好きなバンドや映画、アニメキャラクターをモチーフにした1枚や、名デザイナーがシルエットにこだわり抜いた美しい1枚。私たちがふだん何気なく着ているTシャツには、選ぶ人の個性がにじみ出ている気がする。「お気に入りのTシャツを教えて！」と持ってきてもらったとっておきの9枚から、その人らしさを探ります。
第4回のゲストは、ラジオパーソナリティやMCとして多方面で活躍する三原勇希さん。「古着屋や音楽フェス、旅先のお土産店などでの偶然の出会いからTシャツを手に入れることが多いです。スタンダードな無地Tは形や生地にこだわりたいから、理想の1枚を求めて常にリサーチ中！」と話す彼女の、ベストナインをご覧あれ。
自分の理想の1枚に近い、マイベスト！ 〈SEA〉は10年ほど前からずっと憧れのブランドでしたが、ここ数年でやっと自分の着こなしにフィットした感覚があって。このTシャツは、生地も形も、ダメージの具合もすべて完璧。1枚で着てもいいし、インナーにして首元だけチラッと見せても可愛いんです。お気に入りすぎて、あと2枚くらい買い足したいくらい！
アメリカのアーティスト、Kelsey Luのグッズ。私はライブやフェスによく行きますが、実は会場でTシャツを買うことは多くなくて。でも、これは色味とグラフィックが素敵すぎてライブ前から絶対に買うと決めていました！ 目立つデザインだから、フェスでよく着ています。たまにわかってくれる人がいて、「いいTシャツだね」と話しかけてもらえるのも嬉しい。
これは、相模原市立博物館のミュージアムショップで買いました。元素記号が書いてあって、思わず「“すいへーりーべーぼくのふね”じゃん！」って。普通におしゃれに着られるデザインだけど、よく見ると真面目っていうところにキュンときました。もう少し味が出たらもっと可愛くなりそうだから、これからたくさん着たいですね。
三軒茶屋にある「LUIK」で見つけた1枚。レトロな色合いと、The Taxpayer（納税者）と書かれたプリントが面白いなと思って（笑）。気になって調べたら、ハワイにある〈Crazy Shirts〉っていうTシャツ屋さんのものみたいです。サイズや形もちょうどよくて、スタイリングに色が足りないなって時にいつも活躍してくれます。
これも「LUIK」で買ったもの。今にも千切れちゃいそうな柔らかい生地と、襟ぐりの形が私好み。自分の生まれた1990年のツアーっていうところにもビビッときました！ このTシャツがきっかけで当時のライブ映像を探して観たし、その後ポール・マッカートニーの来日ライブへ行った時もこれを着ました。ジャケットの下に着て、ポールの顔だけチラっと見せるのが好き（笑）。
大阪の古着屋「YAMASTORE」のポップアップショップで見つけた1枚。まず、この二人は誰？って感じだし、本当に謎なんですよね。ちょっとホラーな雰囲気もあるし（笑）。でも、カラーとサイズ感が可愛くて、クタっとした生地もお気に入り。色がきれいだから、スラックスやスカートなど、モードなスタイリングとも相性がいいです。
SADEのファーストアルバム『Diamond Life』のジャケットをモチーフにした1枚なんですが、写真の切り抜き方が雑すぎて（笑）。たぶんオフィシャルではなく、ファンが作ったものなのかな。これを着ているといろんな人から「SADEいいね」って話しかけられます。かなりビッグシルエットだから、ラフな気分の時に着ることが多いですね。
大阪にある大好きな古着屋「MARE」で買ったもの。古着ならではのクタクタ感と、首元が少しハイネックなところに惹かれました。〈ハーレーダビッドソン〉のグラフィックが強めだけど、くすんだ青色のおかげか意外と可愛らしい印象に仕上がるので、レースのスカートなどガーリーなアイテムと合わせて楽しんでいます。
私の一番好きなアーティストであるKREVAさんのライブTシャツです。2018年に開催された「完全1人ツアー」のものなんですが、タイトル通りステージ上にあるすべての機材を一人で操るKREVAさんのパフォーマンスが本当に凄くて、超感動して。このTシャツを見つけた時に「あの手とあの機材だ！」って思ったら買わずにいられなかったです。思い出の1枚ですね。
