UPDATE : 2025.02.13

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#LIFE STYLE

「極寒の冬、サマータイムと夏の祭典」

Photo/Text:Kae Homma

ひたすら凌ぐ冬

 

イギリスの冬は兎に角暗くて寒い。2023年の1月末に引っ越してきて、今年で3度目の冬になるが、正直未だに慣れる気はしない。

引っ越してきた翌日に初めて買ったものといえば、湯たんぽだったし、ホカロンのような便利なアイテムにはそうそう出会えない。

初めて住んだフラット、自分のお部屋だけが唯一のパーソナルスペース

外の気温は日本の冬とそれ程変わらない気がするが、日の長さは短く、どのお家も築年数が100年以上は当たり前と古いため、外気が室内に入り込んでくる。

それに加えて電気代が高いことで有名なこの国で、なかなかヒーターを付け続けることは難しいし、フラットメイトがいるのが当たり前の中、自分の体感温度で室温をコントロールすることもハードルが高い

冬のセブンシスターズ、ロンドンから2時間ちょっとで行けるオススメのハイキングスポット

また、この環境の中でどれだけメンタルを落とさずに過ごすかは人それぞれで、ロンドナー達は、こぞって身体を動かすことに焦点を当てているように感じる。

「ビタミンで乗り越えよう!」なんてそんな甘い話はなく、冬の時期でも変わらずランナーは多いし、ヨガやサウナに行っても沢山の人が集まっている。

そんな極寒の冬を過ごしている今、待ち遠しいことと言えば3月30日から始まるサマータイムだ。

日本ではあまり馴染のないサマータイムだが、イギリスやヨーロッパや北欧は、春から秋にかけて日照時間が長くなるために時計の時刻が1時間前倒しになる。

 

初めて迎えるサマータイムの初日、フラットメイトが「今日から何の日か知ってる?サマータイムが始まるよ!!」と目をキラキラさせていたことが忘れられない。

当時は何故そこまで喜んでいるのか分からなかったが、イギリスでの春夏秋冬を2周した今ではよく分かる。

 

この国の夏は本当に素晴らしい!!!!!

 

15時過ぎには暗くなり始める冬と比べて、夏は21時過ぎまで日が出ていて明るいし、まだ明るいから大丈夫だろうと外で遊んでいると、気付かない間に寝る時間になっていることも多々ある。

 

時計が示す時間に対して、視覚や体感が合わず、身体が慣れるまでにも少し時間はかかるが、みんながサマータイムを楽しんでいるからか街も活気に溢れていて、人と出会う機会も一気に増える。

お花見シーズンくらいに人が集う夏のロンドン

イタリアのエルバ島にて1年目のホリデー、ヨーロッパはどこへ行くにも航空券が安いのでおすすめ

ロンドンに来て1年目の夏を過ごしていた頃、友人が夏至に世界遺産のストーンヘンジに行くと言う話を聞いた。

ストーンヘンジは円陣状に並んだ直立巨石とそれを囲む土塁からなり、世界で最も有名なイギリス先史時代の遺跡で、普段は中に入れないようにロープで囲まれているのだが、夏至と冬至の2日間のみそのロープが撤去され、祭典が行われるという。

 

この国には夏至をお祝いする文化があるということを知り、この日が誕生日の母と一緒にこの祭典に参加すると決めた。

 

 

 

 

2年目の夏とHappy Summer Solstice!

2024年 夏至の日の出

遂に訪れた2度目の夏。日本から遊びに来てくれた母と一緒に夏至を祝う旅行へ行ってきた。

 エーヴベリーのスタンディング・ストーン・サークルで放牧されてる羊たち

古代の伝統や自然崇拝の文化が今も残っているイギリスでは、ありとあらゆる場所でお祝いが催されていて、夏至を迎える前日にはストーンヘンジへ、当日の朝にはグラストンベリーにあるトーの祭典へ参加した。

ストーンヘンジまで向かう道のり

夏至前夜のストーンヘンジ、これから始まる夏至に向けてここから朝まで続く祭典

母と私が夏至の日を迎えたトーでの祭典

警察官も胸にお花をつけてお祭り気分

1年で最も日が長い日としてポジティブなエネルギーを感じに行く風習は日本では

ない。この国ならではの文化に触れながら、とても貴重な経験になった。

 

暮らしにおいて日を浴びることの大切さをロンドンでの生活から常々学んでいる。

 

PROFILE

  • 本間 加恵

    1995年生まれ。東京都出身。スタジオアシスタントを経て、2020年に独立。 

    ファッションフォトやポートレートを軸に活動し、ファッションブランドのルックやマガジンの撮影を担当している。 

    2023年に拠点をロンドンに移し、活動中。 

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