#LIFE STYLE

ふつうに好き勝手生きるひとたち。
〜オランダの自由なクリエイティブマインド〜

Text:Ayano Masuda
Edit:Taiyo Nagashima

8月某日。

日光浴帰りの夕暮れ時(といっても、ここアムステルダムの夏は日が長くまだ真昼間)に、Instagramのビデオコールが鳴りました。急遽開かれた会議で「このテーマ、面白いかもしれない!」と編集者の太陽さんと盛り上がったのが、この企画のはじまり。

企画誕生のビデオコール

昨年からオランダ、アムステルダムに住んでいるわたし、増田彩乃はフリーランスでコピーライターをしています。初めての海外生活を謳歌しています。大学入学を機に上京し長年広告業界で働く都会生活ラバーでしたが、今や、太陽を求めて外に飛び出し、大の字で芝生に転がるような毎日です。

きっかけは突然やってきます。

社会人10年目、学生時代からやりたかったコピーライターという仕事を楽しみつつも、同時にクリエイティブってなんだ?という漠然と煮え切らない気持ちを抱える中で、コロナのパンデミック。仕事も生き方も急ブレーキがかかったような、停滞感を感じていました。

でも、完全リモートの働き方ができるようになったということは、日本じゃなくて海外に拠点を置いてもいいのかも?そんなことを考えながら、2人の友人に会いにいきました。今は二人とも日本に住んでいるけれど、もともと数年間オランダ生活を経験しており「オランダはとにかくみんな自由。好き勝手生きている人が多い。クリエイティブというか、ものづくりをする人は一度住んでみると良い。」との勧め。すぐに心の内が決まりました。半年後、きっかけを作ってくれた友人とアムステルダムで再会を果たしたのです。

 

テーマである「ふつうに好き勝手生きるひとたち。」は、実際、こちらで出会う人々をどこか魅力的に感じる理由のひとつでした。同時に、言葉として太陽さんの口から出てきた時、あ、今わたしたちはこれを求めているのかもしれないと、点が繋がった気がしたのです。

好きなことをする。ではなく、好き勝手する。と聞くと、自己中心的で人目を気にせず、我が道をゆくという印象でしょうか。1年前の自分なら、そのとおりだと断言していたでしょう。

日光浴をする人たちで賑わう晴れた日の公園。くつろぐ人たちは、ひとりや、グループなど様々で、ビキニ姿で寝ているのもありふれた光景。

好き勝手生きることは、どういうことなのか?

現時点での答えは、好き勝手生きることは、自分を大切にすることだと思っています。好き勝手生きるためには、それほどに自分の気持ちや求めていることを理解しなければできない尊いことなのです。

コロナ禍での移住、既婚で単身海外、ささやかながらわたしも「好き勝手生きるひと」の一人なのだと思います。

ただ当初は、言い訳がましく開き直り半分で「好き勝手」を使っていました。好き勝手生きてごめんなさいね。と。

そんなわたしに、ふつうに好き勝手でいいんだと、じわじわと気づきを与えてくれているのが、ここで出会う人たちです。

平日の昼過ぎ。晴れた日は日光浴やピクニックをする人たちがあちらこちらに。

この連載では、わたしがアムステルダム生活で出会った、そして、これから出会う「ふつうに好き勝手生きるひとたち」が、どんなクリエイトをしているのか。その魅力を紐解いていきたいと思います。

また、同調圧力が強い日本ではスルーされているけれど、でも実は誰しもが隠し持っている”好き勝手スイッチ”を入れるきっかけになることが、密かな裏テーマです。笑

 

ふつうに好き勝手、生きてやろうじゃありませんか。

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