最後のアイテムはバッグ。サイズ感も、チェックのデザインもすごくかわいいです。
僕はイギリスの「チャヴ」というカルチャーが好きで。「チャヴ」というのは下層階級の人たちが、バーバリーなどのハイブランドのものを古着で買って反骨精神を表すというもの。音楽で言うところの成り上がりみたいなものですね。このデザインにはちょっとそのチャヴっぽいイメージを込めました。
──形やサイズ感については?
僕はトレンドに疎いのであまり知らなかったのですが、最近は小さいバッグが流行っていると聞いたので、おすすめの形のものを選ばせてもらいました。UMBROがスポーツウェアのブランドなので、バッグもスポーツタイプにすることは簡単にできたんですけど、スポーツウェア的なトラックジャージと、ファッショナブルなバッグをミックスさせるのも面白いなと。僕は洋服でも音楽でもそういうものが好きで。エレクトロとロックとか、アナログとデジタルとか。そういうクロスオーバーはgo!go!vanillasっぽくもあるのかなと思って、バッグはクラシカルにしてみました。
──本日はシューティングもしましたが、今回のコラボアイテムを、牧さんはどのように着こなしたいですか?
僕、服は好きなんですけど、組み合わせを考えたりするのはあんまり得意じゃなくて(笑)。だからセットアップが好きなんですよ。これも、このままセットアップで着てもいいし、この上にコートやアウターを着ても良いですよね。基本的には起きてすぐに「これ着ておけばいいや」みたいな楽さを目指しました。意外とそういう楽なもののほうが、一張羅よりも愛着が湧くんですよね。カジュアルに普段から着ることによって愛着が湧いていくものになっていけばいいなと思っています。
──go!go!vanillasのファンの方や、FREAK’S STOREやUMBROファンの方には、コラボアイテムをどのように楽しんでもらいたいですか?
このトラックジャージの色味って、実はFREAK’S STOREさんとUMBROのコラボアイテムでも使用されていない色。だからgo!go!vanillasのファンの方はもちろん、この色味に惹かれた方にもぜひ着てもらいたいですね。あとは、女性が着ているところをまだ見ていないので、それはぜひ見たい。性別も年齢も制限されないような色と形になっていると思うのでぜひ楽しんでもらいたいです。
──牧さんは普段からUMBROを愛用されているということですが、改めてUMBROへの印象を教えてください。
僕はシンプルに、好きなアーティストたちが着ていたことをきっかけにUMBROを知ったんですが、UMBROは自分が好きな90年代のUKロックと一貫しているものがあると感じているんです。音楽も、イギリスにおけるサッカーも、生活と地続きで、日々の苦しさを解放してくれるものという意味合いがあって。そういうイギリスのカルチャーと一緒に歩んできたブランドだと思うので、そこに安心感もあるし、UMBROを好きだということに自分のアイデンディティも感じています。
──FREAK’S STOREに対してはどのような印象がありますか?
FREAK’S STOREの店舗で買い物をしたこともあります。ファッションのトレンドに対するアンテナが高くて、UMBRO同様、プライドを感じます。
──今回デザイン監修をするにあたって、普段とは違うファッションの見方などはされましたか?
音楽もそうですが、客観性は大事なので、いろいろなブランドのものをチェックしました。時代による移り変わりはどんどん早くなっている。そのなかで、僕はちゃんと碇を下ろして、旅して、また戻って来られるようなものを作りたい。そういう気持ちで挑みました。
──服を、ただ着るものではなく、そこに根ざす歴史やカルチャーをも愛している牧さんらしい考え方ですね。
そうですね。服の知識がたくさんある人は僕以外にもたくさんいると思うんです。それは音楽もそう。だけど、じゃあプレイスキルがあればあるほどカッコいいものができるかというと、そうではなくて。知識がなくても天才な人もいるし、センスがあれば知識がなくてもカッコいいものを作ることができる。ファッションもそうだと思うんです。僕はザ・リバティーンズというイギリスのバンドに出会ったときに、ファッションと音楽はリンクするものだとすごく感じました。「カッコいいバンドって、その人の性格とか食べるもの、ファッションすべてに影響を与えるんだ」と思った。だからこれからも、そういう僕らしさや僕の思うカッコいいものが滲み出るようなものを、ファッションでも音楽でも作っていけたらいいなと思っています。
──ここからは牧さんの近況について聞かせてください。まずgo!go!vanillasは現在ライブツアー「go!go!vanillas SCARY MONSTERS TOUR 2025-2026」の真っ只中。10月から始まったツアーですが、現時点までの手応えとしてはどんな感じですか?
かなりいい調子ですね。楽しいです。今回のツアーは9月にリリースしたEP「SCARY MONSTERS EP」を携えて回っているものなんですが、この「SCARY MONSTERS EP」というのは、前作「Lab.」というアルバムのツアーを回りながら「こういう曲があったらいいな」というライブでの瞬間をイメージして作った曲が収録されていて。だからライブで演奏するとよりいい働きをしてくれるんですよね。演奏しながら自然と自分たちでテンションを上げられる。うん、いい感じだと思います。
──ツアーの前半はホール、そして3月から4月にかけてはアリーナになります。アリーナツアーへの期待はどのようなものですか?
アリーナツアーは兵庫・GLION ARENA KOBE、東京・TOYOTA ARENA TOKYO、愛知・日本ガイシホールの3公演。GLION ARENA KOBEとTOYOTA ARENA TOKYOは新しくできたアリーナですし、日本ガイシホールもライブをやったことがなくて。3公演とも初めてやる会場なので楽しみですね。ツアーを回りながらも「ここはこうしたい」というものがどんどん出てきているので、最後いい形でライブができるんじゃないかなと思っています。
──今回のアイテムが2月13日発売なので、ツアーに着てくれるファンの方もいらっしゃるかもしれないですね。
おお! 時期的にもぴったりですしね。しかもバレンタインの時期。チョコレートっぽさもあるし、贈り物にいかがですか?(笑)
──UMBROを好きな理由として、昔からの伝統があって歴史を感じるからだと話されていましたが、go!go!vanillasも2023年に10周年を迎え、次なる15周年へと歩みを進めています。バンドを長く続ける秘訣や音楽をずっと好きでいる秘訣を教えてください。
僕の場合は、新しい発見をしていくことですね。やっぱり10年もバンドを続けていると、バンドのイメージカラーみたいなものは当然出てくる。そのなかで新しいことをしていくというのは、簡単なことじゃない。新しい発見をしても、それを習得するまでには労力もかかりますし。だけど、それをやめないことが大事。そのためにも、go!go!vanillasではさっき話したように、いろいろなものをかけあわせてクロスオーバーさせていきたいと思っています。例えば、最近の僕たちのライブではサポートメンバーとして井上惇志というキーボーディストを迎えていて。彼はルーツにジャズがある。そういう僕たちとは違うルーツを、go!go!vanillasの音楽とマッチングさせたりして。そうすると「俺、こういう表現もできたんだ」って僕自身も僕を楽しめるし、さらに「これを表現するためにはスキルを習得しなきゃ」とメンバーそれぞれが課題を見つけてスキルアップもしていく。「あぐらをかかない」「“これでいいや”と思わない」。それが長く続ける秘訣だと思います。
──とはいえ、常に新しいことに挑戦し続けていくことは簡単なことではないですよね。
はい、それがずっとできているのは、たぶん音楽が好きだから。これが義務に感じていたらできていないと思います。同時に、その中で大切なのが、さっき言ったように、どこかに碇を下ろすということ。トレンドをチェックしたり、いろいろな刺激を受けて要素を取り入れていったりするなかで、自分が深く好きなものを一つ持っておく。それこそブランドもそうだと思いますが、それがないままトレンドを追っているとどんどん息苦しくなっちゃうし、碇がないまま年数を重ねると、歴史にならないですから。
──軸を持ったうえで、積み重ねていくことが大切なんですね。
はい。それでいうと、服も“ずっと残せるものを買おう”という考えに少しずつ変わってきていて。消費していくものではなく、経年変化も含めて自分の味を入れられるようなものを選ぶようになってきました。
──それは何かきっかけがあったのでしょうか?
ライダースを買ったことですね。ファッションデザイナーのエディ・スリマンが好きで、彼がセリーヌのクリエイティブディレクターを退任するときに、最後のコレクションだからと頑張ってライダースを買ったんです。ずっと「着なくなったらどうしよう」という気持ちもあって買えずにいたんですが、「もし子供ができたら、子供にあげられたらめっちゃカッコいいじゃん」と思って。そう思ってから、ライダース以外のものも、ずっと着られるものを選ぶようになっていきました。
──最近の牧さんを「○○フリーク」と紹介するなら、何フリークですか? 最近ハマっているものや夢中になっているものを教えてください。
ZENB NOODLE。えんどう豆でできたパスタなんですが、めっちゃおいしいんですよ。グルテンフリーですが、別に僕自身はグルテンフリーをしているわけでもダイエットをしているわけでもなくて。なんなら昔、グルテンフリーパスタを食べたことがあるんですが、そのとき「おいしくない」という印象があって。だけどZENB NOODLEはプリプリで! グルテンフリーとかではなく、とにかくおいしくてハマっています。あとはウイスキーにもハマっていて。
──また沼が深そうなものを。
あはは(笑)。「ピーキー・ブラインダーズ」というイギリスのドラマがあるんですが、そこで飲んでいるスコッチがカッコ良すぎて「これ飲めるようになりてー!」っと思ったのがきっかけです。そこから好きなスコッチウイスキーを探し始めました。
──お気に入りのスコッチは見つかりましたか?
はい。僕が好きなのは「アイラ・モルト」と呼ばれる、イギリスのアイラ島で作られるウイスキー。アイラ島は嵐の島で、海風が強い。その海からの風が運ぶ潮が自然と麦に付着するので、塩気もあって、独特のスモーキーさやピート香が特徴です。かなり癖は強くて好き嫌いは分かれると思いますが、僕は大好きで、ハイボールで飲んでいます。
──最後に。改めてトラックジャージ、ニット帽、バッグと、ご自身のこだわったアイテムが完成してみていかがですか?
いや〜、かなり納得のいく形になりました。やりとりもスムーズで、思っていた通りのものが出来上がって満足度がヤバいです。もっと服を作ってみたくなりました。
──おお、FREAK’S STORE×UMBRO×go!go!vanillasのコラボシリーズの第二弾、第三弾も楽しみにしています(笑)。
できたらいいですね!
INFORMATION
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go!go!vanillas
牧 達弥(vo/g)、柳沢 進太郎(g)、長谷川プリティ敬祐(ba)、ジェットセイヤ(dr)からなる4ピース・バンド。2013年のデビュー以降、ガレージやファンク、R&Bからカントリーまで、様々なジャンルを貪欲に取り込みながら自らのサウンドをアップデートし続けてきた。音楽ルーツへの深いリスペクトを持ちながらも変化を恐れず、柔軟なクロスオーバーのスピリットで生み出される楽曲の数々は、多くのリスナーを魅了。4人の異なる個性がぶつかり合い、強烈なグルーヴを生み出すライヴも彼らの醍醐味だ。
<SCARY MONSTERS TOUR 2025-2026>-ARENA TOUR-
2026年3月22日(日)【兵庫】GLION ARENA KOBE
4月19日(日)【東京】TOYOTA ARENA TOKYO
4月29日(水・祝)【愛知】日本ガイシホール
※チケット先着販売中
INFORMATION
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UMBRO×go!go!vanillas×FREAK'S STORE COLLABORATION!
1924年イギリス発祥のフットボールブランド「UMBRO」と 牧 達弥(vo/g)、柳沢 進太郎(g)、長谷川プリティ敬祐(ba)、 ジェットセイヤ(dr)からなる4ピース・バンド「go!go!vanillas」 とのコラボレーションアイテムが、FREAK’S STORE及びDaytona Parkに登場!





