UPDATE : 2024.03.29

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#FASHION

スタイリスト濱本愛弓が着こなす、〈Firsthand〉のデニムコレクション

Photo:Sio Yoshida

Styling:Ayumi Hamamoto

Hair&make:Saki Kojima

Text:Fumika Ogura

この春夏のトレンドアイテムでもあるデニム。スタンダードなものだからこそ、今シーズンは、ディテールやシルエットなど、変化をつけた一本で差をつけたい。今季で4シーズン目となる〈Firsthand〉のデニムコレクションは、カジュアルの代名詞であるデニムを〈Firsthand〉のフィルターを通して、レディライクかつセンシュアルなムード漂うラインナップに。

 

今回は、さまざまなモード誌で活躍するスタイリストの濱本愛弓さんに、それぞれのアイテムを私物と交えてスタイリングしてもらい、〈Firsthand〉のバイヤー坂倉尚子とともに、着こなしのヒントを伺った。

ーまず、今回のデニムコレクションのコンセプトについて教えてください

 

坂倉:デニムコレクションは、今回で4シーズン目になります。毎度、大きなコンセプトを設けているわけではないのですが、今回、自分の頭の中に描いていたのは、センシュアルに着こなせるデニム。デニムって、アメカジやワークがルーツにあるので、ついカジュアルなスタイリングにまとめてしまうと思うんです。けど、そんなデニムに、モードなエッセンスを加えることで、大人でも上品に着られるアイテムがあれば、着こなしの可能性を増やせるんじゃないかなと思いました。ベーシックなものはもう世の中に溢れているので、デザイン性がありながらも、長く着られるようなものを目指して作りました。

 

ー濱本さんは、今回のコレクションを見て、どんな印象を持ちましたか?

 

濱本:デニムでコレクションを作るとなると、どうしてもスタンダードなものに行きがちだと思うんです。今回の〈Firsthand〉のラインナップは、デニムの概念を崩したデザイン性のあるアイテムがそろっていて、改めてデニムの良さや、可能性を感じました。坂倉さんが仰っていたように、デニムはアメカジやワークが根底にあります。だからこそ、着る人によって、イメージが変わるアイテムだと思うんです。今回スタイリングを考えているときに感じたのは、デニムという素材は、一人ひとりの個性を引き出しやすいものだなということ。改めて、自分を表現しやすいマテリアルだなと感じました。

 

ーそれぞれのアイテムや、着こなしについて教えてください。2WAYクラッシュデニムベアワンピースはどんなアイテムですか?

 

坂倉:今年はベアのワンピースや、オールインワンが気分で、今回のコレクションには取り入れたいと思っていました。入り口はそこからだったんですが、色々なアイディアを考えていくうちに、ボトムとしてスカートでも穿ける作りにすれば、着回しが効くかなと思って、2WAY仕様に。ボトムとしてもワンピースとしても美しいラインが出るように、生地の切り替えや、マーメイドラインにするなど、シルエットにはかなりこだわりました。

ー濱本さんは、こちらのワンピースをボトムとして、そしてワンピースとしてそれぞれ着こなしてくださいました。

 

濱本:まずは、デニムのベアワンピースということで、潔く一枚で着たいなと思いました。レイヤードして着るのも、もちろん素敵にまとまると思うんですが、こういう潔さって、ファッションにたまに必要なことだと思うんです。見え方がいつもと違って、かっこいい感じにまとまったり、洗練されて見えたり。自分にない一面を知るきっかけにもなると思います。体型など関係なく、自身のマインドでいいと思えば、ときには本能にしたがってファッションを楽しんでほしいなと思って、限りなくレスの状態でスタイリングを組みました。

坂倉:まさに、理想的な着こなしです。

 

濱本:やっぱり、日本のブランドということもあり、日本人の体型に合う丈感がいいなと思いました。ただのロングワンピースではなく、ダメージ加工されているのが間延びしなくていいですよね。胸もとにあるホックもシルエットをシェイプして見せられるので、レディライクに着こなせるなと思いました。

ーこちらをボトムにして着た際の着こなしのポイントを教えてください。

 

濱本:このスタイリングは、胸もとの部分を2回ほど折り返して、ロングスカートにして穿きました。ベアワンピースは、幅広い着こなしが楽しめると思うんです。このようにしてスカートにしたり、折り方によってはハイウエストにもできるので。自分の視点でバランスを変えられるのがいいですよね。アイテム自体に加工が施されているので、トップスはシンプルに白Tシャツを合わせました。ベルトやジュエリーで、私らしいエッジーな要素をプラスして、メリハリを効かせています。

ー次は、リボンデニムビスチェについて教えてください。こちらはどういったアイテムになりますか?

 

坂倉:デニムって、場合によっては少し子どもっぽく見えてしまう時があると思うんです。アイテム的にも、ビスチェはどう見せていくのかの落とし所が重要だなと思いました。一番にこだわったのは、細かいディテール。パターンから自社で引いて、ペプラムの裾の跳ね上がり具合や、プリーツの幅感など微調整を重ねていきました。着用したときにスッキリと見せたかったので、ホールド感など、色々な体型の方に着てもらって完成した一着です。バックスタイルは、長めのリボンでぎゅっと縛るスタイルですが、フロント部に重ねて着ることもできます。

ー濱本さんは、ビスチェと同じトーンのデニムを合わせてセットアップのように着こなしていますね。

 

濱本:このコーディネートは、カジュアルなアイテムをどうやってエレガントに落とし込むかというのを発見してもらえたらなと思ってスタイリングを組みました。こちらも潔く一枚で着てセットアップ的なスタイリングでまとめていますが、それだけだとシンプルすぎるので、ジャケットを羽織ってカチッと感を出しています。また、シルエットに動きがでるよう、ベルトをウエストマークしたり、トレンドでもあるヘアバンドを組み合わせて、スポーティな要素もプラスしたのがポイントです。

ー最後にピックアップするアイテムは、2WAY配色ステッチデニムワンピースです。

 

坂倉:このワンピースの一番の特徴は、Iラインで、タイトなシルエットだということ。デニムという素材で、ここまでソリッドなものってなかなかないと思うんですが、このバランスが今っぽくて新鮮かなと思います。あと、このアイテムだけステッチの色をあえて白にしました。ボディの生地と配色を変えることで、Iラインがさらに際立つようなデザインになっています。綺麗めになりすぎないよう、裾を切りっぱなしにしたのもポイントです。こちらもジップとバックスタイル、どちらでも着られる2WAY仕様です。

 

ー濱本さんは、こちらのワンピースも一枚で潔く着られているのが素敵ですね。

 

濱本:両方着られる2WAY仕様のワンピースですが、胸もとが深く開いたUラインを見せた着こなし方のほうが自分らしいと思ったので、バックスタイルで着てみました。シューズはピンヒールのロングブーツを合わせています。今回のスタイルのように、デニムを着るときは基本的にピンヒールや、ヒールを合わせることが多いです。最初にお話したように、デニムはワークウェアというのが根底にあるアイテムなので、自分らしい着こなしを考えるときは、どれだけ女性らしいエッセンスを加えられるかがポイント。いつもデニムを着る時に心がけていることです。

ー濱本さんにとって、デニムはファッションアイテム的にどのような位置付けにありますか?

 

濱本:よく穿いてはいるんですが、カチッとキメすぎたくないときの「抜け」のアイテムという感じです。足もとにヒールを合わせるのはマストで、肌感のわかるアイテムを身に付けるなどで、カジュアルとのバランスを取ることが多いですね。センシュアルに着こなすためのポイントとしては、全体のバランスを鏡できちんと見ること。ローライズを穿く場合の足の長さだったり、ヒールの合わせ方、肌の見え具合など、コーディネートをトータルできちんと見ることで、カジュアル一辺倒にならない、自分だけのスタイリングがわかってくると思います。

 

ー最後に、濱本さんのスタイリングを通して、どのような着こなしをお客さまに楽しんでもらいたいですか?

 

坂倉:今回スタイリングしていただいたアイテムは、全て2WAY仕様なんですが、濱本さんのように、夏は一枚で着て、鎖骨や肌見せを楽しむチェレンジングな装いも楽しんでもらいたいなと思いました。もちろん、シンプルな白Tなどと合わせたラフなスタイリングでもキマる一枚になっているので、挑戦してみたい気分のとき、いつも通りだけど、気の利いたコーディネートをしたいときなど、色々な気分に寄り添えるものになれたらなと思います。

INFORMATION

  • 24SS DENIM COLLECTION Staring Ayumi Hamamoto

PROFILE

  • 濱本愛弓

    大阪の美容学校を卒業後、アパレルブランドで販売職に。 23歳でスタイリストを志して上京し、2018年に独立後は、数々のモード誌や、ファッションブランドのカタログなどを中心に活躍中。

  • 坂倉尚子

    ファーストハンド商品企画・MD・バイヤー。フリークス ストアにて店舗勤務を経てバイイングや企画に携わる。2021年より現職。ファーストハンドの全体の管理に加え、バイイング・企画・MDと商品全般の業務を担当。

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