唯一無比。つまり、誰にも似ていない表現性やセンスをまとっている音楽家の装い。そのファッションスタイルには、どんなバックグラウンドとストーリー、譲れないこだわりがあるのかを、フォトセッションとインタビューで紐解く連載。
前回に続きODD Foot WorksのPecoriが登場。前回のテイストから一転、黒を基調にしたスタイリング。自作で製作(!)したという、ももいろクローバーZのTシャツも含めて、やはり独自のセンスが目を引く。“2022年以降のPecori”がこのスタイリングに表れているという、そのマインドについて語ってもらった。
来年の1月で30歳になるんですけど、最近は幼少期から派手な色が好きだったのと同じくらいモノクロも愛させるようになってきたんです。そういう意味でもこのスタイリングは“モノクロを愛せるようになった2022年以降のPecori”という感じです。
(モノクロとももクロのTシャツは掛かっている?)間違いないです(笑)。自分の音楽的なルーツと紐づけて語ることを考えても、自分で作ったこのももクロのTシャツは着ておこうかなと。ももクロを好きになったきっかけは、青春のポケットにちょうど入ったというか。今聴くとちょっとセンチメンタルな気持ちにもなります。あとは、10代後半に初めてちゃんと付き合った彼女がいて、その子と別れたタイミングだったのも大きかったですね。「これからはこの子たちを応援する時代だ!」って思った(笑)。
あと、ももクロにハマったことで一番大きな音楽的な影響はDTMを覚えて、自分でトラックを作れるようになったことですね。そういう意味でも、ももクロの楽曲を数多くプロデュースしていたヒャダインさんの存在はデカいし、ももクロの曲をリミックスしたいと思ってDTMを覚えたから。実際に、所属事務所にリミックスした音源を送ったりもしました(笑)。今、いろんなアーティストに客演したり、楽曲提供したり、プロデュースする仕事も増えてきているなかで。いつかももクロの楽曲制作に参加したいという気持ちもありますね。
でも、やっぱり一番大事なのはODD Foot Works作品であり、自分のソロ作品をクリエイトしていくことなので。どんな外仕事も、ODDやソロにフィードバックできるように意識しているし、今年はODDとして複数の新曲を出していきたいと思っているし、ソロも1曲以上リリースしたいと思ってます。
PROFILE
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Pecori/ODD Foot Works
縦横無尽に時代性やジャンルを飛び越えていくヒップホップグループ、ODD Foot Worksのラップ担当。多様なビートにアプローチする変幻自在のフロウと独創的な言語感覚で愛を語るリリックは日々進化している。またフックでは普遍的なポップスセンスとメロディメイカーぶりを発揮。比類なき存在感を放つラッパーとして注目を集めている。
2022年6月、ソロラッパーとしての活動を開始。RAU DEFを客演に迎えた「Brain Stripe」をデジタルリリースした。他アーティストのフィーチャリングゲストとしては[Alexandros]、オカモトショウ(OKAMOTO’S)、androp、和久井沙良、imai、RhymeTubeなど幅広いバンド/ソロアーティスト/ラッパーの楽曲に多数参加。さらに近年はソングライター/プロデューサーとして関ジャニ∞やASPなどの楽曲制作にも参加している。
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