UPDATE : 2023.09.07

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#ART & CULTURE

伊勢春日のMy daily museum 3:FACE「レアなアートグッズ」

Photo:Tetsuya Yamakawa

Edit:Neo Iida

Direction:Taiyo Nagashima

『VOILLD』ディレクターの伊勢春日がホストとなり、テーマに沿ったアイテムをゲストにもってきてもらう連載。第3回のお題は「レアなアートグッズ」。ゲストはアーティストのFACEさん。

◆〈テート・モダン〉の折り畳み傘(FACE)

伊勢:(事務所のテーブルにのったアートグッズを見て)すでに色々ありますね。

 

FACE:準備してました。美術館のミュージアムショップで売ってるアイテムとか、アート系のグッズが好きだから、つい買っちゃうんだよね。

 

伊勢:あっ、この折り畳み傘、ラジオ(Podcast「Too Young To Know」Muddy Waterz)でも話してたから持ってくると思ってた。

 

FACE:ロンドンの〈テート・モダン〉で買った、なんの変哲もない傘です。

 

伊勢:しかもワンタッチで開くタイプだ。めちゃくちゃいいね。値段は?

 

FACE:15ポンドかな、3000円いかないくらい。

伊勢:(傘を開く)あっいいね、いい感じ。

 

FACE:最新型の折り畳み傘と比べたら、多少の重さはあるけどね。確か黒もあったと思うけど、基本オレンジが好きだからこの色にしてみた。ロンドンは雨の街だし、そういう面でもぴったりだなあと。そもそも〈テート・モダン〉がすごく好きだから、展示を観に行って、ミュージアムショップまでまるっと楽しむ。

 

伊勢:私も何十回も行ってるけど、本当に素敵な美術館だよね。館内にいくつかミュージアムショップがあって、いいアイテムが揃ってる。でも折り畳み傘を気にしたことはなかったなあ。

 

 

FACE:ずっとちょうどいい傘を探してたんだよ。相当軽いと噂の〈Daiwa〉(釣具メーカー)のカーボン傘もチェックしたけど、折り畳みのシステムがどうなってるかわからなくて。やっぱりワンタッチがいいから。軽いのも気になるけど、軽ければ軽いほど手で細かく折って畳まないといけないでしょ。あれが苦手で。

 

伊勢:わかる!軽量だと手動になっちゃうんだよね。私も何年もかけてベストな折り畳み傘を探してきて、〈セブン-イレブン〉の傘を気に入ってたの。でも最近愛用してるのは、Amazonで3000円くらいで買った開閉どっちもできるタイプ。開くだけじゃなくて、畳むときもボタンを押せばパッと閉じる。

 

FACE:そういうのもあるんだ!それでいうと〈テート・モダン〉のはちょっと重いけど、オレンジっていうのも気に入ってる。次に行ったら同じのを買おうと思って。

 

伊勢:いっぱい買うなら、私は色を遊びたいかなあ。今日はオレンジ、今日は黒、って気分で変えられるじゃん。

 

FACE:うーん、例えば「オレンジを3個買っておいて、黒1個」ならわかるのよ。

 

伊勢:そしたら黒がレアになっちゃうじゃん。

 

FACE:黒は他でも買えるじゃん。オレンジはなかなかないから。

 

伊勢:確かに。

◆リキテンスタインのトートバッグ(伊勢)

伊勢:じゃあ私も〈テート・モダン〉のトートバッグを。これは6年くらい前に買ったロイ・リキテンスタインのもので、めちゃくちゃ愛用してる。絵の入り方もいいし、使いやすい。

FACE:サイズもいいねえ。

 

伊勢:しかもこのボディに対してのこの持ち手の長さ。しっかりしてるし、気が利いてるんですよ。裏表で柄が違うのもいいし。15ポンドくらいだったかな。よく見るとちゃんと作品のディテールが再現されてるんですよ。

 

FACE:ちゃんとドットだからね。

 

伊勢:ミュージアムクオリティですよ。特に〈テート・モダン〉のグッズは爆買いしちゃいがちですね。

 

FACE:安いもんね。今は値段があれだけど。

 

伊勢:日本円がね、弱いから。しょっちゅう使ってて、10回は洗濯して色が褪せちゃってるから、もうひとつ買おうと思ってる。今年3年ぶりに行くから高まってますよ。

FACE:定番のグッズなら基本あるからね。〈テート・モダン〉、周りの雰囲気もいいんだよね。

 

伊勢:セントポール大聖堂の真向かいから〈テート・モダン〉に向かって橋が伸びていて、すぐ近くを雨の日の目黒川みたいな、茶色のテムズ川が流れててね。建物も元発電所をリフォームしていてカッコいい。近くにハイソなマンションができてどんどん綺麗になっていった地域だよね。

◆『ぐりとぐら』の帽子(FACE)

FACE:じゃあ次はこれ。

 

伊勢:気になってました。なんだろう?

 

FACE:『ぐりとぐら』の帽子。

伊勢:えっ、ヤバ!あの帽子だ!よく買ったねえ。どこで売ってたの?

 

FACE:立川の〈PLAY! MUSEUM〉に染織家の柚木沙弥郎さんの展示を見に行って、見つけたんだよ。キッズの遊び場も含めた美術館だから、『ぐりとぐら』の展示をやってたみたい。ミュージアムショップでこの帽子を見て、ヤバい、買うしかないと思って。

 

伊勢:ヤバいな。これは私も買うかも。欲しいもん。青はどっちなんだろう。

 

FACE:ぐりだね。ちっちゃいんですよとても。子供用なので。

 

伊勢:ちょっとのせてみていいですか。(被ってみる)

 

FACE:似合うね!

 

伊勢:ちゃんとぐりになってます?

 

FACE:……ぐりではないですね。魔法少女って感じ。

 

伊勢:素材が優しいのもいいね。バスタオルみたいな手触り。洗えるのかな。

 

FACE:謎の生地だよね。

 

伊勢:あ、ポリエステル100%だ。タグに「水に濡れると型崩れが起こります」って書いてある。洗うときは気をつけないと。

 

FACE:普段使いしてないから(笑)。この顎に引っ掛ける紐がまた懐かしいよね。

 

伊勢:懐かしい。紅白帽のゴムだ。つい舐めちゃうんだよね。しょっぱい。

 

FACE:俺舐めたことないや。

◆ロダンの『接吻』のレプリカ像(伊勢)

伊勢:これはね、変化球。オーギュスト・ロダンの『接吻』のレプリカなんですよ。めちゃくちゃ安かったの。4000円くらい。

 

FACE:え、めちゃくちゃカッコいい!交換しよう!

伊勢:(笑)。不思議な素材で出来てて、意外と軽いのよ。祐天寺の『SEIN』っていう、変わったものをセレクトしているお店で買いました。加賀美(健)さんがやってる〈C〉っていうブランドのTシャツも扱ってるし、家具とかオブジェとか色々あって。

 

FACE:俺も行ったことある。いいお店だよね。

 

伊勢:そうなんですよ。お店の人曰くこれは結構古いものらしくて、こういうサイズ感のレプリカが存在してたらしいの。『SEIN』にもなぜか5個あった。

 

FACE:しかも造りがわりとちゃんとしてて。

 

伊勢:私、パリの〈ロダン美術館〉で実物の『接吻』を見たんですよ。かなり精巧に作られてる。

 

FACE:こういうの海外の美術館でよく見かけるけど、重たいしかさばるし、持って帰れなくね?って思うんだよね。〈ルーヴル美術館〉に行ったときも買えなかった。ミロの『ヴィーナス』のマグネットが俺の限界。

 

伊勢:その点これは軽いんで。やっぱり美術好きじゃないとグッとこないでしょ。アートラバーなら「あっ、ロダンだ。しかも『接吻』だ。買うしかない!」って思うはず。

 

FACE:〈ロダン美術館〉の周りにあるお土産屋が作ってるのかもね。

 

伊勢:こういう感じで、現代アートのものがゆくゆく出てくる可能性があるってことよね。何年後かわからないけど、FACEくんの作品がレプリカで作られるかもしれない。

 

FACE:それはちょっと楽しみだね。

◆〈ブラック・マドンナ〉で買った小物入れ(FACE)

FACE:じゃあ次。これは家で奥さんが指輪を入れて使ってるんですけど、チェコに〈ブラック・マドンナ〉っていうキュビズム建築の博物館があって、そこのショップで買った小物入れ。かっこいいのたくさんあったんだけど、ロダンの話じゃないけど重くて持って帰れなくて。これが限界でした。

伊勢:そのときのFACEくんの気持ちが手に取るようにわかるわ。サイズ感いけるかな、割れないかな、手荷物でギリいけるかなって。

 

FACE:結局このサイズになりました。

 

伊勢:花瓶とかにしてもカッコよさそうだね。

 

FACE:グッズも建物も、全体的に素晴らしかったよ。もう一生涯行かないだろうけど。

 

伊勢:なんでチェコに行くことになったの?

FACE:チェコでzineを作ってる現地の人に、「日本人をベースにしたイベントがあるから、そこで話してくれないか」って依頼を受けたの。それで、僕と当時ビームスにいた永井(秀二)さんとアーティストの牛木(匡憲)さんと、なぜか3人でチェコのトークイベントに出たっていう(笑)。

 

伊勢:面白い(笑)。

 

FACE:通訳さんは日本語を話せるチェコの人なんだけど、チェコ語が日本語より長いんだよ。「本当に俺の話したこと言ってる?」ってくらい長くて。

 

伊勢:脚色してんじゃないかって。

 

FACE:そんなイレギュラーな感じだったけど、現地で見たキュビズム建築がすごく良かったから、行ってよかった。

◆〈ポンピドゥー・センター〉のマグカップ(伊勢)

伊勢:これはパリの〈ポンピドゥー・センター〉で買ったマグカップ。展示をやってたエル・リシツキーのアートがプリントされてます。

FACE:ダダイズムだ。いや、ロシアアヴァンギャルドか。

 

伊勢:オリジナルグッズなのにめっちゃ凝ってません?形とか。プリントが全面に入っていて、ちょっと縦長っていう。

 

FACE:この感じはいいね。〈ポンピドゥー・センター〉といえば〈ナイキ〉の「AIR MAX」の元になった建物だよね。近くの屋台でネイマールのマフラーを買った。

 

伊勢:私は態度の悪い店員の店でファラフェル食べた。

 

FACE:フランスって感じだね。

◆チャック・クロスのプリントTシャツ(FACE)

伊勢:えっすごい。チャック・クロスのTシャツなんてあるんだ。

 

FACE:そうなんだよ。チャック・クロスといえばスーパーリアリズムを生み出した作家で、このTシャツも手描きの作品をプリントしてて。

 

伊勢:本当だ。

FACE:そもそもチャック・クロスを知ったのは、学生時代に同じ油絵専攻の学年イチ絵が上手かったミワくんがきっかけ。「好きなアーティストいないの?」って聞いたら、「チャック・クロスがやばいんだよ」って教えてくれて。はじめてスーパーリアリズムを知って、ずっと気になっていて。

 

伊勢:でもよくTシャツなんて見つけたね。

 

FACE:たまに、ふと「なんかいいアートグッズ売ってないかな」と思ってネットを調べることがあるのね。そのときも何かないかな……と色々見てたら、ミネアポリスの〈ウォーカー・アート・センター〉がチャック・クロスのTシャツを作ってるのを見つけて。しかもまだ売ってる!と思って買おうとしたら、日本に発送してなくてね。〈N.ハリウッド〉の尾花(大輔)さんが紹介してるのも知って、ますます欲しくなっちゃって。毎日のようにeBayで検索し続けてたら、ボッロボロのを見つけたの。

 

伊勢:でも、そのわりには結構キレイだけど。

 

FACE:いや。まっ黄っ黄だったのを、奥さんに「漂白してください!」ってお願いして。買ったからには着たいからね。

 

伊勢:ちゃんと着るタイプだ。丈もかなり短めですね。

 

FACE:これはね、切ってます。僕は基本Tシャツは丈を切って着るんで。大きいサイズでも、身幅がOKなら着丈は直せるから。

 

伊勢:シャレてるね。アートグッズでも、Tシャツとなるとちょっと難しい気がしちゃうけど。

 

FACE:普段あんまり柄系の服は着ないんだけど、グラフィックはアートベースだと買うことが多いかも。

◆李禹煥のトートバッグ(伊勢)

伊勢:これはすごい気の利いたアーティストグッズだと思っていて。美術家の李禹煥の作品がプリントされたトートなんですけど、すごいの、作品の再現度が。

 

FACE:シルクスクリーン?

 

伊勢:そう。シルクなんだけど、もりもりなの。わかる?

 

FACE:あ、ほんとうだ。

伊勢:インクがのってる感じというか、実際の作品の絵の具の具合をグッズで再現してるんですよ。直島にある〈李禹煥美術館〉で作ってるオリジナルで、ちゃんとわかってる人が作ると作品が映えるんだなあって。知り合いの李禹煥ファンもこのグッズはヤバいって。

 

FACE:わかってるなって感じがあるよね。グッズってよく文字を入れちゃうじゃん。作家名とか個展のタイトルとか。そういうの求めてないのよ。

 

伊勢:そうなの。そういうのいらないの。これはきちんと作家性を尊重している感じがあるんですよね。カラフルな作品はたくさんあるのに、このグレーの作品を選ぶのがまた。

 

FACE:ファンだったら絶対買っちゃうね。

 

伊勢:アートグッズってほとんど自己満足じゃない。だからこそ、わかる人に「もしかして李禹煥の……?」とか言われたときの嬉しさってあるよね。「えっ、知ってます?」って。

 

FACE:じゃあ僕も、ぐりの帽子を被ってたら……。

 

伊勢:「その帽子、ぐりですか!?」って?さすがに難しいんじゃないかなあ。

◆ジェニー・ホルツァーのワッペン(FACE)

FACE:これは2個セットで2万円くらいだったけど、それでも欲しくて買いました。ジェニー・ホルツァーはメッセージを扱うアーティストだし、買ったなら付けたいなと思ったのと、僕ワッペン付けるの好きなんで、〈パタゴニア〉のダウンと、メッセンジャーバッグのど真ん中に付けました。

伊勢:すごいね、付けられるタイプだ。私は付けられない。缶バッジならいけるんだけど……。

 

FACE:付けないと。

 

伊勢:見習いたいです。ばっちり縫い付けてあるね。

 

FACE:基本、アイロンワッペンも絶対に手縫いで付ける。アイロンを信じてないんです。跡が残るでしょ。あれが嫌で。

 

伊勢:2個買いはしてないの?

 

FACE:値段も値段だしねえ。いつかまた欲しくなったら買うと思う。でもワッペンだからいつでも外して付ければいいし。こうやって、使う人に用途を委ねてくるグッズというのもまた自由でいいよね。

◆ピーター・シャイアーの「EXP」シリーズのマグ(伊勢)

伊勢:またマグカップですけど、これはピーター・シャイアーが主宰してる「EXP」(Echo Park Pottery)っていう陶器のマグシリーズ。自分の工房で作ってるらしい。作品は高くて買えないけど、これは色んなバリエーションでたくさん作ってるんです。ただ、世界中で人気で出回ってるものなんで、なかなか日本に入って来ない。全然買えないの。たまたま、独自のルートで仕入れているお店があって、買わせてもらいました。

FACE:高そう。

 

伊勢:ちょっと高いかな。3万円くらい。でも形がカッコいいし。いろんな色があって、シンプルなペイントのものはすぐ売れちゃう。これに似せたようなデザインのものも巷に出回ってると思う。

 

FACE:この細さがまたいいよね。海外ってこういうマグカップが多い気がする。呑み口が細いほうがおいしいような気もするし。液体をキャッチしやすい感じ。普段はマグカップとして使ってるの?

 

伊勢:いや、まだ一回も使ってない。怖くて。

 

FACE:じゃあ飾ってる?

 

伊勢:棚の奥にいれてる。飾ってもホコリがつくし、割れても嫌だなって。本当はガンガン使える大人になりたいわけですよ。このあいだインスタグラムを見てたら、ケンダル・ジェンナーが普段使いしてて。やっぱり違うなあって。

 

FACE:もう一個ゲットしたら安心して使えるんじゃない?

 

伊勢:いやあ、ケンダルはきっと10個くらい持ってると思う。だから選べる余地があるんだよ。こっちは選べないから。

 

FACE:でもマグカップは使われてマグカップだよ。スニーカーも履いてこそスニーカーじゃん。

 

伊勢:いいこという。

 

FACE:今日からいっちゃおうよ。

 

伊勢:もうちょっと!もうちょっと心の準備をさせてください!

◆沢田マンションのグッズ(FACE)

FACE:これはちょっと余談ですけど、沢田マンションのオリジナルグッズ。

 

伊勢:なんですかこれは。

FACE:高知に、とある夫婦が独学で作ったマンションがあって。一般のマンションなんだけど、中の人と繋がってる知り合いに敷地内をアテンドしてもらったんです。そこに小屋があって、「あれは何ですか?」って聞いたら「一応グッズを売ってるんです」って言われて、ええっ!て。

 

伊勢:マンションのグッズって面白い。

 

FACE:このペンは4本くらい買いました。この他にお風呂用のペラペラのタオルも4枚くらい買って。とにかくストックしたくて。

 

伊勢:それは使う前提でストックするってこと?

 

FACE:もちろん。使い倒して、ダメになったらストックを使う。オンラインもやってないとなると、安心がほしいじゃないですか。万が一使えなくなった時のために、とにかくストック。

◆お遍路の賽銭入れ(伊勢)

伊勢:じゃあ私も余談で、アートグッズじゃないんだけどヤバいのがあって。お賽銭入れ。よく愛媛に行くんですけど、愛媛って八十八ケ所めぐりのお遍路さんがたくさんいるんですよ。だから空港でお遍路グッズを売ってるんです。そこで買ったポーチ。

FACE:なんか、ちょうどいいサイズ感。

 

伊勢:お賽銭を入れるためだけのポーチなんですよ。

 

FACE:お遍路をする人がリアルに使ってるってこと?

 

伊勢:そう。300円くらいで売ってるの。

 

FACE:へえ!

 

伊勢:ないときもあって、見つけたらお土産用に何個か買ってくる。毎回プリントやイラストの仕様が変わるんですよ。配置も絶妙でしょ?なんで下に寄ってるんだろうと思ったり。目薬や薬を入れるのにちょうどいいんです。

 

FACE:大量買いしておきたいね、こういうのは。

 

・・・

 

伊勢:というか、今日持ってきたものの多くが、その場所に行かないと買えないものばかりっていうのが面白いよね。もちろんオンラインで買えるものもあるけど、簡単に買えるものがない。

 

FACE:個展の物販の場合、展示期間が終わったらもう販売しない可能性があるしね。それが怖いんだよ。

 

伊勢:逆に、10年後くらいに行ってもまだ売ってるパターンもあったりして。

 

FACE:安くなってることも、場合によっては値上がりしてることもあるもんね。

 

伊勢:アートプロダクトは普通のグッズとちょっと違うというか。まず作家のことを好きか嫌いかが大きいし、作品を手にしてるようなところもあるし。

 

FACE:ミュージアムに行った思い出でもあるから。魅力的な存在だと思いますよ。

PROFILE

  • 伊勢春日

    いせ・はるひ/『VOILLD』ギャラリーディレクター/キュレーター。

    東京都生まれ。2014年、中目黒に『VOILLD』を設立。東京を中心に活躍する多彩なジャンルのアーティストによる展覧会の企画・ディレクションを行う。アートイベント「TOKYO ART BAZAAR」の開催をはじめ、ラフォーレ原宿の広告制作プロデュース、企業への作品コーディネートなど、アートにまつわる多岐に渡るプロジェクトを手掛ける。今年6月、『VOILLD』を五反田へ移転。

  • FACE

    ふぇいす/アーティスト

    1984年、東京生まれ。2014年から手描きのイラストを描き始め、アパレル、広告、雑誌などジャンルを横断して活躍。国内外で高く評価され、今年6月には香港で個展『STORYBOARD』を開催。8月にはSHINKNOWNSUKEとのアートユニット〈UND〉として台湾で個展を行った。

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