UPDATE : 2023.07.06

Articles

10

#ART & CULTURE

My Roots is…
-ミュージシャンたちのスタイルのルーツを紐解く- vol.02 Natsuki&Erika / Luby Sparks

Photo:Takao_okb

Text:Shu Nissen

Edit:FREAK MAG.

セックス・ピストルズ、カート・コバーンにはじまり、現代ではカニエ・ウエストやリアーナ、ブラック・ピンク、日本ではドラゴンアッシュのKJやKing Gnuなど。その時代を象徴する偉大なミュージシャンは、みんなファッションアイコンだ。

 

本連載では、この理論に基づき現代のファッションアイコン、そして次世代のファッションアイコンとなるミュージシャンを発掘し、彼らのファッション的ルーツを掘り下げていく。

 

第2回目は、90年代の洋楽オルタナティブポップを彷彿させるロックバンド『Luby Sparks』のツインボーカルのNatsuki KatoとErika Murphyが登場。切っても切れない関係である音楽とファッションについて、彼らはどのように考え、表現しているのか。バンドの顔でもある2人に聞いてみた。

ー本日のコーデのポイントを教えてください。

 

Natsuki:最近は70’sのアイテムが好きで、ヴィンテージ古着を集めています。今日のトップスは70年代ぐらいによく出ていた総柄のアイテム。おそらく写真を生地にプリントするという技術が生まれた年代ということもあって、柄も本当に色々なものがあります。去年ハマって買い漁っていたのですが、長袖は結構珍しいんですよ。シルエットとしては上はタイトで下はワイドなバランスが好き。スラックスも革靴も70’sで合わせて時代感を揃えました。

 

Erika:すごく暑かったので、昨日ラボラトリーで買ったタンクトップを着てきました。この前アメリカにツアーで行った時に、おしゃれとか考えないで、ただ普通に街に居る人たちの自然体な格好良さ、みたいなものを感じて。だからラフなスタイルが今の気分。タイダイに悪魔崇拝のグラフィックで、豹柄のパンツっていう、自分の好きなものを合わせました。柄×柄で合わせることも多いですね。若干の女性らしさは常に意識していて、タンクトップで女性的な体のラインを出しつつも柄でロック要素を入れています。

ーコーデを考えるときのポイントは?

 

Natsuki:自分の中で毎年気分が変わっていきますね。その時の音楽性だったり、時代の空気感に影響されます。昔は細身の自分の痩せ型の体型を生かしてスキニーばかり履いたりしてましたが、それも飽きてきて。ファッションが好きなのでいろんなブランドのコレクションをチェックしていくと、先のシーズンの傾向が刷り込まれていく感じもありますね。

 

Erika:私も音楽は影響してます。自分がかっこいいと思う女性アーティストのスタイルからインスパイアされたり。ブラックメタルとかハードコアが好きで聴いてるんですけど、自分は内面がそんなに強くないから服装で補ってるところがあります(笑)クリスタル・キャッスルズのアリス・グラスに影響を受けてますね。ドレスにスニーカーとかカジュアルなアイテムを合わせるところとか。

ーライブのときと、普段ではコーデに違いはありますか?

 

Natsuki:僕は変わらないですね。自分のこだわりなんですけど、ライブに衣装を持って行って着替えたことって一度もなくて。毎回、家を出た服装のままです。ライブだから衣装を着てお洒落するってのも、逆にカッコ悪いなって思っちゃうんですよ。そのままステージ上がれるぐらいかっこいいものを普段から着た方がいいんじゃないかなって。

 

Erika:それは間違いないね。ステージ映えみたいなことも多少は意識するけど、私も基本は好きなものを来て会場に行って、そのまま帰るようになった気がする。昔よりも。

ーファッションのルーツを教えてください。

 

Natsuki:ファッションを好きになったきっかけは、バンド。PEACEだったりイギリスのバンドを見て、彼らが古着やスキニーを着こなす姿に憧れました。調べていくと、そのスタイルの流行を作ったのがエディスリマンだと分かって、父親の持っていたディオールオムやサンローランを見るように。そして、結局彼が持ってきてるリファレンスは60~70年代のバンドだと気がつき、自分が着たい古着はこれだ!と辿り着きましたね。ファッションに限らず楽曲制作でもルーツを遡っていく作業が僕は好きなんですよ。

Erika:私は、母が音楽をやっていてて、父親はイギリスでマーチャンダイズのグッズデザインの仕事をしていて、パンクショップとレコード屋を持ってたんですよ。だから昔から家でも車でも両親の好きな音楽が流れていて必然的に好きになりました。あと出身が関西で、小さい頃からアメ村の古着屋で母親と一緒に服を選んだりしていたので、音楽とファッションに目覚めた時期は早かったですね。そこから、アメリカのパンクに辿り着きました。私が好きなバンドのビキニキルは、ファッションでもフェミニズムを表現していて、アリエルのTシャツやスカートに、汚いコンバースでロックを感じさせてたり、そのスタイルに私もすごく影響を受けています。

ーバンドとしてファッションの方向性や意識していることはありますか?

 

Natsuki:5人のメンバーで個々のテイストはありますが、音楽性がアルバムやEP毎にコンセプトがはっきり変わるので、アーティスト写真はファッション含め、リファレンスとしている時代のカルチャーを取り入れながら更新していますね。リリースの度にテイストが違うようなアーティストが好きなので、僕らもジャンルに縛られないそういうバンドになりたいですね。

ー今後の目標や夢を教えてください。

 

Erika:今年の3月はアメリカに行ったんですけど、11月はインドネシアのフェスに出るんですよ。コロナ禍が落ち着いて外に出れるタイミングが増えて来たので、日本はもちろん海外の新たなファンに今年はたくさん出会えたらいいなと思ってます。

PROFILE

  • Luby Sparks

    Natsuki (ba/vo)  Erika (vo)  Sunao (gt)  Tamio (gt)  Shin (dr)。

    2016年3月結成。2018年1月、Max Bloom (Yuck) と全編ロンドンで制作したデビューアルバム「Luby Sparks」を発売。2019年9月に発表したシングル「Somewhere」では、Cocteau TwinsのRobin Guthrieによるリミックスもリリースされた。2022年2月には、DYGLを迎えての自主企画「One Last Night」(WWW X) をソールドアウトさせ、2022年5月11日にMy Bloody Valentine、Rina Sawayamaなどのプロデュース/エンジニアを手掛けるAndy Savoursを共同プロデューサーに迎え、セカンド・アルバム「Search + Destroy」をリリース。同年6月には、初のワンマンライブ「Search + Destroy Live」(WWW X) もソールドアウトとなった。10月にはタイ・バンコクでの海外公演を行い、2023年3月17日より、NY、ボストン、フィラデルフィア、サンフランシスコ、シアトル、サンディエゴ、LAの全7都市にて「US Tour 2023」を行うなど海外での展開も積極的に行なっている。

  • NEWLY

    NEWLY

    NEWLY

  • NEWLY

    NEWLY

    NEWLY

  • RECOMMEND

    RECOMMEND

  • RECOMMEND

    RECOMMEND