SNSを通して話題を集めていたグラフィックデザイナー/アーティストのGUCCIMAZEによる3年ぶりの個展『DEST』。本個展が7月1日(土)から7月9日(日)の期間で、イラストレーター VERDYが手掛ける大阪のギャラリー RISE ABOVE GALLERYで開催される。
今回、FREAK MAG.では大阪での展示を前に、月極ギャラリーで行われた『DEST』東京展の様子をレポート。GUCCIMAZE本人のコメントと一緒にお届けします。
メタリックな質感とサイケデリックな色彩が「Chrome Type」というデザイン的ムーブメントのパイオニアとして世界的に活躍するグラフィックデザイナー/アーティストのGUCCIMAZE。
常にトレンドの2歩、3歩先を捉え、センセーショナルなグラフィックを提案し続けているは、昨年ぐらいから自身の目指すべき目的・目標が見えなくなってしまったそう。
ディーゼルアートギャラリーでの個展から、約3年ぶり2度目の個展である『DEST』は、そんな彼が新たに『目的地(DEST / DESTINATION)』を探すために開催されたそうだ。不明確な目的地へと、模索しながらも進もうとする彼の脳内を視覚化した内容であり、彼の新たな未来への挑戦を表現した作品たちは、今までGUCCIMAZEとして表現してこなかったものばかり。
まず目を引いたのが、横幅3メートルを超える巨大な手書き作品。デジタル作品のイメージが強いGUCCIMAZEだけに、この作品を見たときは彼の中の新しい部分を見たように思えた。そう伝えると彼は「今回の展示を終えるまでは、手で絵を描くことは当たり前のことだと思っていたんです。小さい頃からレタリングやグラフィティを描いていましたし、デジタルで表現する前の下書きも全て手書きだったので、そこに自分では価値があると思っていなかったです。でも、今回の展示を見てくれたお客さんで、”筆跡が良い”と言ってくれたり、”オリジナリティがある”など、手書き作品を褒めてくれる人も多かったんです。それに久しぶりに手書きで作品を描けたのは、楽しかったですね」と話してくれた。
手書き作品の他には、彼のルーツを彷彿させる作品も。グラフィティやデザインを好きになったキッカケの一つであるサーフボードは、自身の憧れでもあったサーフブランド『ジャスティスサーフボード』とのコラボレーション。
他にもアメリカ西海岸の車文化を感じさせるグラフィック作品や、3DCGアーティスト AsahiNaや韓国のグラフィックアーティスト WRECKとのコラボレーション作品など、GUCCIMAZEの表現の幅広さが見える展示内容だった。
そんな個展を終えた今、彼は目的地を見つけることができたのか聞いてみた。「結局、目標・目的のようなものは、まだ何も見つかりませんでした。でも、アナログ作品の楽しさを10年以上ぶりに、再認識できたのは大きいですね。今後の方向性にも良い影響にはなったと思います」。まだ肝心の目的地は見つからなかったが、今回の個展で感じた新しい手応えについて話してくれた。
そんな目的地を探す個展『DEST』は、7月1日(土)から7月9日(日)の期間で大阪でも開催されるんです。大阪展では、新作も増え、さらに大阪展のために新たに製作したグッズも販売するそう。
「東京以外で個展をするのは、はじめてなのでどれくらい人が来るのか、どんな人達が来るのか想像もつきません。でも、ぜひじっくり見てもらえたらと嬉しいです」。
PROFILE
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GUCCIMAZE
1989年、神奈川県生まれ。グラフィックデザイナー/アーティスト。主な作品にFetty Wap、Post Maloneへのグラフィック提供、Flying Lotusのアルバムタイトルロゴ制作など。そのほかSEIKOとのコラボアイテム制作やCalvin Klein、UNDERCOVER、Google、SONY、BOILERROOMといった企業への作品提供も行なっている。コーポレートワークではブランドロゴのみならず、エディトリアルデザインやウェブサイトまで手がける。主な展示に、個展『MAZE』(Diesel Art Gallery、2020)、河村康輔、Yoshirottenとのグループ展示『CHAOS LAYER』(Gallery Tsukigime、2021)。2022年にはadidas OriginalsとのコラボレーションスニーカーOzrah by GUCCIMAZEを発表し、全世界で発売した。
INFORMATION
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『DEST in OSAKA』





