「オシャレ」とは、装い “だけ” に限ったものでは、決してないはず。オシャレな人は、ほとんどもれなく、その “生活” や “暮らし” にも、熱い愛情を向けていることでしょう。
そんなちょっぴり強気な決めつけ(?)をリード文に据えた、FREAK MAG.の連載特集『PET FREAK! 〜ペットと暮らす、オシャレなフリークたち〜』。さまざまな “FREAK(フリーク)” たち、それも、特に「ペットと暮らすオシャレなフリークたち」をフィーチャー。ファッションに対する愛情はもちろんのこと、それと同じぐらい、“家族” としてのペットに向けた愛情を、ゆるりと深堀りしていきます。
第三弾に登場したネコ・しのぶくん、「アビシニアン」のレグくんに続いて今回ご紹介するのは、ノーフォークテリアとマルチーズのミックス、チャッピーちゃん。
お話を伺ったのは、下北沢のハンバーガー店『Nine9 Style hamburger&bar』や、池尻のカラオケダーツバー『タマリ』にてスタッフとして勤めるRyuto Irieさん(以下:Ryuto)と、恋人のYuukaさん(以下:Yuuka)。なんと、お二人が付き合った記念日である「2月1日」は、チャッピーちゃんの誕生日なのだとか。愛情がたっぷり詰まった三人の暮らしぶりを、ぜひともお楽しみください。
ー 今日はよろしくお願いします。チャッピーちゃん、とっても元気で可愛いですね。
Ryuto:よろしくお願いします。今から4年半ほど前(2025年3月現在)に家族として迎えてからというもの、どんどん人懐っこくなり、とにかく元気な “わんぱくガール” に育ってくれました(笑)。ただ、こう見えて、僕の家に来てくれた頃はかなり病弱だったんですよ。
ー 今の姿からは、なかなか想像しにくいですよね。
Ryuto:「シェルター」と呼ばれる動物保護施設から引き受けたのですが、その頃は肝臓機能が悪く、アトピーも持っていて。実は、僕らが付き合いはじめた記念日「2月1日」がチャッピーの誕生日で、つい最近5歳になったばかりなんです。これまで健康に育ってくれてうれしい限りですね。
Yuuka:チャッピーの誕生日と合わせて付き合ったんだよね。ちょうど明日(取材日翌日)から、誕生日祝いとわたしたちの一年記念を兼ねて、三人で熱海へ行くんですよ。
Ryuto:お祝い旅行だよね。三人で祝えるの、本当にうれしいんだよなぁ。すごく楽しみ。
ー すごく素敵なエピソード、ありがとうございます。そもそも「チャッピー」という名前は、どのようにして決めたんですか?
Ryuto:もともと「チャッピー」という名前の犬を買おうと決めていたんですよ。
ー 名前から決めていたんですか……?
Ryuto:僕自身、長崎の五島生まれなのですが、幼き頃に放送されていたアニメ『南国少年パプワくん』に出てくるワンちゃんの名前が「チャッピー」だったんですよね。パプワくんの姿を自分に重ねる部分もあって、当時から「初めて飼う犬はチャッピーにする!」と決めていて。やっと念願が叶いました。シェルターへ行った際、アニメに出てくる茶色のチャッピーを探しましたもん(笑)。「この子がチャッピーだ!!」って。
ー Yuukaさんは、はじめてチャッピーちゃんと対面した際、いかがでした?
Yuuka:はじめて会ってから半年ほどは、とにかく嫉妬されていましたね。めちゃくちゃ吠えられていたのを今でも覚えてます……(笑)。
Ryuto:ベッドに二人で寝転んでいると、間に入ってきてね(笑)。
Yuuka:「わたしのRyutoくん!!!」みたいな感じで。ガンガン吠えられたなぁ。
Ryuto:チャッピーとは、ずっと同じベッドで寝ていて。おそらく「新参者がイチャイチャしやがって……!!!」と、全力で嫉妬していたんでしょうね。かなり嫉妬深い女の子だからなぁ。わんぱくガールかつ、嫉妬深き女。厄介すぎない……?(笑)
Yuuka:本当に(笑)。ただ、今ではずいぶん仲良くしてくれています。やっと認めてくれたのかなぁ。マウンティング(覆いかぶさる行為で、支配性やリーダーシップの主張を表すことが多い)は未だにガッツリやられてるけどね。
Ryuto:「あくまでわたしが上だからな!」って。その姿を見ながら、いつも笑い合っています。
ー 普段は下北沢のハンバーガー店『Nine9 Style hamburger&bar』や池尻のカラオケダーツバー『タマリ』で働かれているとのことですが、Ryutoさんがお仕事の間、チャッピーちゃんはどのように過ごしているんですか?
Ryuto:ここ『Nine9 Style hamburger&bar』も、池尻のバー『タマリ』も、ペットの同伴OKのお店なんですよね。なので、一緒に出勤するような形がメインです。ただ、深夜まで働いていることがほとんどでして、そんな時にはいつもYuukaがチャッピーを迎えに来てくれています。
Yuuka:わたしとしては、いつも一緒に帰っているし、仲良しだと思っているんですが、なぜか片想いなんです。チャッピー、わたしとお散歩に行くときは、大体トイレに行って帰るだけなんだよね。
Ryuto:やっぱり、まだ「家来」とか「舎弟」だと思ってるんじゃない? 「トイレ連れてけ! 散歩などまだ早い!」って(笑)。
Yuuka:まだまだ道は長そうだね……(笑)。
ー 『トムとジェリー』のように「喧嘩するほど仲がいい」みたいなところもありそうですよね。なんとなく、チャッピーちゃんからの一方的な感じもありますが……(笑)。他に、三人で暮らしていて楽しかったりうれしかったエピソードはありますか?
Ryuto:先ほども話したように、チャッピーの誕生日と、僕らの付き合った記念日が同じなので、家でカウントダウンをしたんです。とても印象に残っているイベントでしたね。すごく楽しかったし、とびきりうれしかったよね。
Yuuka:わたしたちはケーキ屋さんで買ったケーキを、チャッピーは犬用のケーキを食べて。本当にうれしいシーンだったなぁ。
Ryuto:あとは、日々の暮らしのなかで「家に帰れば待っていてくれる」というのもうれしいですね。僕らが二人で家に帰ると、必ず玄関まで走って迎えに来てくれて。たまに「絶対寝てたでしょ!」ってぐらい、寝ぐせを付けたまま若干出遅れてくることもあったり(笑)。いつもいつも「愛らしいなぁ」と感じています。
Yuuka:Ryutoくんが帰ってくるたびにすっごくうれしそうにしていて、それも可愛いんだよね。Ryutoくんのこと、本当に好きなんだろうなぁ、って。
Ryuto:チャッピーは、もともと病弱だったのもあり、兄弟からいじめられていたようなんです。身体が弱く、ところどころ禿げてしまっていて。人に慣れているような感じも全然なかったんですよ。
ー なかなか壮絶だったんですね。
Ryuto:だからこそ、僕らの暮らしを通じて、人に慣れてもらおうと思っているんですよね。僕らの友達に悪い人はいないよ、と。月に一回、友達を呼んで飲み会をおこなっているんですが、そこで「この人たちは自分(チャッピー)に危害を加えないんだ」と、知ってもらいたくて。ペット同伴OKのお店に連れてくるのも、そういった部分が強いんですよね。
ー 誰もチャッピーのことをぞんざいに扱わないよ、と。
ミュージシャンのNotzさん。もともと『Nine9 Style hamburger&bar』で働いていたとのこと。
「チャッピーは友達であり家族のようでもある、そんな存在です」と話してくれた。
Ryuto:いろんな人のもとに行っては、可愛がってもらって。Yuukaもそうですし、他のお客さんたちも、チャッピーのことをすごく大切に扱い、友達のような感じで一緒にいてくれるんです。みんなには心から感謝していますし、きっとチャッピーも幸せに感じてくれていたらいいなぁ、と思いますね。
ー Yuukaさんは、そんな風景をどう感じていますか?
Yuuka:Ryutoくんと同じく、すごく幸せだなぁと感じています。わたし、チャッピーと会うまでは犬や猫に触れられなかったんですよね。接し方も触れ方もわからなかったし、そうしようとも思わなかった。でも、チャッピーはなぜか、そんなわたしにも甘えてきてくれて。怖さが全然なかったんですよ。「好きな人(Ryuto)の好きな人」として、どこかでは認めてくれていたのかな、って。お散歩こそまだまだ短いけれど(笑)、もっともっと仲良くなれたらうれしいです。
ー すごく心があたたまりました。素敵なお話、ありがとうございます。最後に、これからお二人がどんなふうにチャッピーちゃんと暮らしていきたいか、聞かせてください。
Ryuto:今まで通りがいいかもね。
Yuuka:わたしもそう言おうと思った。
Ryuto:チャッピーが元気に暮らしていてくれて、僕らも幸せな時間を過ごせていて。生活には大きな変化がなく、チャッピーと一緒にいれる時間がたくさんあればいいなぁ、と。考えるだけで涙が出そうになりますが、チャッピーだって何歳まで生きられるかわかりませんし、それは僕たちも同じことです。いろんな場所に連れて行ってあげて、もっともっとたくさん楽しい経験をさせてあげたい。その時はきっと、Yuukaと僕とチャッピー、三人がいいなぁと思っています。
INFORMATION
-
Nine9 Style hamburger&bar
東京都世田谷区北沢2-18-5NE 3階
月曜日定休日
平日LUNCH 12:00-16:00 BAR19:00-LAST
土日LUNCH 12:00-17:00 BAR 19:00-LAST





