『Dream』、『E-girls』としての音楽活動引退後、アートな才能を活かし写真家・クリエイターとして音楽、ファッション、カルチャーを軸にビジュアル表現を行ってきたDream Ayaさん。
彼女の真骨頂は、15歳の頃から友人たちやメンバーたちを撮り続けて得た「どんな人でも笑顔を引き出す写真術」。そんな彼女のスキルを活かし、様々なフィールドで活躍している人々の笑顔をお届けするAyaさんによる連載『Laugh every day.』。
第12回目は、2022年に開催されたファッションアワード「TOKYO FASHION AWARD」の第8回の受賞でも記憶が新しいブランド『TENDER PERSON』のデザイナーの1人、ヤシゲユウトさんが登場。相方のビアンカさんと作るウエアの数々は、どれも斬新かつエッジーで多くのファッショニスタを魅了している。Ayaさんは以前、メディアの企画で『TENDER PERSON』を撮影したことがあるとのことだが、デザイナー本人を撮影するのは今回がはじめて。さて、今回もどんな写真になるのか。お楽しみに!!

Dream Aya がヤシゲユウトさんを撮影した理由
Dream Aya:「この連載は私の友人たちが出演してくれていることが多いのですが、若い世代の人たちにも出演してほしいなと考えていた時に、真っ先に思い出したのが『TENDER PERSON』のヤシゲくんとビアンカちゃんでした。若い世代からも上の世代からも、支持されていて、私自身も尊敬しているブランドなんです。ブランドの撮影はしたことがあったのですが、本人たちの写真を撮ったことがなかったこともあり、出演のオファーをしました」


洋服のデザインからは想像できないぐらい物腰の柔らかい人
Dream Aya:「ヤシゲくんの第一印象は、怖い人でした(笑)。年齢も離れているし、イケてる人って感じで、どう接して良いかわからなかったんです。でも話したら、ヤシゲくんはすっごく物腰の柔らかい子で、ビアンカちゃんは謙虚で、すごく好きになりました。全身タトゥーの人が、実はめっちゃ優しかった時のギャップが良いように、彼らも洋服のデザインからは想像ができないような優しいギャップが印象的でした」
ヤシゲユウト:「逆にAyaさんは、共通の知り合いが何人かいて、その人たちのSNSに登場したAyaさんのまんまの印象でした(笑)。SNSと変わらない優しい人。裏表がないし、常にありのままで魅力的な人だなって思いました」

出会いはスタイリストの百瀬豪さんとやったメディアの企画
Dream Aya:「出会いは、TENDER PERSONのショーのなどもやっているスタイリストの百瀬豪さんから頂いたメディアの企画へのカメラマンとしての参加でした。”若い男女がやってるイケてるブランドだよ”って教えてくれて。その時のモデルは、元E-girlsのメンバーの坂東希ちゃん。打ち合わせして、すぐ撮影だったので、その気はしっかりと2人と話す機会もなかったので、今回いろいろ話せてよかったです」
ヤシゲユウト:「とにかくスムーズで、楽しい撮影だったのを覚えています。宇宙を印刷した布を背景にしたり、すごく拘って撮影でした。その時の布はアトリエに吊るしていて、今も大切にしています」


ファッションシーンのみならずミュージシャンたちにも支持されている
Dream Aya:「TENDER PERSONは、毎シーズン見せてもらっていますが、よくこんなデザインの洋服が思いつくなっていつも感心させられています。若いのにファッションシーンのみならず、ミュージシャンなど、いろいろな人に支持されていて、さらに東京コレクションで賞をもらっていたり、パリでも展開していたり、本当にすごいんです。私も彼らと同世代だったら、絶対に着ていたと思いますね」

楽しくはじまって楽しく終わるAyaさんならではの撮影現場の空気を作れる人
ヤシゲユウト:「カメラマンって、職人っぽい人がいたり、無口な人がいたり、いろんなタイプがいますが、Ayaさんは一番柔らかい空気で撮影をしてくれる人。楽しくはじまって、楽しく終わる現場。今日も自分のアナザースカイをAyaさんが撮ってるような感じで撮影が進み、すごく楽しかったです。それなのに機転が効いて、絶妙なロケーションを選んだり、さすがだなって思います。こんなカメラマンは他にはいないですね」
洋服のデザインへの熱意はリスペクト
Dream Aya:「今日は、ヤシゲくんの写真を撮れたことも楽しかったけど、ゆっくりお話しできたことも嬉しかったです。例えば、ヤシゲくんとビアンカちゃんがどうやって服を作ってるのかなど。優しいヤシゲくんもデザインのことになると熱くなるというのは意外でした。やっぱり、知ってる人でも知らない一面を知れるというのも、この連載ならではの面白さだなって思いました」


はじめてつくったアトリエがあった幡ヶ谷「初心に戻れた」
ヤシゲユウト:「はじめて作ったアトリエの場所が幡ヶ谷だったのですが、今までこの辺でしっかり撮影をしたことがなかったんです。Ayaさんの写真にも商店街の雰囲気がバッチリ合っていたので、ここで撮影できて嬉しかったです。初心に戻れた気がしました」
Dream Aya:「私も何度かランチをしたり、お団子を買いにきたり、知ってる場所だったので、撮影していて楽しかったです。それにすごいデザインの服を着てるのに、商店街でピースしてくれたり、ゆるい感じで撮らせてくれたのも嬉しかったです」

TENDER PERSONがこれからチャレンジしたいこと
Dream Aya:「いつかTENDER PERSONの子供服を作って欲しいなって思います。 同世代の友人たちにも、子供が生まれた人、生まれる人が、増えてきてるんのですが、日本だとあまり可愛いデザインの子供服がないらしいんです。海外では可愛いデザインの子供服がたくさんあるみたいなので、TENDER PERSONのような ブランドが、子供服を作ったら絶対に人気が出ると思いました」
ヤシゲユウト:「それ面白いかもしれないですね。総柄のスパッツとか、ファイヤーパターンのフリルになってるよだれ掛けとか」
Dream Aya:「絶対に可愛い!! そういうイケてる子供服も含めて、TENDER PERSONが日本のファッションシーンの未来を支えていってほしいです」
ヤシゲユウト:「あと僕としては、TENDER PERSONのフラッグシップショップを作りたいです。アトリエのような空間で。とにかくリアルな店舗を持ってみたいです」
Dream Aya:「うんうん。それイメージもできるし良さそう。引き続きTENDER PERSONの活躍を期待してます」

PROFILE
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ヤシゲユウト
2014年に文化服装学院在学中に相方のビアンカとスタートしたブランド『TENDER PERSON』のデザイナーの一人。「自由に常に追求し表現し続けること」をコンセプトに、ファッションというフィルターを通して、自分らしさを表現した洋服作りをしている。東京の今を自由な角度で捉え、時代感や空気感を纏ったデザインが魅力で、国内外で活躍する多くの人気ミュージシャンたちも着用している。2022年のファッションアワード『第8回 TOKYO FASHION AWARD』を受賞したことも記憶に新しい。
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