お酒大好き女優の木野山ゆうさん。ただいつも決まって飲むのはジャスミンハイ。 お酒好きを公言するのであれば、もう飲むだけは卒業して、もっと酒を理解したい。そんな想いではじまった「木野山ゆうの背伸び酒」。 時には、噂の居酒屋で、時にはオシャレなBARで、時にワイナリーや酒蔵に行ったりして…。 お酒そのものを楽しむこともあれば、お酒と料理の組み合わせたり、お家で美味しくの飲む方法を研究したり、様々なアプローチで、お酒の魅力をして追求していくこの連載。
第6回目に選んだのは、中目黒にあるジントニック専門店『Antonic』。前編では、ジンの専門知識・ジントニックのことを学んだゆうちゃん。後半では、いよいよ本格的に飲んでいきます。いろんなジンが出てきて楽しいですよ!!
[2杯目] :『PANDA』
武田光太:この『PANDA』は、他のジンにはない珍しい特徴があるジンなんです。まず発酵させたライチのお酒を作り、それからジンを作るというお酒。その全てがオーガニック素材を使用していて、EUのオーガニック認証、ユーロリーフマークを取得している一杯なんです。
木野山ゆう:ボトルすっごく可愛いですね。プラダみたい(笑)。
武田光太:そうなんです。しかも1年に1回、蒸留所から世界で5000本限定の商品もでるんです。1500円とジンにしてはちょっと高いのですが。
木野山ゆう:1500円でも高級なんですか?
武田光太:はい。ウイスキーやワインは何年も熟成させると値段が上がりますが、ジンは熟成しません。そのためどんなに高級なものでも、1杯1500円程度なんです。それもジンの魅力のひとつだと思ってます。
木野山ゆう:今回は、またグラスが違いますね。
武田光太:ジントニック専門店なので、同じグラスばかりを使うとずっと同じに見えてしまうんです。「丸みのある甘み味のジンですよ」とか、「フローラルな香りが溜まってますよ」とか、「キリッとしたバーのようなジントニック」とか、そういう雰囲気をグラスで表してます。
木野山ゆう:それでは、いただきます。
木野山ゆう:お!! さっきのジンとぜんぜん違う。チャリーとかライチの味がする。最初は甘いんですけど、最後が苦味もあってすご好きかも。
武田光太:面白いのがベルギーのジンって、フルーティーなジンが多いんです。自由なお酒なんですが、お国柄出てることも多いんです。酸っぱいジンが多い国もあれば、甘いジンが多い国もあるんです。
木野山ゆう:すごくフルーティでジュースみたいで美味しい。いくらでも飲めてこわいです(笑)。すごく初心者にオススメな一杯ですね。
武田光太:では、続いては今、最も世界で評価されているクラフトジンはいかがですか?
[3杯目]『MONKEY 47』
武田光太:このお酒が造られたのは2012年~2013年ぐらい。日本に来日したのが、2016年ぐらいと言われています。
木野山ゆう:最近のお酒なんですね。
武田光太:はい。このお酒は、ジンの本場ではないドイツで造られています。価格も少し高いし、あまり有名ではないシュヴァルツヴァルトの森にある蒸留所で造られているんです。
木野山ゆう:それでも、世界で最も評価されているんですか?
武田光太:美味しいという理由、ただその一点だけで世界の頂点まで上り詰めたジンなんです。
木野山ゆう:す、すごいお酒!!
武田光太:誕生当初から、ジン好きの間では、ジワジワと人気を集めていたのですが、ある時ロバート・パーカーという有名なワインの評論家が評価したことで、世界的に広まったんです。彼のワインの評価で100点満点はとても珍しいのですが、でも『MONKEY 47』を飲んだ時に「私はワインの評論家だから、他のお酒を評価する権限ないのですが、『MONKEY 47』は私にとって100点のお酒だ」と述べたんです。
木野山ゆう:そんなすごいジンがあるんですね。お猿のラベルが印象的ですね。
武田光太:ジンを評価する大会があるのですが、発売して以来、ずっと1位を取り続けているんですよ。もうこれ以上美味しいジンは出てこないとも言われています。
木野山ゆう:それでは、早速頂きます。
木野山ゆう:うまっ!! めちゃくちゃ美味しい。
武田光太:美味しいですよね。様々なジンが生まれているのも、これのおかげでもあるんです。
木野山ゆう:武田さんも『MONKEY 47』を飲んだ時に美味しいと思いましたか?
武田光太:はい。びっくりしました。すごく複雑な味で、なんだこれはって思いましたよ。それでは最後に、当店が造ったジンもいかがですか?
[4杯目]『semis』
木野山ゆう:『Antonic』のオリジナルのジンってことなんですか?
武田光太:これはジン界の天才蒸留家と呼ばれるニコラ・ジュレスとのコラボレーションなんです。名前は『semis』。意味は苗。私たち夫婦の長男の名前が苗で、彼のために造ったジンなんです。これは、ジントニック専門店をやっているとか、そういうのを全く抜きにして、息子が産まれた感動を、息子のために何かを残そうと思って造ったジンなんです。
木野山ゆう:す、すごい1杯ですね(笑)。
武田光太:ニコラがやっているパリのディスティレリ・ド・パリという蒸留所があって、息子が生まれて18年後に、ここの蒸留所で一杯飲みたいなって思って依頼したんです。依頼の話しを聞いてくれることになり、ZOOMでニコラと話している時に、私の膝の上に乗ってる息子を見て造ってくれたんです。素材も「苗」に合わせて、様々な植物の新芽を使ったジンなんです。
木野山ゆう:何本ぐらい造ったんですか?
武田光太:在庫は、私たちがいっぱい持ってるんですけど、売ることより18年後息子と一緒に飲むことが目的なので、あんまり外に流通はさせていないです。ウチでは普通に飲めるのですが、基本的には私たちが持っています。せっかく『Antonic』にきたので、最後にこちらを飲んでもらえたら嬉しいです。
木野山ゆう:ありがとうございます。いただきます。
木野山ゆう:なんか根っこの味というか、土っぽさがありますね。大地を感じるというか。でも最後に喉に落ちていく時に、香水っぽい香りが感じられますね。ハーブっぽいっていうんですかね。すごく爽やかです。
武田光太:そこがニコラさんによる蒸留技術のすごさなんです。新芽ってまだエネルギーは強いんですけど、まだ未完成な香りなんです。なので本来ならジンには、ほとんど使用しないものだと思うんです。それを彼なりのメソッドで、こだわり造り上げてくれました。
木野山ゆう:これは本当に、今までの以上に、口に含んだ時、喉を通る時、ゴクッてしてからと、どんどん味が変わって面白い。最初は土っぽくて、そのあとフローラルな香りと味。ストーリーがあるお酒ですね。
ーほろ酔いのところ、そろそろお開きタイム。ジンを学んでどうでした?
木野山ゆう:ジントニック専門店って、ジンをあまり飲まない私からした最初は緊張したんですが、『Antonic』のようにジンの味飲みで選べるから、すごくわかりやすかったです。種類もこんなにあるとは思いませんでした。それにいろんな素材でいろんな味を造れるから自由なお酒だからこそ、素材以外に『semis』が生まれたように苗ちゃんへの「想い」でも造れるんだなっていうのも面白かったです。
<本日のお酒>
・1杯目 『TOKYO HACHIO GIN -CLASSIC-(トーキョーハチオウジン -クラシック-)』
・2杯目 『PANDA』
・3杯目 『MONKEY 47』
・4杯目 『semis』
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