音楽好きであれば、きっとその入り口となった1曲や、転機になった1曲を持っているもの。
例えば、「無人島に持っていくなら?」とか「結婚式で流したい曲は?」などといった話をしたことがある人も多いのでは?演奏者である音楽アーティストだって最初は一人の音楽ファン。同じようにそんな話をしているはず。今回は、Z世代No.1のプロデューサー/トラックメイカーyonkeyを中心に結成された5人組バンド Klang Rulerが登場。

Flume
不規則なビートにここまでキャッチーなメロディがなぜハマるのか、違和感と心地よさが共存してるとても素晴らしい曲です。当時流行ってたFuture Bassとは一線を画すクオリティだったのでとても衝撃的でした。イントロのきらびやかなFXやコーラスのシンセのパターンの豊富さなど僕自身影響を受けた一曲です。(yonkey)
The 1975
上京して東京にも慣れてきた頃、この疾走感あるキラキラした空間に夢を重ね、良いイメージを沢山膨らませながら毎日通勤していました。油断すると一人で街中で踊り出してしまいそうなビートが刻まれ続ける中徐々に強く盛り上がっていく構成は、これから自分もこの場所で何でもできてしまいそうな気持ちにさせてくれました。
当時自分が知っていた”バンド”というイメージからはかけ離れたサウンドだったので、ギターの音色がこんなにも多彩なこと、ピアノがこんなにもロックバンドにポップス要素を足してくれることにはとても衝撃を受けました。
さらにThe1975を調べる中で知ることになった所属レーベルDIRTY HITはbeabadoobee、No Rome、Pale Wavesと立て続けに私の好きなものを自覚させてくるようなアーティストとの出会いも与えてくれ、今でもとても憧れています。(やすだちひろ)
Red Hot Chili Peppers
初めて海外のバンドにハマったのがRed Hot Chili Peppersで、ライブ映像を観た時にとても衝撃を受けたことを覚えています。ジョン・フルシアンテの弾きざまを見て、「カッコイイ、、ヤバイ、、」って思わず声がもれました。Give It Awayは個人的に一番クセになる感じで定期的に聴く曲です。まだ生で一度もライブを観たことがないので、早くレッチリを生で堪能したいです。(Gyoshi)
Dirty Loops
この曲は僕がテクニカルなプレイヤーやジャズにハマったきっかけをくれた曲です。
高校生の時にたまたまYouTubeで発見し、初めて聞いた時に衝撃を受けました。
ハーモニーは不思議だし、リズムは複雑なのに、キャッチー。さらに楽器演奏とボーカル全てが想像を超えてきて、アニメでよく見る脳内に電撃が走る演出をマジで感じました。
そこからフュージョン、ジャズを深堀したり、超絶テクのプレイヤーを探してジェントやハードコアにも辿り着き、今の僕の土台となっている楽曲です。(かとたくみ)
The Roots
僕の1番大好きなドラマーのQuest Loveが所属するHIPHOPバンドThe Rootsの曲で1番好きな曲です。学生時代に初めてブラックミュージックに触れるきっかけになった曲でもあります。切なさのあるアコギのテーマに気持ちのいいドラムサウンド。その上で気持ちよく歌うErykah Badu。曲後半に1度ドラムが抜け、落とした後のQuest Loveによる人力drum’n bassには心を掴まれ、初めて聞いた時にこのビートで興奮したことを覚えてます。(SimiSho)

現体制になった今、メンバー同士で最近いいと思った曲やアーティスト、ライブを共有することは多いのですが、こうしてそれぞれの中でルーツになっているような一曲をシェアしあったことは意外とまだなかったので新鮮でした。言われてみれば、そういう片鱗も感じるなというメンバーの個性を改めて感じられて面白かったです。Klang Rulerの楽曲やライブ、アレンジなどから今回のこの回答と辻褄の合う瞬間を、きっと沢山見つけてもらえると思いますので、ぜひ聞いていただけると嬉しいです!私たちも誰かにとっての『熱狂させた楽曲』を生み出していきたいと強く感じました。素敵な企画をありがとうございました!(やすだちひろ)
PROFILE
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Klang Ruler
AAAMYYY、Ace Hashimoto(ex. Odd Future)、足立佳奈など新進気鋭のアーティストをフィーチャリングしたリリース、88risingから全米デビューしたATARASHII GAKKO!の1stシングル「NAINAINAI」、山本彩等数々のアーティストプロデュースも手掛ける、Z世代No.1のプロデューサー/トラックメイカーyonkey(Vo)を中心にSimiSho(Dr)、かとたくみ(Bs)らと結成。
ライブをメインに活動を続け、2019年よりYouTubeにて『MIDNIGHT SESSION』をスタート。同世代アーティストと共に名曲をカバーするこの動画シリーズは、過去の名曲をカッティングエッジなサウンドでアレンジする動画が評判となり、ヒットコンテンツとなっている。
2020年には初シングル「iCON」、空音をフィーチャーした「Be Fin(feat. 空音)」など計4曲のオリジナル楽曲を次々とリリース。同年12月には、渋谷WWWで自主企画ライブ『Magnet+』を開催。Klang RulerがZ世代のシーンを牽引する存在となりつつあることを強く印象付けるライブとなった。
2021年の夏、『MIDNIGHT SESSION』でも共演したアーティスト/ファッションデザイナーのやすだちひろ(Vo)と、サポートギターとしてバンドに参加していたGyoshi(Gt)が正式加入。
11月、Rin音をフィーチャリングに迎えた「ビビビバビビ」でメジャーデビュー。