今年の7月でブランド誕生から7年となるFreada(フリーダ)。「トレンドに左右されない」という芯を持つブランドコンセプト同様に、ブレないライフスタイルを持つディレクター・小笠原さん。そんな“オガさん”の仕事がうまくいく秘訣はプライベートの過ごし方にあったようです。

美容は劇的に自分を変えてしまうのではなく、保つことが大切
ーディレクターとして日々お忙しいなか、体調面などはどのように整えていますか?
いま実践しているのは漢方を飲むことと小麦や冷たいものを抜くことです。3ヶ月に1回くらい、この「フリーダの部屋」で漢方の先生にワークショップを開いてもらっているんですが、そこで言われたのが「まずは胃腸の働きを正常にする」こと。漢方を飲むこと以外にも、日常で小麦や冷たいものを抜いてと言われたんです。
ー実践してみて変化はありましたか?
体が軽くなった感覚があります。あとは寝起きが良くなったことで、午前中の仕事パフォーマンスも上がりました。
ー他にも実践している美容事情を教えてください!
鍼と整体にハマっていて、ここ5年くらい週1回ペースで通っています。鍼は、顔のシワやほうれい線を伸ばしたり、肩やふくらはぎに打ったり、胃腸の調子が悪いときにはお腹にも打ったりと、悪いところは様々。だからこそ1週間ペースで通うことで、その週に溜まった疲れや老廃物を出して、その都度リカバリーしています。
あとは顔の毛のシェービング。顔の毛を剃ると肌がトーンアップしたり化粧水の入りが良くなったりするらしいんです。ついでに角質も取れるので、脱毛とはまた違う効果があるんだと思いますね。これも3年くらい続いてます。
ー1つの美容に対して継続力があるなと思ったのですが、なぜ続けられるのでしょうか?
効果をちゃんと感じられたからですかね。そうじゃなかったらすぐやめていると思います。
ー小笠原さんの美容は「ベースを整える」ことがメインなのでしょうか。
年を重ねることによって皮膚が垂れたり体の不調が増えたりするのは当たり前。だから若返りたいと思ってメイクを変えたり、整形したりして時を戻すのではなく、キープできるようなことを選んでいますね。劇的に自分を変えてしまうのではなく、保つことが大切だと思うので。
多くの人と関わる仕事、1人の時間を楽しむ趣味。心を保つオンオフのサイクル
ー美容の他に続いているルーティーンのようなものはありますか?
本が好きでオフの日はずっと読んでいます。恋愛ものとか群像劇とか、ドキュメンタリーなんかも。エッセイも読みますし、基本的には食わず嫌いしないので何でも読みます。
ー読書は小笠原さんにとってどんな時間ですか?
20代、30代は仕事に夢中じゃないですか。だから生活の100%が仕事になっても平気なときもあったんですけど、40代になったときに、仕事以外の自分が落ち着ける場所がないと心が死んじゃうと思うようになったんです。
だから私は、仕事とは違う本という他の世界をつくっています。だれにも侵されない場所。仕事で落ち込むことがあっても、そこは絶対に守られているから大丈夫だと思う。心を保って強くいられるんです。
ー読書はストレス発散になるという見解もありますし、現実とは違う世界観があるからこそ、没頭してオンオフを切り替えられるのかもしれませんね。
そうですね。本のほかにも落語や映画、観劇、音楽など1人でも楽しめるものが好きなので、それぞれの世界で仕事を持ち越さない時間を自然とつくっているのかもしれません。
ーお仕事では多くの人と関わるという、趣味とは全く真逆のことをしていますが、関連性などはあるのでしょうか?
趣味がお客様との大事な接点になることもあって。「この映画みた?」とか「あの本読んだよ!」など、コミュニケーションに繋がっています。お客様と接するとき、「この服はこうで、こうで、ここがいいんです!」と服のことだけを話しても、購入するきっかけにはならないこともあるんです。だからこそ趣味の話で盛り上がるというのは、接客観点でも良い関係性を生み出せているんだと思います。

「仕事なにしてるの?」「兄弟は?」プライベートなことも聞ける、唯一無二の関係性
ーこの「フリーダの部屋」でのお客様とのコミュニケーションは唯一無二のものですよね。
「フリーダの部屋」は、お客様ともっと距離の近い関係性を築いたうえで、服を選んでいただくという過程を大事にしていきたいという思いから始まりました。だから大きな商業施設の中にある店舗と比べると、かなりコアなコミュニケーションを取らせていただいているんですよ。
3時間くらいおしゃべりしながらゆっくり過ごしていただくことで、距離が近づき関係性も深まります。久しぶりにお会いしてもお顔も前回の会話も覚えていますし、お互いのことをよく知っているんです。


ー小笠原さんの距離の詰め方が上手だからこそ身内のことも話していただけるような気がします。
私は踏み込んじゃいけない一歩手前まで突っ込むのが得意なので(笑)。他の人だったら聞かないなってことも聞いちゃいますね。そのぶん自分のこともかなり話します。自分のことをあけっぴろげに話すことで相手にも心を開いてもらえている気がします。元々プレスだった経験が生かされているのかもしれません。
ーリピーターが多いのもその関係値があるからだと感じます。
距離の近い関係性を築くことは、お買い物以上の体験に繋がります。だからこそまた来たいと思っていただける。お客様から、「あの彼氏と別れました」とか、「子どもが小学校を卒業しました」とか、友達に話すような人生の経過報告をしていただけるくらいの関係値になって、その点と点が線になり、どんどん繋がっていまがあるんだと思います。
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『今月のオガ推し!』
Freadaの部屋で先週開催した24FW顧客様向け先行オーダー会。出店してくださった下北沢のバインミー屋さん「バインミーバーバー」がすごく美味しかった!必ずやお店に伺おうと思います。
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小笠原希帆の”お言葉ですが!”
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