セックス・ピストルズ、カート・コバーンにはじまり、現代ではカニエ・ウエストやリアーナ、ブラック・ピンク、日本ではドラゴンアッシュのKJやKing Gnuなど。その時代を象徴する偉大なミュージシャンは、みんなファッションアイコンだ。
本連載では、この理論に基づき現代のファッションアイコン、そして次世代のファッションアイコンとなるミュージシャンを発掘し、彼らのファッション的ルーツを掘り下げていく。
第3回目は、RachelとMamikoの友達2人組のラップユニット『chelmico』が登場。デビュー当時から古着やストリートブランドの洋服をルーズなサイジングとポップな彩りの着こなしで多くのファッション雑誌にも登場し続けている2人。今回は、FREAKʼS STOREのプレスルームで自由に洋服を選んで着こなしてもらった。彼女たちがどのような洋服を選んだのか。その理由を彼女たちのルーツとともにお届けです。
ダボっとした動きやすい格好がポイント
ー本日は撮影にあたって、FREAKʼS STOREのプレスルームでアイテムを選んでもらいましたが、ポイントはどこにありますか?
Mamiko:冬場はよくニットを着ているので、できるだけ普段着に近い形でスタッフさんと選んでみました。いつも、これくらいダボっとしたサイズ感で合わせているんですよ。
Rachel:カラーも私たちのイメージに近いと思いますね。スタッフさんが「Rachelに似合うと思う」って言って持ってきてくれたんですけど、ボーダーが好きな私として、これがぴったりでしたね。そんな風に自分も周りも似合うと思っているものが同じっていうのが、なんか嬉しかったです。丈も短めでゆったりとした作りなのもいいなぁって。
Mamiko:やっぱり2人ともピタッとした洋服よりはダボダボして動きやすいものを着てますね。そうじゃないと落ち着かないなっていうのはあるかもしれないです。
ーそういった好みはファッションのルーツにも通じる部分があると思うんですけど、何がファッションの原点にありますか?
Mamiko:中高生の頃は原宿系というか、ストリートブランドが流行っていた時期だったんですけど、好んで着ていたのは、兄のTシャツのお下がりでしたね。それでサイズも大きめでしたし、けっこうストリートっぽくてカッコいいなって。そこが原点かもしれない。
Rachel:あったかも!あの頃のトレンドが好きで雑誌で見た洋服とかがほしかったし、お店に並んでいるものを着たかったんですけど、お金がなかったんで、結局古着を選んでいたって感じでしたね。古着って大きなサイズのものが多いじゃないですか。それでサイズ感も大きいものを着るようになっていたし、まみちゃん(Mamiko)と出会った頃は強いて言うなら古着系って感じで、今のスタイルへ次第に繋がっていったような気がしますね。
ー何か好きだったファッションスタイルなどはありますか?
Rachel:1番好きだったのは雑誌『FUDGE』の感じなんですよね。こういうフェミニンな格好が似合う人はいいなぁっていう憧れに近い感覚でした。自分は大きなサイズ感の服を着ているけど、身体のサイズに合っていて、綺麗でトラッドな感じというか。ああいうのは時代に左右されないカッコよさがありますよね。あと、今だとY2Kが流行ったりしていますけど、私はその少し先の2007~2010年くらいの感じが好きです。Tシャツに少しタイトめなデニムにペタンコのスニーカーだったり。ちょうど通ってきた世代ですからね。
ーでは、映画などからファッション的な影響を受けたりすることはありますか?
Mamiko:映画はありますね。『ナイト・オン・ザ・プラネット』のタクシードライバーのファッションがいいな、とか。シャツをルーズに羽織ってTシャツでダボダボなジーンズで。マネしたいな~とか思いましたね。
Rachel:あ~、かわいいよね!私もアレ着たいよ。『ファイト・クラブ』でブラッド・ピットが着てる変なパッチワークが付いてるバスローブ。
一同:笑。
Mamiko:いいね~。あと『エターナル・サンシャイン』のオレンジのパーカ(ケイト・ウィンスレットが着ている印象的なパーカ)とか。
Rachel:あれもかわいいね!
世代的に憧れた2010年代前半のファッション
ー一方で、ライブと普段着の差というと、いかがでしょう?
Mamiko:ステージ衣装はスタイリストさんと考えていて、一時期はオリジナルの“つなぎ”を作ってもらっていましたけど、最近は動きやすさを徹底的に重視していますね。だから、Tシャツ、ポロシャツっていうシンプルなスタイルが多いです。サイズは大きめで。とにかくライブ中は動くから、動きやすさは重要なんですよ。
Rachel:意外と女の子のラッパーではいないかもしれないですね。タイトでボディラインがわかるようなスタイルでライブする人も多いじゃないですか。あれもいいなぁって思うけど、私たちはできないから(笑)。
Mamiko:走り回れるカジュアルなスタイル!って感じだよね。
ーそんなステージ衣装などのスタイルにも2000年代後半から2010年前半の感じがしますし、そこにchelmicoらしさを感じる部分もあるのですが、いかがでしょう?
Mamiko:やっぱり、その時代のスタイルが好きっていうのは前提にありますね。
Rachel:世代的なものもあって憧れはあるし。
Mamiko:ーーだし、とにかく楽!っていうね。
Rachel:そうだよね、楽!(笑)。
Mamiko:1番楽な衣装はきっとタンクトップなんだろうけど、それはちょっと恥ずかしいから、ダボダボなTシャツにデニムっていう。そんな感じです。
ーありがとうございます。では、最近の活動について。7月7日にはデジタルシングルがリリースされましたよね。
Mamiko:そうですね。結成後、2曲目にレコーディングした曲「JUNEJULY」を「JUNEJULY♡2023」として発表しました。7年の時を経てのリリースになりますね。当時、SoundCloudでしか出していなかったんですけど、最近改めて聴いてみたらカッコいいなって思って。
Rachel:ともだち10周年っていうのもあったので、過去の楽曲を今に繋げるっていうストーリー性もあって、このタイミングでリリースしたんですよ。
ー最後に。今後やってみたいこと、夢として掲げていることはありますか?
Mamiko:最近、話していることなんですけど、ファンコミュニティ(chelmico bears)があって、そこのみんな集めて屋形船でライブしたいなって言ってるんですよ。
Rachel:屋形船ツアーとかね!あとは大きなハコの中で屋形船をイメージした装飾をしてライブとか。そしたら面白いものになるんじゃないかなって。そんな風にいろいろと楽しいことを実現していきたいと思います。
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