グラビアアイドル、ジェンダーフリーブランド『Bushy Park(ブッシー・パーク)』を手掛ける渡辺万美さん。海外の『PLAYBOY』のプレイメイトでもあり世界的な活動を続けている。同時にグラビアをアートとして表現する『SCRATCH GIRLS(スクラッチガールズ)』というプロジェクトをプロデュースしている。
そんな渡辺万美さんがグラビアカルチャーの個性を発信する連載“グラビア・フリーク”。第3回目のゲストは、なんと日本を代表するグラビアクイーン、鈴木ふみ奈さん! 渡辺万美さんと同世代ということもあり、グラビア界に対する愛を語り合う内容となった。

共通するのはグラビアを世界へ広めたいという思い
渡辺万美(以下、万美):連載3回目にしてグラビア界のクイーン、鈴木ふみ奈さんにご出演いただけるなんてすごく嬉しいです!
鈴木ふみ奈(以下、ふみ奈):いえいえ、そんな。呼んでいただいてありがとうございます。
万美:よく自己紹介お願いします、っていうのがあるじゃないですか (笑)。改めて、あれをお願いしてもいいですか?
ふみ奈:私、誕生日が7月5日で大谷翔平選手と一緒なんですよ。なので胸とお尻の二刀流って言っています。本当に恐れ多いんですけど(笑)。
万美:いや、まさにグラビア界の大谷翔平選手!
ー鈴木ふみ奈さんは長くグラビアのシーンの第一線で活躍されてらっしゃるので、その略歴を知っているファンも大勢いるとは思うのですが、グラビアアイドルになった経緯も教えていただけますか?
ふみ奈:そもそもを辿ると親友が今の事務所に所属していて、その子のイベントに誘われて遊びにいったのがきっかけなんです。そこから現在の事務所に所属して、とあるイベントのときに控え室で着替えていたらマネージャーさんがガチャって入ってきちゃって。下着姿だったんですけど、私の身体をまじまじと見て、「君はグラビアを絶対にやった方がいい」って。まるで思いもよらず宝物を見つけたような顔で私のことを見ていたし、その言葉がすごく真実味を帯びていたので信じてやってみようと思ったんです。その1週間後にはグラビアの宣材写真を撮りにいってグラビアアイドル “鈴木ふみ奈”がスタートしたんです。
万美:私の場合、そもそも女優になりたくて芸能界に入ったけど、所属していたのがグラビアアイドルに特化した事務所だったから、そのままグラビアをやっていた感覚があるんですよ。だけど、ふみ奈ちゃんの場合は自分でグラビアのお仕事を選んだってことですよね。
ふみ奈:そうです、19歳のときにスタートしたんですけど、やってみたらこれが楽しくって! というのも、それまで個人が注目されるようなことをやってこなかったんですよね。吹奏楽部に所属していたんですけど集団で評価されるものじゃないですか。もともと表現することも好きでしたし、自分自身のことを評価してもらえたのが嬉しかったんです。そのまま勢いで「ミスFLASH2011」というコンテストに出場してグランプリをいただいたことで、よりこの世界に向いているかもしれないと考えるようになったんです。


万美:私も「ミスFLASH」には出演したけどグランプリは獲れなくて。だからすごい! それにしても私たちは同世代なんですよね。これまでに撮影の現場が一緒だったこともあると思うけど、ちゃんとお話しさせていただくのは初めてで。なんだか一方的に知っているので不思議というか。もう10年以上もグラビアの仕事を続けてきているわけじゃないですか。以前との差というか、変化みたいなものは感じたりしますか?
ふみ奈:それがまったく何も変わらないんですよ。強いていうと、撮影の前日はしっかり睡眠を取れるようになったと思います。昔は撮影の前日は謎に気持ちが高揚し過ぎて眠れなくなって、つい夜更かししてしまうこともありました。
万美:わかります! 私も夜更かしはよくありました!撮影中に目が血走っているっていう(笑)。それこそ海外での撮影も多いと思うんですけど、記憶に残っている撮影はありますか?
ふみ奈:ロサンゼルスで撮影していただいたことがあって、環境の違いから普段と違う雰囲気の写真になったのがすごく印象的でしたね。国内ですと、週プレでサックスとのコラボグラビア(『鈴木ふみ奈とサックス』のこと)をやったことがあるんですね。吹奏楽部時代、真剣にサックスをやっていた私としては本当に嬉しいグラビア撮影だったんですよ。あれは今も忘れられないですね。

万美:素敵ですね。好きなもののコラボを実現できたっていうのは素晴らしいと思います。でも、その。サックスを吹きながらって顔的に撮影が難しかったりするんじゃないですか? 素人考えなんですけど。
ふみ奈:もちろん、ヤバめな顔の写真もあったとは思うんですけど(笑)。 そこでいくと、最近ようやく思えるようになったことがあって。それがグラビアは決めすぎても面白くないし、動きすぎちゃってもうまくいかないってことなんですよ。もちろん動き回ることで奇跡の1枚が撮れることがあるとは思うんですけど、決めショットと遊びのカットを混ぜながら、自分の中で線引きしてやっていくのがバランスいいと感じられるんですよね。そういうのってないですか?


万美:私の場合、決めると全部同じ表情になっちゃうみたいでほぼ遊びのカットっていう感じではなかったかもしれないです。求められるものもクールなお姉さんキャラばかりだったりもして。逆に「笑って!」って言われても笑 顔が上手に作れなかったりしたんですよ。
ふみ奈:わかる!笑 カメラを向いて笑うのが難しく感じる時期ってありますよね!それを乗り越えたと思ったら今度はお姉さんっぽいものを求められ、時には過激なものを求められたりするじゃないですか。それは出来ないので、なるべく表現のバリエーションを豊かにして、色んな世界観にハマれるように研究をしました。

万美:なるほど。今日の撮影を見ていても、すごいな、さすがだなって本当に思いました。流れるようにいろんなポージングをしてどんどん自分の雰囲気を変えていく光景に見惚れちゃいましたよ。可愛いしセクシーだしっていう。
ふみ奈:ありがとうございます。可愛いのもセクシーなお姉さんっぽいのも、両方やってきてよかったなっていうのは思いますね。今では全部どれでもが自分だと思えるようになったので。


万美:素晴らしいです。今日の撮影もそうなんですけど、ファッションの中にグラビアのエロティシズムを入れると、めちゃめちゃ可愛くもなるしカッコよくなるしってことを私は考えていて。
ふみ奈:いいですよね、私もそういうグラビア大好きです。私がやりたいことの1つとして、グラビアの文化を世界へ広めていきたいっていうのがあるんですよ、だから『ミス・ワールド』にも出場したんですよね。(2018年に日本大会に出場し上位10名に選出。審査員特別賞を受賞した)グラビアイドルの体型を女性の体型のトレンドにしたいってことを目標にやっているので、この連載企画のようにファッションとクロスオーバーすることはすごく素敵だと思うんです。

万美:そう言ってもらえるとすごく心強いというか、ふみ奈ちゃんみたいなトップ・グラビアアイドルがそういうことを考えてくれているってことが超! 超! 嬉しいです。グラビアってカルチャーは日本にしかない独特の文化じゃないですか。私はそれを世界に広めていって、グラビアアイドルの未来を作っていきたいって考えているんですよね。それでやっているのが SCRATCH GIRLS(スクラッチガールズ)なんです。日本のアニメや漫画の世界とグラビアイドルを融合させることで、世界にアートとして提示していくっていう取り組みですね。
ふみ奈:事前にチェックさせていただきましたけど、すごくいいですよね。 可愛いしカッコいいと思います!


万美:実際にスクラッチしていけるっていう仕掛けもいれているんだけど、これが第一弾ってところで今後、この連載を介してグラビアアイドルたちとタッグを組んで、もっと面白くて魅力あるものを作っていきたいと思ってるんですよ。もしタイミングが合ったら、ふみ奈ちゃんにも協力してほしいと考えているんです。
ふみ奈:いいですね、すごい!

万美:こういう表現をやろうと思ったのも、現代においてグラビアアイドルたちの未来に少し暗雲が立ち込めているように思ったからなんですよね。ライバルは増えていくし、昔ほどの存在感がなくなっているようにも私には感じられて。それこそ年齢的なものもあるし。ふみ奈ちゃんは何歳までグラビアアイドルをやろうだとか、そういうことは考えたりしますか?
ふみ奈:期限は決めていないんです。需要がある限りやっていきたいなって気持ちはあるんですよ。やっぱりグラビアが大好きでプレイヤーとしてのグラビアアイドル“鈴木ふみ奈”が好きなので、できる限り現役でいたいと考えています。
万美:いやぁ素晴らしいね。きっと下の世代には、ふみ奈ちゃんに憧れてグラビアの世界を目指す子もいると思うんだけど、何かアドバイスはあったりしますか?
ふみ奈:私が始めた頃とは時代も変わったけど、今は自分らしさをしっかり打ち出すグラビアを自由にやればいいと思うんですよ。昔はグラビアアイドルはこうであるべきっていう固定概念みたいなものはあったと思うんですけど、これだけSNSが浸透して発信の場が増えたのであれば、もう完全に自由じゃないですか。コスプレイヤーとしてグラビアをやる人もいれば、ゲーマーや雀士の人もいますよね。みんな自分の個性や好きなことを活かして、自分で自分のグラビアを楽しめばいいんじゃないかと思います。露出もしたければすればいいし、そこまでじゃないなと思うのなら頑張りすぎないでいいと思う。
万美:うん、本当にそうですね。

ふみ奈:本人が納得して撮られているか、楽しんでいるかってことは見ている側には伝わるものだし、辛い思いをして作るグラビアよりも楽しんで作られたものの方がいいに決まってますよね。私はグラビアがポジティブなも のであってほしいという思いがすごくあるので、女の子も自分の気持ちを大切に、自分で自分を守ってあげてほしいです。
万美:なんかすごく嬉しいです。私にもしんどい時期はあったんで当時の自分に聞かせたいくらい元気が出る。ふみ奈ちゃんみたいな考え方を持ってる人がいたんだって思うと、私も背中を押された気分になります。今日はありがとうございました!
ふみ奈:こちらこそ、ありがとうございました!


Location:moire hotel yoshiwara
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2024年3月26日(火) ~2024年4月1日(月) 23:59
PROFILE
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鈴木ふみ奈
ミス・ワールド・ジャパン2018審査員特別賞、ミスFLASH2011グランプリ 他。 グラビアアイドル15周年を迎えて現在も第一線で活躍し続けている。昨年7月に5冊目となる写真集『LOVE&PEACE』を発表した。
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渡辺万美
ジェンダーフリーブランド『Bushy Park(ブッシー・パーク)』ディレクター。
『SCRATCH GIRLS(スクラッチガールズ)』プロデューサー。ジュエリーブランド『Muff(マフ)』デザイナー。
グラビアを軸にファッションやアートと幅広く活動中。