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#ART & CULTURE

SUPERFUZZ MUSIC -extra edition-
パリからVITALINEを招いたパーティ『DUST』のこと

Text:TAISHI IWAMI

すでにヒットしている曲だけでなく、そのDJしか知らないであろう曲がクラウドの心を一つにする。前情報のない無名のアーティストや、インディペンデントなアーティストのライブがフロアを大いに沸かせる。そんなクラブやライブハウスでの音楽や人との出会いに魅了された、一人のオーディエンスでありDJでありライターによる連載『SUPERFUZZ MUSIC』。“オルナタティブ”をテーマに、いつもはタイムリーなアーティストやおすすめのニューリリースを紹介していますが、今回は、1月9日に渋谷clubasiaにて開催したパーティ『DUST』の様子をお届けします。

ビートに身を任せているだけで溶けていく人と人との境界線。世代も立場も性別も関係のない誰もが主役になれる空間。そんなダンスフロアの自由と可能性、積み重ねられてきたカルチャーに魅せられ、自分たちの居場所を自分たちで作りたいと思った。初めてパーティをオーガナイズしたときの動機を振り返って言葉にするとそんな感じ。当時は特に何も考えていなかったけど。そして今も思っていることは何も変わらない。

 

当然、他のメンバーには、私とは異なるそれぞれの考え方がある。その中で、遊びに来てくれる人が、‟自分らしさ”や“自然体”などといったことを頭で考えなくても、気が付けば思いっきり自分を解放している空間を作りたいという気持ちは、間違いなく全員が持っている。DUSTとはそんなパーティ。今回もやって良かった、そしてまたやりたいと思わせてくれた皆さんに、心から感謝と敬意を。

2回目となる今回は、私たちSUPERFUZZと、かつて私のDJ仲間だったYONEが下北沢にオープンしたダイナー、BBSとの共同主催。また、3フロアのうち2階の1フロアは、渋谷を拠点としたパーティ『Mixing』に演出をお願いしました。

 

1階のもっとも大きなフロア「Mars」のDJには、フランスのパリから招いたVITALINE、日本在住の韓国人アーティストでドイツほかヨーロッパでも活躍するmachìna、東京クラブシーンではお馴染みのMoEPiKA、HALU、judgemanが出演。

ベースミュージックやテクノ、ブレイクビーツなどを、ときにストイックに、ときに大胆に、華やかにミックスしていくVITALINE。120BPM代のハウスやアシッドを展開してフロアを温めたjudgemen。そこから徐々に跳ねたビートへと持っていきVITALINEにバトンを渡したMoEPiKA。VITALINE後、深い時間だからこそ響く超ディープで硬派なテクノを貫きフロアをロックしたmachìna。そこにじわじわと華やかな音を足していくようなイメージで最後にしっかり上げて終わってくれたHALU。朝までDJの音を楽しむ。その醍醐味そのものと言える流れでした。

1階のバー「Spiders」は、ダンス/エレクトロニックミュージックだけでなく、ポップスやインディーミュージックといった歌ものなど、各DJがジャンルを越境してプレイしていく。BBSによるフード、A Night On The Floorによるメイクブースも大盛況で、文化と文化、人と人とがクロスオーバーする空間に。私たちDUST DJsに、BU$$IN、Merco (Ben)、SOGIら前回に引き続き出演してもらったメンバー、Breezy HouzクルーやLEF!!!CREW!!!、KOYO MINAMIといった、新旧ファミリーに絞りお願いしたことで、ネイバーフッドな楽しみとそのクオリティの高さを発信できたと自負しています。

渋谷を拠点にするパーティ『Mixing』が手掛けた2階のフロアはハードテクノを軸に展開。前回のDUSTのメインアクトだったNYのアーティスト、Black Asteroidも急遽出演が決定するサプライズも。オープンからMASATO NAKAJIMAとHARUKA HTAKEYAMAが誰もが知っているロックのリミックスなども盛り込みながら盛り上げる。みるみるうちに人で溢れるフロア。日付変わってAYANA KOSHIBAの直球ハードテクノ~2BOYのエレクトロでその熱はぐんぐん上昇。『Mixing』はオールタイムのテクノ、エレクトロ、ロック、そこにモードが交わるイメージだったのですが、あらためてDJもそこめがけて遊びに来ていた人たちも、カッコいい。

ということで、各フロア大盛況のうちに終えることができました。DUSTはそう遠くないうちにまた開催します。内容も決まってきていますので、楽しみにしていてください。ヤバいです。SUPERFUZZは引き続き、毎月パーティやってます。次回は2月14日金曜日深夜です。ダンスフロアで会いましょう。

INFORMATION

  • SUPERFUZZ - Alternative, Indie &Raw Disco Party

    日程:2026年2月14日土曜日

    会場:渋谷Club Malcolm

    オープン:23時30分~5時

    入場料:2000円(1ドリンク含む)

    DJ:KEIGO / TAISHI IWAMI

PROFILE

  • TAISHI IWAMI

    10代の半ば、ファッションに対する自我が芽生えるとともに、ロックンロールやパンク/ポストパンク、インディーロックといったロックミュージックのディグに明け暮れるように。そして街で手にした1枚のフライヤーがきっかけで、そういった音楽の流れるクラブへ。おしゃれでカッコいい人たちがダンスに興じるフロアに魅せられ、DJを始める。2019年にオルタナティブミュージックパーティ『SUPERFUZZ』を立ち上げた。毎月渋谷Club Malcolmで開催しているレギュラーパーティだけでなく、Sextile、Automatic、Black Asteroid、VITALINE、Isolation Berlinら、海外アーティストも積極的に招聘している。

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