大阪エリアに『FREAK’S STORE』が誕生してから、今年で10周年。しかも、なんばパークス、天王寺ミオ、ららぽーと和泉と新たに3店舗がオープン。この記念すべきタイミングを祝して企画された『大阪愛~OSAKA FREAK~』。FREAK MAG.では本企画のクリエイティブを担当してくれた2人のアーティストのインタビューをお届けします。
続いては、遊びを大切にしながらいろんなものを作っているアーティストのしんごさんが登場。彼は、本企画のために自身のシグネチャーでもある『ごんし人形』のヤッターめんコラボバージョンと、FREAK’S STORE大阪限定のバージョンを新たに10体の製作してくれた。今回は、京都のギャラリー VOUで2月23日から3月10日までの期間に行われた個展『ごんし人形』の様子と共に、遊びを大切にしているしんごさんにとっての「ものづくり」への考え方、そして「大阪愛」をお届けします。
ーまずは自己紹介をお願いします。
しんご:作品をつくったり発表したり、デザインの仕事をしたり、企画をしたり。いろんなものやことをつくっています。
ーそういったものづくりやことづくりをはじめたキッカケ、そしてアーティストを志した理由を教えてください。
しんご:小さい頃から「つくる」ことが大好きで、その時にやりたいと思うこと、つくりたいと思うものに、素直に向き合ってきた結果が、今の形になっていました。なので、肩書きを気にしたこともないですし、アーティストを目指そうと思ったこともなく、自分自身をアーティストと思ったことも実はないんです。
ーものづくりのルーツは何だったんですか?
しんご:小さい頃に、よく広告の裏などに絵を描いていたんです。それを母が部屋に飾ってくれたり、喜んでくれたのが嬉しくて、絵を描くと人を喜ばすことができるということを知ったんです。それが、ものづくりに夢中になったきっかけですね。今もその延長線上にいる感じです。
ー小さい頃から続けていることが今のスタイルになったんですね。とはいえで、今は職業として、ものづくりを続けてる訳ですが、このようになるターニングポイントとなった出来事はあったのでしょうか?
しんご:2017年に『しんご』という名前を付けて活動をはじめたことだと思います。それまでも、ずっといろんな形でものづくりに携わっていたのですが、友人が京都で『VOU』というギャラリーをやっていて、個展の機会をくれたんです。それが、『しんご』としての活動のはじまりとなりました。当時は、仕事をしながら製作をしていたのですが、コロナウイルスによる自粛期間と、子供が生まれたことをきっかけに、色々考えて2年前に会社を退職しました。それからは、独立してものづくりに専念しています。
ー作家としての名前を付けたことが大きな分岐点になったんですね。そんなしんごさんのモノづくりをする際のインスピレーションの源を教えてください。
しんご:日常でよく目にするものや、触れているものから、インスピレーションを受けることがほとんどです。見慣れた物も視点を変えて見ることで発見があったりします。子供の頃の記憶や、散歩中に発見した何気ない風景からも、アイデアが生まれることもあります。
ーしんごさんは、「ごんし人形」のイメージがありますが、他にも様々なものを製作していますよね。そのモチーフなどは、どのように選んでいるのですか? また立体表現以外に平面作品やアパレルなどもありますが表現方法を1つに絞らない理由も教えてください。
しんご:自分の中では「つくる」が軸にあるので、何をどのように表現することにも、特に差がないからです。アイデアを一番良い形でアウトプットするために、その都度、技法や表現方法、誰とつくるかなど、柔軟に形や動きを変えることが大切だと考えています。モチーフも、その時に単純に自分が魅力を感じる物を選ぶことが多いです。
みんな一人一人特別な存在であるごんし人形
ー今回の『大阪愛 ~OSAKA FREAK~』では、最近まで『VOU』で個展をしていた『ごんし人形』を製作して頂きました。そもそも、いろんな表現を行うしんごさんが、『ごんし人形』という表現に辿り着いたキッカケはなんだったんですか?
しんご:もともと郷土人形が好きで、自分のコレクションと一緒に飾っても違和感がないような人形を、いつかつくりたいと思っていたんです。昨年の春に個展のお誘いを頂き、立体作品での要望があり、そこでつくってみたのがはじまりです。なので、実はまだつくりはじめて1年しか経っていません。
ー『ごんし人形』の魅力は、その可愛らしい曲線が描くフォルムもさることながら、人形それぞれにある絶妙なプロフィールにもあるかと思います。どのようにキャラクターのプロフィールを決めているのでしょうか?
しんご:つくっている最中は何も考えていないんです。完成した後に顔を見ながら、その人の暮らしを想像してつけています。 名前やストーリーがあることでキャラクターの奥行きが出て愛着が湧きやすくなると思うんです。また、「みんな一人一人特別な存在だよ」という意味も込めています。1年間で420体の『ごんし人形』をつくったのですが、全てスプレッドシートで管理しています。
ー今回の企画『大阪愛 ~OSAKA FREAK~』でも新たに『ごんし人形』を製作して頂きました。特にこだわったや意識したところを教えてください。
しんご:FREAK’S STOREの制作スタッフの方々から大阪のイメージを頂いて、それを元に自分なりに表現してみました。はじめて台座付きをつくったんですが、台座と『ごんし人形』に磁石を埋め込んで作ったところが、ちょっとしたこだわりです。
ーちなみに本企画の『ごんし人形』の中で、しんごさんのお気に入りの人形はどれですか?
しんご:難波をイメージした漫才師みたいなスーツ着た人と、天王寺をイメージした動物好きな人が、個人的に気に入っています。理由はなんとなくです。
ー本企画では、大阪の『ごんし人形』の他に『ヤッターめん』コラボの『ごんし人形』を作って頂きましたが、彼はどのような人形になりましたか?
しんご:『ヤッターめん』は、小さい頃に本当に大好きで、駄菓子屋に行ったら必ず買っているお菓子だったので、 まさかこのような形でご一緒できるとは夢にも思いませんでした。『ヤッターめん』のキャラクターを活かしつつ、『ごんし人形』になるようにがんばりました。
ー本企画のテーマである「大阪愛」についてもお聞かせください。しんごさんにとって大阪はどのような街ですか?
しんご:食のイメージが強いです。美味しい物がたくさんあって好きな街です。少し前にできた大阪中之島美術館も新しい風が吹いていて良いなと思います。
ーずばり、しんごさんにとっての「大阪愛」を教えてください。
しんご:梅田に『きすけ』といううどん屋があるのですが、ここのうどんを愛してやまないです。本当に美味しいのでぜひ食べてほしいです。
ーありがとうございます。では最後に「遊びを大切にしながら創作」し続ける方法を教えてください。
しんご:自分が今やっていることは、もともと全部遊びだったものです。思いっきり遊んでいると、少しずつ自分が思うようにできるようになったり、興味を持ってもらえるようになったり、面白いと思う人と繋がれたり、お金になったりするということを、ここ数年で経験してきました。何事にも遊ぶ精神で、夢中になって取り組むことが大事だと思っています。
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大阪愛~OSAKA FREAK~
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