「オシャレ」とは、装い “だけ” に限ったものでは、決してないはず。オシャレな人は、ほとんどもれなく、その “生活” や “暮らし” にも、熱い愛情を向けていることでしょう。
そんなちょっぴり強気な決めつけ(?)をリード文に据えた、FREAK MAG.の連載特集『PET FREAK! 〜ペットと暮らす、オシャレなフリークたち〜』。さまざまな “FREAK(フリーク)” たち、それも、特に「ペットと暮らすオシャレなフリークたち」をフィーチャー。ファッションに対する愛情はもちろんのこと、それと同じぐらい、“家族” としてのペットに向けた愛情を、ゆるりと深堀りしていきます。
今回ご紹介するのは、グラビアアイドルとして、またボートレースや競輪のMC・予想士、ラウンドガールなど、さまざまなフィールドで活躍する松岡 凛さんと、シャルトリューのささみちゃん(もうすぐ4歳)。
“フランスの宝” とも称される青灰色の被毛を持つシャルトリュー。その口元が微笑んでいるように見えることから「スマイルキャット」なんて呼ばれることもありますが、いざ取材現場に現れたささみちゃんは、人見知りを発動させてカメラの前でちょっぴり緊張ぎみ。それでも飼い主の松岡さんのそばにぴったりと寄り添う姿に、二人(一人と一匹)の信頼関係がにじみます。
運命的だった出会いから、“似たもの同士” だという性格、そしてマイペースなシャルトリューと暮らす日々について、じっくりとお話を伺いました。
ー 今日はよろしくお願いします。まずは、松岡さんのご活動について簡単に教えていただけますか。
松岡さん(以下、松岡):よろしくお願いします。今はグラビアアイドルのお仕事をはじめ、ボートレースや競輪のMC、予想のお仕事をしたり、ラウンドガールをやらせていただいたりしています。あとは時々、テレビにも。さまざまな方面で活動させてもらっています。
ー そして、本日のもう一人の主役、ささみちゃん。出会いは4年ほど前だと伺いました。
松岡:そうですね、2022年の9月ぐらいでした。実はその前日に、友達とたまたま猫カフェに行ったんです。私、もともと犬派だったんですけど、そこで「猫ってこんなに可愛いんだ!」と一気に惹かれてしまって。その余韻が抜けないまま、翌日も友達と「猫に癒されたいね」なんて話していたら、自然と足がペットショップに向いていたんです。
ー それで、運命の出会いが。
松岡:いざペットショップに入ったら、わたしたちの他にも人はたくさんいるのに、この子(後のささみ)はずっと私のことを見ていたんです……! わたしがちょっと歩いて離れても、ひたすら目で追ってくるんですよ。友達にその話をしたら「絶対運命だよ、飼った方がいいよ」って。気づいたときには、友達がわたしの隣でキャットタワーをネット通販していて(笑)。あれにはかなり笑いました。
ー 背中を押されたんですね(笑)。即決だったんですか?
松岡:いえ、一度だけ踏みとどまりました。「生き物だし、中途半端には飼えないから」と思って、その日はいったん家に帰って考えたんです。でも、どうしても忘れられなくて。やっぱりあの子を育てたい、守ってあげたいって。次の日にペットショップに電話して、お迎えを決めました。
ー もともと猫を飼った経験はなかったと聞きましたが、それでもそこまで思えたのはすごいですね。
松岡:実は、もし猫を飼うならマンチカンがいいなと思っていたんですよ。でも、ささみを見た瞬間に、もうこの子一択になっちゃって。それまでのイメージが全部なくなるくらい。「ひとめ惚れって本当にあるんだ」と思いました。シャルトリューって、ロシアンブルーの性格をちょっと丸くしたような猫だと言われるんですけど、もう見た瞬間に決まりでしたね。
ー 名前の「ささみ」には、由来があるんですか?
松岡:それが、当時ちょうど減量をしていて(笑)。その時によく食べていたのが、ささみだったんです。だから「ささみ」。
ー 思い出が込められた名前なんですね。
松岡:今思えば、もっと可愛らしい名前にしてあげても良かったかもしれませんが……(笑)。ただ、あの頃の私にとっては「ささみ」がいちばん身近で、大事なものだったので、この名前にしてよかったなぁと思っています。
ー ささみちゃんは、どんな性格なんでしょう?
松岡:とにかくめちゃめちゃ人見知りです(笑)。でも、二人きりでいるときはすっごい甘えん坊で。寝るときも、いつも私のすぐそばにいるんですよ。あと、この子はとにかく表情がわかりやすくて。顔がちょっと人間っぽいというか、眉毛みたいな模様もあって、感情がすぐ顔に出るんです。
ー ささみちゃんは女の子なんですよね。
松岡:ちょっと男の子っぽく凛々しい雰囲気にも見えるんですが、女の子ですね。
ー 一般的に、飼い主が女性だと猫は男の子がよりなつきやすい、なんて言われたりしますよね。同性でここまで仲良しなのは、ちょっと珍しいかもしれません。
松岡:確かに、そうかもしれないです。私の女友達には、わりと「シャーッ!」とやってしまうので(笑)。私のことは、ママだと思ってくれているのか、お友達だと思ってくれているのか……どっちなんだろう。でも、すごく心を許してくれているのは伝わります。
ー 他の猫ちゃんとの交流はあるんですか? いわゆる “ネコ友” みたいな関係って。
松岡:それが、一度だけ友達の猫に会わせたことがあるんですけど、ささみがシャーシャー言っちゃって……(笑)。だから猫のお友達はいないんです。完全に “おひとりさま” が好きな、独立したタイプですね。
ー 松岡さんは以前、実家でワンちゃんを飼われていたとか。
松岡:はい、実家で2匹飼っていました。1匹はX(旧Twitter)の里親募集で出会った子で、その子もフィーリングで「可愛い!」となってお迎えしたんです。私が一人暮らしを始めてからは母に面倒を見てもらっていたんですけど、今は1匹が亡くなってしまい、もう1匹が8歳になります。
ー ワンちゃんとの距離感と、ささみちゃんとの距離感は、やっぱり違いますか?
松岡:全然違います。違いすぎるくらい(笑)。最初は「もっと構いたいのになぁ……」と、若干の戸惑いもありました。でも友達に「触りすぎると嫌われちゃうよ」と言われて。絶対に嫌われたくなかったので、ぐっと我慢しましたね。たとえ悲しいことがあっても、この子がいたら「頑張ろう」って思えるくらい、唯一の味方みたいな存在なので。
ー 4年間一緒に暮らしてきて、「この時はめちゃくちゃ怒ったな」という思い出はありますか?
松岡:うーん、やっぱりいたずらっ子なので、ゴミを荒らしたりするときは「こら!」ってなりますね。ただ、結局かわいいからなんでも許せちゃうんです。本当に、唯一なんでも許せる存在というか。「可愛いもんね〜〜」で全部済んじゃう(笑)。
ー お出かけはするんですか?
松岡:それが、本当に人見知りなので、お出かけと言っても病院ぐらいなんです。本当はリードをつけてお散歩させてあげたいんですけど、人が怖いみたいで、難しいですね。とにかくお家が大好き。だから今日のように外へ出て、しかも人前でちゃんとしていられるのは、私のほうがびっくりしているくらいです。「こんなにできるんだ……!」と。
ー 大好物の食べ物はありますか?
松岡:それが、カリカリしか食べないんですよ。名前は「ささみ」なのに、ささみを湯がいてあげても食べなくて……(笑)。動物って人間の食べ物を欲しがるイメージがあるじゃないですか。でもこの子は全然食べないんです。ちょっと食べてほしい気持ちもあるんですけどね。
ー ささみちゃんと暮らし始めてから、生活が変わったなと感じることは?
松岡:早くお家に帰らなきゃと思うようになったし、出かけてもペットショップで可愛い洋服を見つけたら買ってあげたくなったり。一度ペットホテルに預けたことがあるんですが、ストレスで毛が抜けてしまって。それからは「この子はお家にいたいんだな」と思うようになり、ホテルに預けるのもやめました。
あと、ささみは何でもおもちゃにして遊んじゃうので、誤って口に入れると危ないものは置かないようにしたり、抜けた毛もこまめに取ったり。ささみが安心して快適に過ごせる環境をいちばんに考えるようになりました。
ー 撮影中のお二人を拝見していてふと思ったのですが、松岡さんとささみちゃん、お顔立ちがよく似ていますよね。
松岡:よく言われます! 周りの友人たちいわく、目の形なんかがそっくりらしく、なんなら性格も似てるのだとか。
ー ともに住んでいるうちに似てきたのか、もともと似ていたのか、気になりますね。
松岡:実は、小さい頃のささみって、言い方は悪いけれど、けっこうブサイクちゃんだったんです。それが大人になるにつれて、みんなから「凛ちゃんに似てきたね」と言ってもらえるようになってきて。生後1ヶ月の頃なんて、この先どんな顔になるか全然わからないじゃないですか。それでも似てくるんだから、やっぱり運命だったんだな、と思いますね。
ー 遊ぶときは、何をして遊ぶのが好きなんですか?
松岡:ずっと走り回っているか、あとは、ナマケモノのぬいぐるみが大好きで。飼い始めたばかりの頃に動物園で買ったものなんですけど、いつもそれを抱えてくつろいでいたり、かならず体の近くに置いているんです。
ー シャルトリューを飼う上で、ポイントってありますか?
松岡:シャルトリューはとにかく人見知りなので、ある程度「放置」してあげたほうがいいかもしれません。猫全体に言えることかもしれないですけど、構いすぎず、ちゃんと一定の距離を保つこと。放置しておくと、勝手に向こうから寄ってきてくれるんです。そのときに「可愛いね」と褒めてあげると、だんだん懐いてくる。
ロシアンブルーに似ていて、わりと警戒心が強い子だと思います。あと、意外と毛がかなり抜けるので、こまめに掃除機をかけるのは必須ですね。体は意外と丈夫で、元気いっぱいですよ。
ー よく話しかけたりもするんですか?
松岡:めちゃくちゃ話しかけます。ささみは窓の外を見るのと日向ぼっこが好きなんですが、その時に「気持ちいいね」と声をかけると「にゃ」って返事してくれるんですよ。わたしが仕事から帰宅したときなんかも、ささみは「お帰り〜!」って、みゃんみゃん鳴きまくってくれます。
ー 松岡さんにとって、ささみちゃんはどんな存在ですか?
松岡:もう、姫です。わが姫。「ペット」というより、もう完全に “お姫さま” ですね。私はそのお世話係ぐらいの感覚です。ささみが我が家のいちばん偉い存在ですから。
ー 「ペット」の域を超えた存在なんですね……(笑)。顔も性格も似たもの同士のお二人ですが、これからどんなふうに一緒に年を重ねていきたいですか?
松岡:今はまだ人見知りで難しいんですけど、ささみがもう少し落ち着いてきた頃には、旅行に連れて行ってあげたいです。「こういう場所もあるんだよ」と、たくさんの景色を見せてあげたいですね。たとえば温泉に行って、縁側でのんびり過ごしたりなんかして。その時のささみ、想像するだけで可愛いですよね……(笑)。
とにかく、ずっと元気で。ゴミを荒らしちゃうようなおてんばなところも込みで、これからものびのび自由に過ごしていってほしい。このわが姫のためなら、私はなんでも支えるつもりです!





