気づけば連載も10回目。今回は何について書こうかなと考えてた頃、イギリスに来てから初めての経験であるウエディングパーティーに、この夏2度参列したのでその話でも。
日本に居た頃、20代後半からいきなり来る結婚ブーム。30歳目前に周りの友人が次々に結婚していったのを覚えている。それに比べてロンドンで出会う同世代のカップルは、日本と比較してみると結婚率が極めて低いイメージだ。既婚の私は、「えっ?もう結婚してるの?」と驚かれた経験も何度かある。
この国では籍を入れてなくても子供を作り、一緒に育てる選択をするカップルは沢山いるし、5〜10年以上一緒に過ごしていてもまだ結婚はしないというカップルにもよく出会う。
「結婚よりも前に、先に一緒に家を買ったよ」という話さえ聞くから、結婚をそこまで重要視していないように感じる。
また、日本では区役所に婚約届を出すだけで入籍ができるのに対して、イギリスではどんな規模感であっても結婚式を必ずあげなくてはいけないらしい。結婚式を挙げた日=結婚記念日になるため、日本のように婚姻届にサインをするだけでは結婚は認められないようだ。
ロンドンの教会で挙式を挙げたフラットメイトのふたり
そんな中、ロンドンに来て出会った、仲良し2カップルがめでたく夫婦になった!!おめでとう!!!!!
初めて聞いた、Stag(スタッグ)とHen do(ヘンドゥ)
結婚式参列前にも日本にはない文化がこっちにはあった。イギリスでは、(アメリカでも)新郎新婦が別々に独身最後の自由を楽しむパーティーがあるらしい。新郎側のパーティーはスタッグと呼ばれ、新婦側はヘンドゥと呼ばれる。こっちでは事あるごとにパーティーが開催され、お誕生日は勿論、引っ越ししたらハウスウォーミングパーティーだってあるから、驚きはしない。(笑)
私はヘンドゥと呼ばれる新婦側のパーティーに参加して、新婦と彼女の仲の良い友人とレストランでランチをしたり、アートキュレーターとして働く新婦の提案で、1枚の大きな布にみんなで自由に絵を描いたりお喋りしながらお祝いをした。
お花がテーマで布にお絵描き
各々のカップルに合わせたオーダーメイド感
こっちはフランスの田舎町Toursのアートレジデンスで開催されたウエディング
二組の結婚式に行って驚いたのは、日本とは全く異なる結婚式のスタイル。
ひとつめの結婚式は、挙式は教会、披露宴は新郎の実家のガーデン、二次会はクラブを貸し切って。
ふたつめの結婚式は、Toursというフランスの田舎町でアートレジデンス一棟を貸し切って、挙式から二次会までが開催された。イギリスはヨーロッパへのアクセスが良いので、みんなでホリデー感覚で結婚式に行けたのも魅力的だった。
ウエディングの前日は、ロンドンから一緒に行ったみんなでToursを観光したりBBQをしたり
イギリスでは、会場に使えるような場所はいたる所にあって、会場を決めたらひとつひとつ自分たちでオーダーメイドしていくイメージだ。
日本では、結婚式のパッケージが既に揃っている会場を使い、挙式から披露宴までを行うのが一般的だが、こっちの結婚式は挙式から披露宴、二次会と使う会場は各々の自由!会場が異なれば、ひとつひとつ移動をしていく。ロンドンの街中には、「JUST MARRIED」と書かれたロンドンバスが走ってたりして、それに乗って会場を移動することもあるみたい。
海外らしさ溢れる可愛いウエディングケーキとテーブルセッティング
結婚式を円滑に進めるウエディングプランナーも勿論いるが、利用するだけでとんでもない額の費用がかかり、自分たちで進行していく人達が大半だと思う。またイギリスにはご祝儀の文化がないので、基本的に全て主催者側の全額負担となる。
余談だが、イギリスの昔の文化では結婚式にかかる費用は全て新婦側の家族が負担していたらしい。。。
自由さが魅力
挙式の間で新婦の親友によるポエムの朗読
結婚式当日の自由さと良い意味での緩さにもかなり驚いた。
日本の結婚式のようにプランされた通りにスムーズに進行されていく堅苦しさはゼロで、バージンロードを花嫁と一緒に歩くお父さん(イタリア人だからかも?)は、サングラスをかけて入場したり、会場に着けば、挙式の前に新郎は既に現れていて、ゲストと談笑していた。
披露宴には司会者もいないので、スピーチは自然とその場の流れで始まっているし、兎に角自由だ。
ガーデンにある植物でおもちゃを作る可愛すぎるゲスト
また日本の友人のスピーチは、泣かせる感動ものが多いのに対し、こっちではジョークで笑いをとっていくスタイルで、まさに英国式。
そして、ふたつの結婚式に共通していたのは、二次会でのダンスパーティーの時間の長さ。ワインやカクテルを片手にみんな、6〜7時間は踊っていた。(笑)
夕方から深夜過ぎまで続いたダンスパーティー
日本ではゲームをしたり、VTRが流れたり催しごとが多いのに対して、こっちの二次会はダンス一本勝負!飲んで話して踊って踊って踊る!!!
お喋りとダンスが兎に角この国の人は大好きで、子供からおじいちゃんまで年代関係なく踊り続ける。
全体を通して日本の結婚式と共通していたのは、友人のスピーチとケーキ入刀くらいであっただろう。挙式の間にポエムの朗読があったり、何をしたいかは本当に全て自分たちの自由らしい。
国境を越えても友人の結婚式はいつでも幸せな気持ちになるもので、どちらの結婚式も心の温まる日になった。
去年、日本で入籍した私と夫も来年の夏にロンドンで結婚式を挙げることを決めた。英国のオーダーメイド結婚式、考えなきゃいけないことが沢山ありそうだ…。(笑)
PROFILE
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本間 加恵
1995年生まれ。東京都出身。スタジオアシスタントを経て、2020年に独立。
ファッションフォトやポートレートを軸に活動し、ファッションブランドのルックやマガジンの撮影を担当している。
2023年に拠点をロンドンに移し、活動中。





