工藤大輝と西野大士が、最近買ったものやお気に入りのものを紹介しながらファッションについてただただ語り合う「SHOPPING REPORT / これ、よくない?」。
アーティストとデザイナー、異なる仕事をする2人が、とにかく「服が好き」という共通点をきっかけに集いました。
彼らが服にかけてきた時間、お金、そして純粋な好きという思いを、赤裸々に語ります。第1回に続いて今回紹介するのは、西野大士が選んだ三つのアイテムです。

NEATのキャップ
西野:基本、毎日キャップを被ってますね。これは、NEATでウルトラスエードのパンツと同じ生地で作ったNEATキャップです。これはサンプルなんですけど、生地や形のチェックをするという意味で必ず自分で被るようにしています。
工藤:確かに、キャップのイメージが強いですね。いろんなキャップがある中で、ここは絶対に譲れない!みたいなこだわりはありますか?
西野:みなさんそれぞれ頭の形が違うので相性があると思うんですけど、僕はフォーティーセブン(’47)のキャップが一番しっくりくる。ほとんどのキャップがフォーティーセブンです。アメリカではキャップがスーベニアとして空港に売られていたり、ファッションよりも身近なもの、ライフスタイルの一部として取り入れられていて値段も4000円くらいなので、買っちゃいますね。
工藤:僕も形がすごく好きです。浅くていいですよね。
西野:Brooks Blothersで働いてた時は、髪をポマードでしっかり固めてスーツを着てキメキメだったので、その反動で今はキャップやスニーカーを好んで履くようになりました。僕にとってキャップは欠かせないアイテムです。

ARC'TERYXのウエストポーチ
西野:嫁さんに驚かれるほど買ってしまうのが、ウエストポーチ。仕入れで海外によく行くようになって使い始めました。この間もアウトレットのL.L.Beanで面白いウエストポーチがあったので、店内にかかってるもの全種類買いましたね(笑)。
工藤:それはすごい買い方…(笑)。ウエストポーチも、西野さんのイメージがありますね。
西野:色々持っている中でもよく使ってるのが、このARC’TERYX。NEATで地方の古着屋さんが集う古着マーケットを定期的に開催していて、そこで購入しました。これはもう新品では売っていない形だと思います。昔のARC’TERYXってリップストップで防水なのか撥水なのかよく分からない生地で出来てて、それがまた良いんです。
工藤:いろんな種類を買ってもヘビロテは1個なんですね?
西野:急いでいるときって同じものに中身を入れたままで、毎日手に取っちゃうんですよね。あとは、単純に種類が多すぎて2週目がくるのがまあ遠い。ちょっとしたセカンドバッグみたいな感覚で使ってます。

Patek Philippeのノーチラス
西野:最後は時計です。これは90年代のPatek Philippeのノーチラスというモデルです。スポーツウォッチだし、ドレスウォッチでもあるので夏は特に身につけてますね。39歳になるんですけど、こんな格好してるので、ある程度きちんとした感じにしておこうっていう思いで、時計は良いものを身につけるようにしてます。
工藤:時計は相手との共通言語にもなりますよね。めっちゃ可愛いですけど、値段はもう全然可愛くない!
西野:本当にね。これをこのメディアで紹介していいものなのかっていう(笑)。現行のものよりはお求めやすいはずです。大輝さんの時計は?
工藤:僕が今してるのは、Cartierのタンクのソロです。もう1つ持っているのはHermèsケープコッドで、文字盤が四角い時計しか買わないっていう決め事が自分の中にあるんです。普段、柔らかい服装が多いので時計のインパクトが出過ぎないようにしたいんですよね。
西野:ご自身のスタイルに馴染むのがその形なんですね。時計は身につけるものの中で重要な道具ですね。
今回はここまで。ファッションを愛して止まない二人の推しメンの紹介でした。第1回&2回をご覧いただきありがとうございます。次回は、お互いの「それ」よくない?をお送りします。ぜひお楽しみに!