UPDATE : 2025.02.03

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#LIFE STYLE

木野山ゆうの背伸び酒 vol.06
中目黒のジントニック専門店『Antonic』でジンについて学んでいく♡<前編>

Starring:Yu Kinoyama

Photo/Edit:Takao_okb

お酒大好き女優の木野山ゆうさん。ただいつも決まって飲むのはジャスミンハイ。 お酒好きを公言するのであれば、もう飲むだけは卒業して、もっと酒を理解したい。そんな想いではじまった「木野山ゆうの背伸び酒」。 時には、噂の居酒屋で、時にはオシャレなBARで、時にワイナリーや酒蔵に行ったりして…。 お酒そのものを楽しむこともあれば、お酒と料理の組み合わせたり、お家で美味しくの飲む方法を研究したり、様々なアプローチで、お酒の魅力をして追求していくこの連載。

 

 第6回目に選んだのは、中目黒にあるジントニック専門店『Antonic』。今までジンは銘柄を気にして飲んだことがないというゆうちゃん。店内に入るとそこに並んだ150種類ものジンにビックリ。ジン初心者のゆうちゃんでも、果たしてジントニック専門店を楽しめるのか。

普段、ジンはあまり飲まないというゆうちゃん。そんなゆうちゃんが今回訪れるのは、中目黒にあるジントニックの専門店『Antonic』。

ジンってたくさんの種類と飲み方があるお酒ですが、ジントニックこだわる理由も気になるところ。ではさっそく取材に行ってみましょう。

まずはバーカウンターにある無数のジンのボトル。その数なんと150種類を超えるとか。

 

木野山ゆう:すごい数!! これって全部ジンなんですか!? こんなに種類があるなんて知らなった!! でもこんなにあるとどれを飲んでいいか迷いますね。

 

同じように悩むお客さんも多いと思うが、『Antonic』のメニューは、なんとInstagram。シトラス、ドライ、スパイシー、ハーバー、フローラル、ジャパニーズなど、特徴別で分かれていて記載されていて、しかも味の特徴も書かれている。もちろん、それでもわからない場合は店員が丁寧に教えてくれる。

[1杯目] :『TOKYO HACHIO GIN -CLASSIC-(トーキョーハチオウジン -クラシック-)』

ジンについて知りたいこともたくさんあるが、とりあえず乾いた喉を潤すために、まず一杯目をご注文。

まず出てきたのは薄めのタンブラーいっぱいに入った大きな氷。

 

木野山ゆう:こんな大きいままの氷のままなんですね。これもこだわりなんですか?

 

武田光太:ジントニックというのは、シンプルにジンとトニックウォーターと氷だけでできているんです。なので、美味しいジントニックを作ろうとすると、その三つにこだわることになるんです。氷屋で作られた、しっかりした氷だと溶けにくく、皆さんが自分のペースでゆっくり飲んでも、味が薄まったりすることなく飲める。良い氷を使うのは、そういったメリットがあります。

ということで、まず香りはから。

木野山ゆう:すごい良い香り!! ジンってこんなに香りがあるんですね。

 

武田光太:ジンは、”飲める香水”と言われているんです。それは作り方が香水と同じで、ベースとなる液体に蒸留で香りを漬けていくんです。ちなみに、ジンのような蒸留酒は、”飲めるインテリア”でもあります。冷蔵庫や冷凍庫に入れておかないといけないとか、開けたらすぐに飲み切らないといけないワインやビールのように保存の制限がないんです。直射日光とか、暑い室内とかは、避けて頂きたいですが、常温で置いておいても腐ったりしないので、賞味期限も半永久的で、部屋に飾っておいてもオシャレなんです。

ということで、お楽しみの1杯目。

 

木野山ゆう:ジンってドライなイメージがあったんですが、それがなく、めちゃくちゃ飲みやすいです。こんなに甘いんですね。

 

武田光太:トニックウォーターは甘味、苦味、酸味があるバランスのいいジュースで、それをジンと割ることで、甘みと酸味のバランスがよく度数も低くなるのもジントニックの良さなんです。ちなみにドライさがないのは、この“トーキョーハチオウジン”の特徴のひとつです。

木野山ゆう:“トーキョーハチオウジン”って名前が面白いですよね。八王子から取った名前なんですか?

 

武田光太:そうなんです。日本のお酒造りって日本酒とか焼酎とか國酒が昔から造られていて、和風に造ることが多く、それも海外で人気なんですが、東京八王子蒸溜所のジンは、日本らしい美味しいジンではなく、世界的な基準で美味しい言われる正統派のジンを生産しているんです。

木野山ゆう:そもそもジンってどのようなお酒なんですか?

 

武田光太:ジンは造る製法も、造る国も、造る人も自由なお酒です。他のお酒は法律で決めてられているものばかりなんです。テキーラやシャンパン、日本酒や焼酎など、多くのお酒にルールがあるんです。でもジンにはそれがなく、造り方も地域もバラバラなものばかりなんです。古くから”蚊が寄って来ないお酒”と呼ばれマラリア対策に使用されていたり、薬として扱われていたこともあるお酒なんです。当時は安酒で、お金持ちがビールやウイスキーを飲んでいる中、お金のない人たちは、アルコールに何かを漬け込んで、香りをつけて飲むという風習があったんです。でもそれは香りを楽しむとかそういうレベルではなく、飲めるか飲めないかギリギリのアルコールにジュニパーベリーを入れて、なんとか飲めるようにしていたんだと思います。それがジンのはじまりでした。

 

木野山ゆう:自由なお酒っていいですね。

 

武田光太:ビールだったら麦、ワインだったら葡萄、日本酒だったらお米など、決まった素材からお酒は作られるものがほとんどですが、ジンは何かのアルコールにいろんな食材を漬け込んで造るお酒なんです。それは本当になんでも良くて麦やお米、葡萄とかリンゴなどのフルーツからもでも造れるんです。それがどこでも造れて、誰でも造れる自由なお酒の所以ですね。

 

木野山ゆう:私でも作れるんですか?

 

武田光太:はい。でもジンにはひとつだけルールがあるんです。それはジュニパーベリー を漬け込むことなんです。。それ以外は、何から作っても、後から何を入れてもジンなんです。スパイスを入れても、柑橘類を入れても、もっと言うと神戸牛のジャーキーを入れても大丈夫なんです。なぜなら法律がないから。そのことに気がついてから、100年以上の歴史があるお酒なのに、ここ30年ほどでじんは急激に発展していったんです。なので、ぜひ木野山さんも、興味があれば作ってみると面白いですよ。

木野山ゆう:あ、ジンを感じるぞ。なんかちょっとツンとするとうか。すごくクセになります。

 

武田光太:香水やルームフレグランスとかでもジュニパーベリー の香りってよくあるんですよ。

 

木野山ゆう:なぜ『Antonic』では、ジントニックだけなんですか?

 

武田光太:今、世界ではジンのカクテルってたくさんあるんですけど、消費量のウチの7割がジントニックなんです。でも日本では、そこまで飲まれているわけではないんです。そもそもBARに入りにくいと言う人も多く、BARにくる人をそもそも増やさないといけないなって思ってんです。そのためには初心者でも、お酒の知識がなくても楽しめるBAR。「飲み方はどうしますか?!」って聞かれるとプレッシャーに感じる人もいると思うんです。だからインスタで気になる味を選んでもらうと、ジントニックが出てくるというお店にしたんです。

 

木野山ゆう:でもジンの専門店ってちょっと難しく感じるかも。

 

武田光太:ジンってお酒の知識がなくても選べるお酒なんです。例えば、ワインの紹介とかをしようとすると、これは「ナッツのような香り」とか、「これは林檎のような香り」とか、「ような~」ばかりで、実際に入ってないことが多いんです。ウイスキーだと、ウイスキーだと専門用語ばかり。でもジンの場合は、これは「ライチのお酒ですよ」、「これはバジルのお酒ですよ」など、難しい知識がなくても選ぶことができるんです。

お酒も進み、少し小腹が空いてきたゆうちゃん。

木野山ゆう:ちなみのこのジンに合わせるオススメのおつまみとかはあるんですか?

 

武田光太:ウチの場合は、ジントニック専門店なので、どれが合うかというより、万人の好みに刺さるシンプルなおつまみにしています。

例えばなんですけど、チョコレートの中でもジントニック専門店だからこそあまり口の中でネバっと残らないものだとか全てがジントニックと合うようにという感じでやってるので、どれが合うかというと万人の好みに刺さるより割とおつまみはシンプルにしてます。

 

ということで、おつまみをもらいつつ2杯目に…。

2杯目ももちろんInstagramを開いて選びます。

 

木野山ゆう:なんだかカンニングペーパーみたい(笑)。インスタだと帰りに飲んだジンのことを簡単に見れて面白いですね。

木野山ゆう:フルーティーなジンで、何かオススメはありますか?

 

武田光太:フルーティーでオススメなのは、ベルギー産のジン『パンダ』です。

後編へ続く…

INFORMATION

  • Antonic

    住所:東京都目黒区東山1-9-13

    営業時間: 平日17:00-23:00 LO/土日祝14:00-23:00 LO

PROFILE

  • 木野山ゆう

    女優としていくつかの舞台や映画に出演。優里「ドライフラワー」のMVに出演し話題に。現在はCMやMVを中心にモデル活動を行う。

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